生存戦略 リザルト
昨日の俺に期待されたので頑張りました。
休暇前最後の更新です、よろしくお願いします
──おめでとうございますプレイヤー・ドラゴン共同討伐隊率がイベントレイドボス『邪神』ロゴ・トゥム・ヘレの討伐に成功──
──これにより大型イベント『生存戦略』の攻略完了を確認しました──
──これより『海神討滅戦線』中の貢献度を集計しイベントポイントへ換算します。しばらくお待ち下さい──
いつも通り感情の見えないシステムアナウンスが終わるといつか見たような『集計中』と書かれた円状のマークが現れた。
ふぅ、さてみんなと合流しようかな。
パーティーチャットを開きみんなに話しかける。
『皆さんお疲れ様でした、合流したいのですがどこに行けばいいですか?』
『あー、それなら私が迎えにいくからそこで待っててくれ、ユウ以外の奴は先に教授の所に集まっててくれ』
『『『『『『了解』』』』』』
『わかりました、ここで待っています』
暫くすると宣言通りニアさんがやってきた。ただ少々煩いおまけも付いてきたようだけど。
「いやぁ、ごめん。待たせたか?」
「いえ、そんなに待ってないので大丈夫です。それよりニアさん、あちらの方々は良いのですか?」
そう聞くとニアさんは嫌そうな顔をして言った。
「あー、まだついて来てたのか。良いんだよ気にするなあいつらは私の種族のこととかフレア母様事とかを教えろってしつこく粘着してくる乞食みたいなのだから」
へぇ、じゃあ気にしなくても良いね。
「それでユウ、確か隠密系のスキル持ってたよな。アレって複数人にかけられるものなのか?」
「あー、どうでしたっけ?確認してみます」
ニアさんのその確認でなんで僕だけ迎えに来たのか把握できた。おそらく僕の『姿無き者』で後ろの鬱陶しい人たちを撒くつもりなのだろう。
さて、問題は『姿無き者』が誰かも一緒に対象となるのかなんだけど……。
「あ、大丈夫みたいですね。多少効果は落ちますが同一パーティー所属のメンバーなら一緒に使えるみたいです」
「よっしゃ!じゃあ早速頼む、あ、みんなのところまでは飛んで行くから私にしがみついとけよ」
「はーい」
とりあえずニアさんの足に鎖を巻き付かせる。
では、『姿無き者』起動。
どうやら無事にニアさんも対象になったようで先ほどまで盛んに叫んでいた声が困惑しているのがわかる。
「じゃ、飛ぶからしっかり掴まってろよ」
その言葉と同時にニアさんはゆっくりと飛び立つ。
えーと、教授の場所って確か孤島の方の森の中だったっけ?じゃあ少し時間あるしもし僕の隠密スキルがニアさんまで効果が届かなかった場合の事を聞いてみようかな?
「ねぇ、ニアさん」
「なんだ?」
「もし、私の隠密スキルがニアさんに効果無かった場合ってどうしてたんですか?」
「んー、その場合は超高高度まで一気に上昇して物理的に視認不可能にしてから移動してたかな?」
「……それって私を抱えたまま?」
「もちろん」
……『姿無き者』がニアさんに使えて本当に良かったよ。
ニアさんと談笑しながら空中散歩を楽しんでいたらあっという間に教授の元に着いていた。
「やあ!ユウ君にニアナ君!レイド戦では大活躍していたみたいだね!」
「おう!教授も戦況管理お疲れ様でした!」
「そんなに私目立ってました?」
「ありがとう、まあ、ユウ君は派手さと言うものは無かったがニアナ君の隣で且つ弓を使いながらも近接戦を行うと言うことでかなり注目されていたよ」
へぇ、そうなんだ。
「そう言えばみんなまだ来てませんね?」
「空と陸とじゃ移動速度が違うからな。あっちが先に出発したけど途中で私たちが追い抜いたって事だろう」
「戦闘職の人はそうだろうね。ガンテツ君からは今あるだけの武具の修復が終わり次第こちらに向かうとのことだったよ」
そんなことを話しているとタイミングよく他のみんながやってきた。
「あれ?一緒に来たんですか?」
「いや、森に入る直前で偶然ばったり出会ってなちょうど良いからみんなで来てみた」
「へぇ、あ、レイド戦お疲れ様でした」
「うん、お疲れ様。ユウやニアさんあと、前衛組がヘイト持っていてくれたお陰で砲撃部隊の方にほとんど攻撃が来なくて助かったよ」
ネルネルさんの話を聞く所によると魔法攻撃部隊は被害らしい被害を受けることなく安定して火力貢献をすることができたらしい。
──お待たせいたしました、集計が終了しました──
──運営メールにて各貢献度順位とそれに基づくイベントポイントを配布いたしました──
──獲得した総ポイントに応じて特別報酬が配布されます──
──また、獲得したポイントはメニュー画面、イベントページから様々なアイテムと交換することが出来ます──
──ポイント交換には期限がありますご注意ください──
──皆様、お疲れ様でした──
──Congratulations!『生存戦略』を完走しました──
おっと、みんなと談笑している間に集計が終わっていたようでシステムアナウンスが流れてきた。
「おお!終わったか!そうだ、このメンバーで総合順位とレイドの貢献順位で競おうぜ。勝ったから何かあるわけじゃ無いけどさ」
「ん、いいよ。ニアには負けない」
「あー、でもそれだと教授とかガン爺に不利じゃ無い?戦闘とか出来なかったわけだし」
「そこは心配しないでくれたまえ、このゲームのAIは非常に優秀でね直接戦闘に関与しなくても間接的に、もしくはそれ以外のなんらかの方法で行った支援なんかもちゃんと評価して順位をつけてくれるのだよ。」
「うむ」
「へぇ、そうなんだ、知らなかった。ユウもやるよね?」
んー、みんな自信満々だし僕も自分の順位がどうなのか気になるしやってみようかな?
