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神々の娯楽の中で  作者: kayu
2/2

1話



 GAME参加、その意思表示をした途端この体育館の様な場所へ転送された、俺は空間の熱気にあてられ、少し顔を歪める。


 身体がある、それに気付くと、その存在を確かめるように手を握り、辺りを見回す。


 そこには人、人、人。


 人々に活気はあまりないが、中には動揺を隠せない者や、瞳に希望を宿す者と様々だ。だが、皆一様に落ち着いている。


 前のステージにはマイクと照明、その後ろの壁には簡素な造りの壁掛け時計。


 チクタクと秒針を刻む音が聞こえる。


 そんな感じで周囲を観察していると、コツコツと一人の足音が鳴り響きステージの上に立つ。



「私は神の使徒である。これより説明をするが、ご清聴願いたい」



 静寂の中でステージに上がった神の使徒と名乗る黒いローブの男が丁寧に呼びかける。



「皆が参加するGAMEのクリア条件は【生存】ただ一つ、それだけだ」



―――戦え!命を賭けて戦い抜け。



 そう言い放つと男は掌を前に向け、光を収縮させ、解き放つ。


 解き放たれた光は人々に降り注ぐ。


 謎の光が自らへと向かってくるのにもかかわらず人々がたじろぐことはしない、もちろん俺自身もであるが、違和感を覚えずにはいられない。


 降り注がれた光は左手首に這うように絡みつき、やがて銀色のバングルへと変化した。



「貴様等にはポイントとギフトというものが与えられている、それを使って生き抜いてくれ。そのバングルに手をかざせば色々と分かるだろう。以上だ。」


 

 そういうと男は右手を天に掲げ、指を鳴らす。


 数秒の静寂……


「意味わかんねぇよ!戦えってなんだよ!」

「生存ってなんだよ!もっと詳しく教えろよ!!」


 絶叫が辺りを支配する。


 混乱と絶望、これから始まる未知への不安と恐怖。


 今までの落ち着きが唐突に()()()()()







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