上司
誘導尋問罪に問われる宗次
異議の声をあげる宗次の前に現れたのはウラエルの上司
彼が下した決断とは!?
・リトロナクス
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「おめでとうごめんなさい!」
「なんでだよ!」
控室に戻るとウラエルが土下座していた。
「今回は別に問題なかったろうが!」
「それが今回も誘導尋問が問題視されまして・・・」
「して・・・ねえよ?」
まあちょっとした気がする。
「だがとりあえずブラッド。」
ガブっとブラッドが足に噛みついてきた。
「痛ぇ!」
「あはは、サイバーワールドに痛覚はありませんよ。」
「なんとなく痛いんだよ・・・」
そしてブラッドの方を見る。
「悪かったよ。」
「ぎゃう!」
ブラッドが足から口を話して抗議の声をあげる。
あえてダメージを受けて狂化状態にした事を怒っているのだろう。
「だけどあれしか勝ち筋なかったじゃん?」
「ぐぅ!」
それはそれという事だろう。
「なるべくやらないから・・・な。」
「ぐぅ・・・」
疑いの目で見てくる。
あとでご機嫌を取った方がよさそうだ。
「じゃあ、わたしはこれで」
「ぎゃう!」
逃げようとしたウラエルにブラッドが噛みついた。
「痛い!」
「サイバーワールドに痛覚はないんだろ?」
「なんとなく痛いです・・・」
ウラエルは涙目になりながら足をさする。
「どういう状況なんだ?」
誘導尋問の件だ。
「今は審議中です。」
「どこが問題なんだ?」
それが活きたかと言われると微妙だ。
火山ガスのおかげで巻き付きから解除されたぐらいしか覚えがない。
「それは」
「それはもちろん、君がどこまで隠し要素について知っていたかだよ。」
急に控室に現れたのは、真っ黒なコートの男性。
「いつの間に・・・」
ここはサイバーワールド。
リアルワールドと違って、扉を開ける必要もないのでいきなり現れる事は不可能ではない。
それでも急に現れるとびっくりする。
「今しがた来たところです。」
「上司!」
ウラエルの発言から、彼はウラエルの上司らしい。
「まずは勝利おめでとうございます。レバニラ様。」
「どうも。」
ウラエルとは違いしっかりとした人のようだ。
「さて今回は審議の結果をお伝えに参りました。」
「審議される理由に心当たりがないんだが?」
「そうですね。今回は問題なしという事になりました。」
問題なかったようだ。
「これからもゲームを盛り上げるのにご協力お願いいたします。」
「ほっ・・・」
それに何故か一番大きな安堵の息を吐いたのはウラエル。
「あなたは後でお説教です。」
「なんでですか!?」
「ちなみに担当のチェンジって」
「必要ないです!」
上司への質問をウラエルが遮る。
「本当に必要な場合は私に連絡をください。」
「必要ないです!!」
ウラエルは必至だ。
「考えとく。」
「ひ・つ・よ・う・な・いたい!」
大きな声にイラついたのかブラッドがウラエルに噛みついた。
「それでは失礼します。」
上司は消えた。
「よかったですね!チェンジも必要ないですし!」
「それはまた今度な。」
「必要ないです!」
とりあえずログアウトをした。
ログアウトした現実世界ではどんどんと扉を叩く音がした。