「ええ、もちろん」
「ん!じゃあ『せーの』で自分の順位を確認してみんなに見せよう!じゃ、いくよ?せーの!」
掛け声と同時に運営から届いたメールを開く。
さてさて、今回は結構いい順位になってると思うけど……。
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海神討滅戦線・戦績
PN : YŪ
総ダメージ量:1 /18965
一撃最大ダメージ量 : 1/18965
ヘイト奪取率: 34/18965
触手撃破数:4/18965
その他支援 : 1/18965
ボーナス
・遺跡完全攻略
・遺跡完全攻略『真』
・人竜協定締結
・竜母の友
・最大攻撃力
・海神看破
・邪神認識者
・人類の守護者
総合順位 : 1位
追加イベントポイント:10000
海神討滅戦線・貢献度MVP
MVP報酬『邪神葬具』ロゴス
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おお!やった!一位だ!
それとMVPも獲得しちゃった!
この調子でイベント全体の方も見ていこう。
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生存戦略
PN : YŪ
敵撃破ポイント:8630
プレイヤー撃破ポイント:4320
アイテム取得ポイント:2500
死亡回数:4回(-1000)
特殊死亡回数:2回(-2000×2)
その他支援活動:5600
海神討滅戦線ポイント:10000
総獲得ポイント : 26050
獲得ポイント順位 : 42
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おお?42位?うーん、まあ参加人数が2万人近くいる中での42位って結構凄くない?
「よし、みんな確認したな。私から順位を発表するぞ!先ずはレイド戦の順位は4位だった、結構いい線いったと思うぞ!それでイベント全体では5位だった!アレだな、戦闘面では言うことなしみたいだがそれ以外に欠けが見えるってことだな」
ふむ、ニアさんは4位と5位。
「ん、私はレイド戦は2位、ニアに勝った、満足。あと海神……邪神?のラスアタも貰ってそっちの特別報酬もある。イベント全体だと8位、こっちは教授達支援職が強いって思い知った」
おお!ネルネルさんが2位だったんだ!それでもイベント全体では8位なんだね。
「私は12位と2位ですね。レイド戦が12位で全体が2位です。まあ、イベント全体の方はモンスターの討伐数が異常だったから高くなったみたいです」
バウアーさんが12位と2位。
「俺は両方とも25位だな。ま、今回は順位よりも得るものが多かったから満足だけどな」
アポロさんが両方とも25位。他の人と比べると少し低めだけどかわりにアポロさんは職業のクエストを受けているし趣味を満足させていたから本人的には大勝利っと。
「私はレイド戦33位、全体1位だよ。やはり掲示板を利用した情報援護もポイントに加算されていたね」
おお!?ついにもう一人の一位が出た!って、まあそれも納得かな?教授ってこのゲーム最大の情報系ギルドのオーナーなんだし、なんならゲーム内からも利用できるまとめサイトも運営してるぐらいだからね。
「うむ、19位と4位だ」
ガン爺はまだロールプレイ中だから口数も少ないね。でも今回のイベントってやっぱり生産職が強いね。僕の料理も予想外の点数が入ってるし。
「あー、なんか期待してる所悪いが俺はレイド戦170位、イベント総合30位だぞ?そんなに働いてないからな?」
と言いつつもプレイヤー人口を考えればガッツリ上位層に入ってるルーレットさん。
さて、僕の番だね。
「私は海神討滅戦線1位、イベント全体が42位でした」
「おー、まあレイド戦はそうなると思ってたよ」
「うん、多分最大ダメージもユウだよね?」
「まあ、予想通りだな」
「うむ」
「むしろ今回のMVPだよな」
「ユウ君が違ったら誰がなると言うぐらいだからな」
あ、あれ?意外と反応が良く無いぞ?なんか「ああ、やっぱり」みたいな。
「反応薄いですねー、と言うかなんで私がMVPとったこと知ってるんですか?あと最大ダメージも」
「え?いやユウ……あ、教授!まだユウに教えてなかったのか?」
「ん?あ、そう言えば言ってなかったな。丁度いい、ニアナ君から教えてあげたまえ」
「おお、マジか。んん、ユウ、話はとても簡単だ。ユウがレイド戦開始直後に奥義打っ放しただろ?」
「ああ、はい。ステラ撃ちましたね」
「そのあともう一回続けて撃ったよな?」
「はい」
「その二撃でレイドボスの体力一段が消し飛びました。なんならプレイヤー一人でボスの体力一段削ってたのはユウしかいません」
なん、ですと……!
