学園生活の終わり、そして旅の始まり
一章最終回です!多分
【卒業式当日】
俺は無事...ではないけど、この二年を乗り越え、Sランク首席で卒業を果たすことができる。卒業したあとは麗華とは別に旅をする。なぜかと言うと、麗華の意思であるからだ。麗華はこういった。『いつまでもレイに守られてばっかりじゃ、やだ。自分を見つめ直して、自分を強く、そして、またレイのところに戻る』と言った。麗華は決意はスンバラシイ!けど...本当に大丈夫なのか...まぁ、麗華は死を覚悟して、俺に言ってくれたのだ。反対するわけあるまい。
そして、俺だが、俺は、セレナいや、天音と旅をする。また、冒険ができるのは楽しみだ。
■【前世回想】
俺はある日突然、天音と異世界に召喚された。それが36年前の出来事。そして俺が死ぬのが...それから五年。その時の職業は勇者。だが、異名は『化物』と称された。魔王を倒すものが化物と
言われた。俺は、あらゆる魔族や魔物を殺してきた。今思うとたしかに、ひどい殺し方だった。でも、俺は、街を救い国を救った。化物と言われても、文句一つ言わなかった。なぜなら、天音が近くに居てくれたから。化物と言われ続けた俺だが、天音が居ることによって、正気を保てていた。そして、聖剣『ヴァルキリーコネクト』と、共に魔王がいる場所に向かった。だが、魔王は圧倒的な力を持っていた。魔王は女。名は『ハウルア・ディクト』世界最強の存在である。そんな魔王に、死ぬ間際に言われた言葉がある。それは
『妾を殺してどうする?考え方を変えてみよ。神を信じるな。その言葉に惑わされるな。貴様は死なない。また戻って来るはずである。この意味がわかった時、真実の一部がわかるであろう。そしてこれだけは言っておくわ。私は黒幕ではない。妾を倒しても何も変わりやしないと。そして、妾は待っていよう。必ず帰ってくると信じておるぞ。勇者アツよ』と。俺は、なんとなくこの言葉を理解した。絶対に会いに行くぜ。魔王ハウルア・ディクト
■
「起きなさい!」
そう言ったのは、麗華だった。
「んん...卒業式の日だよ!遅刻しちゃうよ!」
「あ、ああ。そうか」
指を鳴らす。
「着替えたぞ」
「はっや!あ...早く行くよ」
本館についた。俺はSランク首席のため、皆とは違う席だ。
【20分後】
「Sランク首席の言葉」
「はい」
そう。卒業式にはSランク首席の言葉が求められる。メンドイナ
「えー私は、この三年間で色々なことが学べました。魔法の知識、歴史、他にも色々。そして今日、無事に卒業できたこと、たいへん嬉しく思います。これからの人生、皆様のご活躍期待しております!ご清聴ありがとうございました」
その瞬間拍手が送られる。
心地よいな。
■【学園の門前】
「麗華。本当に...行くのか?」
「ええ。もちろん。二人みたいに強くなって、レイの元に帰るわ」
「ああ。絶対に死ぬなよ」
「ええ。もちろん。では」
麗華は馬車に乗って違う国に行った。ちなみに、俺とセレナ(天音)が転生者とは言っていない。ただ、仲良くなったと、言っただけである。
「天音。そろそろ、冒険が始まるな」
「ええ。かつての仲間がどうなっているのかな」
「ああ。では行こうか」
そうして、麗華とは真逆の国に向かうのであった。
一章最終話です。気が向いたら、おまけの話でも後から書きますね!二章をお楽しみに!!
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