制服
大学の食堂に現れたのはU.R.Aのエージェント
被害など気にせず暴れるエージェントを前に宗次が選ぶ道は・・・
「来ちゃった♡」
どうして現実世界にはブラッドがいないのだろう?
「あれ?宗次さん?宗次さーん!」
あいつを現実で燃やすと犯罪だ。
サイバーワールドで会った時に燃やそう。
「も~、いつもみたいに宗ちゃん♡って呼ばないとダメなのかな?」
「呼ばれた事ねえよ。」
しまった。
「やっと反応してくれましたね。」
大学の食堂で話しかけてきたのは見覚えのある女性。
秘密組織U.R.Aのエージェント・ウラエル。
それが女子校生のような恰好をしている。
「なんで制服着てるんだ?」
「男子大学生は大学で制服女子に話しかけてもらうのがステータスだって」
「俺はそんなサークルに属してねえ!」
特殊なサークルに属する人達は生命と破壊の事しか考えていない。
「それで何の用だ。さっさと帰れ。」
「ふふふ、女の子といるのを見られるのが恥ずかしいお年頃なのかしら?」
「じゃあ俺が帰るよ。」
「待って!悪いところがあったのなら直すから!」
「別れ話みたいなこと言うな!」
衆目が集まる。
「とりあえず場所を変えないか?」
「そうはいきません!」
「行かせてくれ・・・」
ここ以外のどこかに。
「それでわたしのどこが不満なんですか!」
「え?」
「これまで一生けん命あなたにつくしてきました。」
「つくされたっけ?」
世話になってないとまでは言わない。
だが割とビジネスライクな関係だったと思う。
「土下座だってしました。」
「されたな。」
賞金没収の件で土下座はしてもらったが、土下座は1円にもならない。
「なのに・・・わたしを捨てるんですか!?」
「何の話だ?」
ウラエルの目はうるんでいる。
しかし心当たりが・・・
「チェンジの件か?」
そう言えば蟲毒の後、ウラエルにチェンジと言った。
まあ担当を変えてもらえるなら変えて欲しい。
うっかりで賞金没収はもうごめんだ。
「そうです!このままじゃわたし・・・」
「・・・とりえあずその話は後にしないか?」
「そうはいきません!」
「なんでだよ!」
「わたし・・・本気なんです!本気で・・・生活がピンチなんです!」
「・・・なんの話だ?」
生活がピンチ?
「宗次さんは状況を理解していますか?」
「どういう意味だ?」
「このままわたしが土下座したら、あなたは大学で制服女子を土下座させた男になります。」
「土下座を武器に使うな!」
「どうします?土下座か継続か・・・好きな方を選んでください!」
「じゃあ継続で良いよ。」
別にチェンジにそこまで重い意味はなかった。
大学で制服女子に土下座されるよりはマシだ。
「宗次さん・・・わたし頑張ります!今日お家うかがいますね!」
「ちゃんとチャイム押せよ。」
ウラエルとのエージェント契約は継続になったようだ。