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9章 そして・・・

「こんにちは、【cle】です。」

アヤノが言うと、わぁっと大きな歓声があがった。




あの後、アヤノたちはデビューを決め、着々と人気歌手へとの階段を登っていった。そして、今日。

あれから五年経った。



そして、【cle】単独として始めての東京ドームライブが行われるのだ。



「もうすぐ、私たちがデビューして5年経ちます。

 5年前の今日もこの場で、私たちとして始めてこのステージでうたを歌わせてもらいました。でもあの時は、今日皆様の前でうたを歌っているなんて考えられませんでした。」

アヤノがそう言うと、少し後ろに立っていたトオルは驚いて時計を見た。

そう、今日は9月1日。

5年前の今日、インディーズバンドを集めて東京ドームでライブを行った日なのだ。


「あの後は本当に色々なことがありました。あの時、私は歌を辞めてしまおうかと思っていました。でも、私の友達が、そしてメンバーが私を支え助けてくれました。」

アヤノはその言葉を言い切ったところで涙が出てきてしまった。

会場からは、「アヤノ頑張れ!」と言う声が響いていた。


「ありがとう。

 ほんとに、あの時は辛かった。でも、今日改めて歌を続けていて、この【cle】を続けていて本当によかったと心から思えます。それは全部、皆様のおかげです。ありがとうございます。

 そして、これから歌わせていただく歌は私にとって初めて作詞をした歌です。今となっては何曲かさせていただいておりますが、この歌が初めてでした。

 本当に私にとっては大事な歌です。この曲はCD化しておりません。ライブだけで大事に歌っています。皆さんも沢山の友達がいるでしょう。私にも沢山の友達がいます。その友達は何があっても私を支えてくれます。私も支えていきたいと思っています。そんな友達に向けて、「ami」。聞いてください。」

そう言って、アヤノは伴奏に乗って歌いだした。

会場には敦子もいる。恭子も美紀もいる。

みんな涙ぐんでいた。当時のことを知らないファンも涙ぐんでいた。




それでは最後にその「ami」の歌詞を載せておく。

これを読んで、分かってくれる方がいたら、[cle]もアヤノも嬉しく思えるだろう。そして、私自身も・・・





             ami


私たちが始めて出会ったのはいつのときだったかな

突然だったし

別に印象深くもなかった

私たちは友達として出会った


お互いに辛い時は沢山あった

悲しいときも沢山あった

それでも私にはあなたと出会った嬉しいことしかもう思い出せない


ずっと友達だよね

そう言い合っていた私たちだった

でもお互いもっと大事な人が現れ

それぞれの道を歩いていった

あの頃は全てが幸せだった

またあの頃に戻れるよね


私たちが始めて出会ったあの日からいくつもの時が過ぎた

多くの日々が流れ

私たちは多くのことを知った

悲しいときも辛いときも沢山あった


2人で楽しくしているだけではだめで

そう気づいてしまったあの日

それでも私たちは立ち止まって静かに街の季節を眺めていたよね


辛くて悲しくて

泣きたくなったこともある

でもそれを深く知った頃には

もう大人になっていた

またあの頃に戻れるよね


もう貴方以上の友達は見つからないかもしれない

私にとって今が一番の幸せ


ずっと友達だよね

そう言い合っていた私たちだった

でもお互いもっと大事な人が現れ

それぞれの道を歩いていった

あの頃は全てが幸せだった

またあの頃に戻れるよね


ずっと辛くてもね

友達だから貴方の嬉しさをわけてよ

ねぇ別々の道を歩いていても

ずっと覚えていてよね

この2人歩いた道を


友達と言う言葉を


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