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戻ってきたものの

俺は無事に知識とスキルを手に入れた。俺は、クラスメイトと居るつもりはない。麗華...一人で大丈夫かな。まぁいいか。俺は、この世界で仲間を見つけて、生き抜いてやろう。そして、さっさと...帰ろう。こんな世界...クソ喰らえだ。


そんでまずあいつに貰ったスキルは『闇炎(あんえん)』『神力(しんりき)』の二つ。闇炎に関しては、滅茶苦茶強い。闇炎を武器に付けれたら、無双できるな。そして、神力は神やその使徒が使う魔力なもんらしく、それを...人間に与えて良いのかわからんけど、まぁ、強い。通常の魔法を神力で使うと、100倍の威力が出るらしい。恐ろしいわ...これ。そんで視界がおかしいと思ったら、どうやら、『魔眼』を貰っていたらしい。片目だけ、色が黒目だったのが、なんで黄色になんだよ。魔眼のせいか。


「絶対帰ったら、怪しまれる。一回帰って、俺は旅に出ることを伝えないとなぁ」


その時だった。唐突な激痛。吐き気。痺れ。


「あああぁぁぁぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙」


髪の色が、紺色よりになり、目の色が黄色。筋肉質な体型になる。


戦闘力――21780魔力――53990防御力――30172固有スキル――鉱石鑑定、鉱石採掘上昇、魔力消費量軽減、全属性スキル、異次元収納、波爪、無詠唱スキル・詠唱省略スキル、回転キック、神力、闇炎、ブースト、肉体強化。


■【二日後】


「なんだよ...これ...本当にこれ俺なのか...前の面影薄いな...それよりも...ここどこ」


周りを見渡す...王国が見えた。


「ラッキーどうやら近いようだな」


歩く。


ドサッ...


「!?」


足が動かない。


「くそ...今になって限界かよ...足を義足に変えるか。様子見で片方だけ変えてみよう」


足を切る。


「痛ぁ!!!はぁ...はぁ...当たり前だが、まぁ。よし。止血はできた。膝から下を義足に変えよう。錬成」


義足はとびきり、高性能に。なんでもできるようにしよう。使う鉱石は、今までに手に入れた鉱石から、良いものを。まず、ルクスリアン鉱石。次に、ヴァルムス鉱石。これで良いだろう。義足なら疲れることはなさそうだ。


つけてみた。楽でいい。これで歩けるな。

歩いていく。国の門まで来た。義足の性能には驚いた。人より2倍の速度で歩ける。もちろん、人と同じ速度でも歩ける。


「止まれ」


なんか止められた。


「なんだ」

「怪しい。持ち物を見せろ」


なんだコイツ。


一応異次元収納に入れていないもの以外を出した。

ヴァルムス鉱石入れ忘れた。注意されないか。


鉱石を見た検問官。


「あーこれは、だめですわ」


検問官は笑っている。


「なんで?」

「危険だからですよ」

「どこが」


検問官は睨んでくる。


「とにかく没収する」


少しぐらいいか...いや、こいつらの稼ぎになりそうだな。

追われても良いか。


「収納」


鉱石を異次元収納に入れ、逃げる。


「お前待て!」


国には入れた。あとはクラスメイトに別れを告げ、旅に出る。まぁ、俺色々変わったから、信じてもらえるかはわからんけど。


【一方クラスメイトと先生は】


王宮。


「皆さん。レイさんが居なくなってから、一週間。残念ながら、死亡したと考えるのが妥当でしょう...生徒が、亡くなったことに対しては、私自身責任があります。どうか皆さんは死なないでください」


暗い雰囲気が充満する。

蒼真だけは、別だった。


(レイが消えた今、花村はショックを受けているはず。毎日慰めてやってはいるが、花村の気持ちはまだ、レイにあった。けど、一週間...一週間も経った。レイは確実に死んだはず。今日慰めれば、一気に心がおれに動くだろうな)


蒼真は心のなかで考えていた...その時...扉が開く。皆の視線は扉に向けられた。


「久しぶりでーす」


皆口を揃えて言った。


「誰...」


だが、一人、レイと見抜けた人が居た。そう、麗華だった。


「レイ君!!!」


皆驚いた。髪色、目の色、口調、雰囲気が一週間前とぜんぜん違うことに驚き、同時に生きていたと言う安心感、喜びが皆に湧き上がる...蒼真以外は。


「麗華か。久しいな」


その時、蒼真が大声で言った。


「嘘だ!!お前は木下じゃない!!あんなゴミ職が、生き残れるわけ無いだろ!!!しかも、姿まで変わっているし!!お前は誰だ!!正体を言え!!」


皆は、その言葉に頷く。


「確かに。その通りだ。お前が木下だと言う確信は無い」


そう言ったのは、モテる男、篠原光輝。学年で一番モテる男として有名。職業―剣聖。剣聖とは剣術に優れ、その奥義を極めた人のことである。まさかね、戦闘系で強いのを引き当てるのがモテ男のずるいところなのだろうか。


「そうか。じゃあ、俺をどうすんだよ?せかっく帰ってきてやったんだがな」


篠原は少し大きい声で言った。


「正体を言え、言わなければ殺す!」


俺は笑いながら言う。


「篠原...冗談キツイぞ笑。俺は木下レイだぞ笑」


篠原は怒った。バカにされたことで。


「お前を殺す。お前は、俺を侮辱した。正体も言わなかった。後悔して死ね」


俺はふざけたように言う。


「感情的になっちゃだめだよ〜笑。かっかすんなよ〜」


完全にキレた篠原は、大声で俺に言いながら、剣を抜き、突進してくる。


「お前はふざけてんのか!!許さない!!ここでさっさと死ね!!!!!!」


俺は冷静さを忘れない。これは、赤ちゃんを相手するのと同じくらいのレベル。自分の力に過信しすぎだよな。いつ死ぬかわからない、異世界召喚。こんな世界で過信などしたらすぐ死ぬだろう。それをわかっていないうちはまだ、雑魚だ。


俺はすぐに蹴りを入れた。


ドンッ!!


バキバキッ...


剣聖がつける特性防具が一瞬でバラバラに砕ける。


「な、なんだと...」

「篠原。お前、死ぬか?それとも、身を引くか。冷静になって考えろよぉ?」


きまった!!これかっこいいなぁ゙。


「チッ...降参だ」


俺は笑いながら言った。


「それで良いんだよ笑」


そうして、王宮に戻ってきたレイだった。

そして、レイはまだ知らない。八木蒼真の企みを



―――――――――――――――――――――












更新遅れたのはすみません。

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