「そして、戦績の最後にあったボーナスの欄。アレを見た瞬間にユウがMVPを獲ったと確信しました、お前らもそうだよな?」
「「「「「「うん」」」」」」
あー、なるほど。そう言うことなのね?一応納得。
「それより私が気になってるのはなんでレイド順位が1位なのに全体順位が42位なんだよ」
「あ、そっちは単純に死にまくったからです、どうやら復讐者発動する時も一回ってカウントされるみたいで……あとはステラでの特殊死亡で一発2000ポイントも持っていかれました。合計で5,000ポイントのマイナスです」
「おお……マジか、それだと良く42位に成れたな」
「ん、それは素直にすごい」
なんだかんだとみんなで話していると結構時間が経ってしまってた。
「さて、では通常エリアに戻ろうか!教授、今回は協力有り難うございました。バウアーもまた野良で会ったらよろしくな!それとギルドについては設立でき次第メールを送るからちょっと待っていてくれ。では、みんなお疲れ様でした!!」
「「「「「「「お疲れ様でした!」」」」」」」
ニアさんの号令とともに帰還ボタンを押す。
さて、向こうに戻ったら装備の更新に行かなくちゃ、それとSPの分配もね。
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PN:YŪ
LV:80
種族 :混血種(獣人族・魔狼/森人族)
JOB :魔弓術士
SUB :【復讐者】※転職する事が出来ません
HP :1200
MP :1800 +1200
STR :70 +20
VIT :16 -640
AGI :80 +230
TEC :80 +190
INT :80 +305
MND :35 +30
LUC :18
残SP:60
種族固有スキル
・大器晩成
・魔眼・魔力視
・狼王の血脈
・魔狼の誓い
・夜天の魔核
・(隠し特性・神製の筐体)
後天性スキル
・征竜弓術(二枠消費)
・異端弓術・鏖ノ型(二枠消費)
・矢弾回収
・異質物射出
・弾幕曼荼羅(三枠枠消費)
・臨界観測眼(二枠消費)
・人外観測眼(二枠消費)
・夜天骸(二枠消費)
・神技・八艘飛び
・魔血鎖術
・震脚
・IQC
・魔力増加
・MP超速回復
・立体機動
・王威lv6
・大跳躍
・姿無き者(二枠消費)
・発狂耐性
・料理の極み
・奉仕術
・(空き)
控えスキル
・鼓舞
・採取
・落下耐性
・我が周囲に立つものは無し
・剣術lv1
・槍術lv1
・魔力急速充填
装備
・武器:夜天骸弓フェイルノート
※変異しそうです
・頭:夜天骸のバレッタ
※変異しそうです
・胴:夜天骸のドレスアーマー
※変異しそうです
・腕:夜天骸のロンググローブ
(暗器:夜天王の魔荊鎖)
※変異しそうです
・脚:夜天骸のアーマースカート
※変異しそうです
・靴:夜天骸のヒールグリーブ
※変異しそうです
・その他1:夜天王の魔心核
※変異しそうです
・その他2:七栄教のクロス
・その他3:白の器
称号
・異端なる征竜弓術士
・狂気ニ染マル審判者
・摂理に反抗する者
・復讐者
・無限弾幕
・虐殺の悪帝
・一騎討千
・神秘神の寵愛
・夜天を堕とした者
・種族改変者
・ドジっ子おおかみ
・ラビットスレイヤー
・試練『上位互換・自己投影』突破
・蛮勇なる者
・竜母の友
・魔と心交わすもの
・海神討滅者
かつて強大な力を誇り海原を荒らし回った狂える神を討滅した者の一人
・邪神討滅者
真の姿を現した海神を打ち倒した者の一人
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邪神ちゃん……ちょっと漏らすと邪神ちゃんの本体は外套膜から覗いていたあの脳みそです。
実質、邪神ちゃんはメンシスの脳みそな可愛い子でした。ユウ君の攻撃は実は誰の攻撃よりも効果的でしたって言う話だよ。
さて、今後の更新予定は一回掲示板を挟んでから今章の後半戦になります。非常に長くなりそうな気がしますが作者は逃ぼ……休暇に入るのでいつ更新するのかは未定です。でも最長でも夏前には投稿再開します。コレは絶対です、エタりはしないので安心してください。それではまた!
ヨッシャツミゲーガオレヲマッテイル‼︎‼︎