表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/72

生存戦略 Part15

帰ってこれた……。

今回は本当にダメかと思った……。

エタる事だけは絶対に避けなければ……!

続きはなんとか頑張って書き上げます……。イベントリザルトが終わったら少し長めの休暇に入る予定なのでよろしくお願いします。

そこ!『いや、もう十分休暇とったじゃんw』とか言わない!




イベント7日目



ゲーム内で一週間も続いたイベントもついに最終日を迎えた。

長かったようで短いような……。でも現実に戻ればほんの数時間しか経っていない事を考えればやっぱり短いって事でいいのかな?そんな楽しいイベントももうすぐ終わってしまう。


さて、そんな最終日だけど一つフィールドに変化が起きた。それはイベントエリア中心の空中に『イベント終了まで』と書かれた巨大なカウントダウンモニターが設置された事だ。朝起きたら突然エリアのどこにいても見えるような巨大なモニターが出現していてとても驚いた。早朝警戒組のルーレットさんとバウアーさんに聞いたところ出現する際にも特にアナウンスもなく唐突にパッと出てきたらしい。

モニターに表示された数字は現在も減少を続けており、現在の時間から計算すると今日の午後5時ちょうどにカウントがゼロになる。


イベントの最終日、さらに明確な残り時間も提示され僕らの拠点の近くでも微かに戦闘音がするようになってきた。コレも最終日の追い上げをかけるプレイヤーが増えて、今まで僕とネルネルさんの爆撃で事実上の不可侵領域と化していた拠点周辺にも迷い込むようになったのだろう。


そんな感じで他のプレイヤーがせっせとモンスター、もしくはプレイヤーを狩っている間にぼくたちは何をしているかというと……。


「おーい、ユウ!コレいるか?」

「要らないですね、不用品箱に入れておいてください。あ、ネルネルさん探してたのってコレですか?」

「あ、それ。ありがとう」

「しっかし、まいったなぁ、こんなことならイベント中にコツコツ片付けしておけばよかった」


ご覧の通りアイテム整理の真っ最中です。イベント中はストレージ枠の削減のために部屋に実体化させて保管して置いたんだけど……。

イヤ、ね?最初はストレージにアイテム類全部詰め込めると思ってたんですよ?でもいざ詰め込もうと思ったら意外と空き容量が足りなくて……。片付け(この)後もまだ少し狩りとかをする事を考えると少しは空きが欲しいし……。そんなわけで現在絶賛片付け中です。

まあ、僕の片付けなんてほとんどあってないようなものなんだけどね?元々持ち込んだアイテムが少ない事と、昨日まで僕のストレージを圧迫していたアイテムが食料で、既に消費済みな事。更にこのイベントで絶対に持って帰らなければいけないアイテムはフレアの素材系だけな事、ということもありなんとなくレアっぽいものを残して全部捨てるだけなんです。逆に片付けが一番大変そうなのは教授かなぁ。このイベントエリアで入手できたアイテム類は最低一個は持ち帰りたいって言ってたからね。でも本当にどうしようもなくなっていたら僕のストレージを少し間借りさせてあげようかな?


……っと、よし。僕の片付けは終了!後はみんなの片付けが終わるまで適当な余ってる食材とか使って軽食でも作ってようかな?



少しして全員の片付けが終わった。結局、教授はどうやってもストレージ容量が足りなかったので僕の空き枠を一つにつき5000ギルで貸してあげた。





各々片付けを終えて、色々なアイテムが回収されて小ざっぱりしたリビングに集合して最後のミーティングをする。



「うん!みんな荷造りは終わったな!突然だが今日は行こう行こうと言いつつ行けてなかったアポロが見つけたこのイベントエリアの絶景スポットをみんなで巡ろうと思っている!別に強制じゃないから普通に追い込みがかけたかったらそう言ってくれ」


あー、そう言えばいつだったかそんな事を話していたような気がする?まあ、どうせ今日も草木に紛れて狩りをするぐらいだったからみんなでスポット巡りをした方が楽しそうだな。


「私は構いませんよ、アポロさんが見つけた絶景スポット気になります」

「あー、うん。俺も行くわ、どうせやる事ないし」

「そうですね、僕もこのイベントエリアの敵は粗方斬り終わったのでそちらについていきます」

「私ももちろん行く」

「うむ」

「そうだね、じゃあ私もついて行こうか」

「うん!みんなありがとう!じゃあここからの司会はアポロに代わるな」

「みんな、俺とニアのわがままを聞いてくれてありがとう。それで今日行こうと考えてるスポットはここなんだが……」


そう言いながらアポロさんは自身のマップを僕らに共有した。共有されたマップには三箇所マーカーが表示されている。ここがいきたい場所かな?結構それぞれが離れてるね。


「今共有されたマップについてるマーカー。それが今日行きたい場所なんだが、見ての通りかなり一つ一つが距離がある。移動時間的に見て回れるのは二つが限界だからどこを回るかをみんなで決めて欲しい」


なるほどね?

とりあえずマークされた地点はそれぞれ、『渓谷』、『山岳』、『洞窟』の名前が付けられている。うーん、どこにしよう?とりあえず……。


「アポロさん、コレの写真って有りますか?」


どれを選ぶかの要素として風景サンプルが欲しいな。


「いや、あるけど先にどんなのか見ちゃうとアレじゃん?まあ、どこを選んでも後悔しない事は保証する」


んー、そっかぁ。じゃあ勘で選ぼう。


「よし、選んだな二つに手を挙げてくれ、先ずは『渓谷』……次『山岳』…………『洞窟』……。なるほど」


僕は『渓谷』と『洞窟』に手を上げた。

ニアさんは『山岳』と『洞窟』。

ネルネルさんは『渓谷』と『洞窟』。

バウアーさんは『渓谷』と『山岳』。

教授は『渓谷』と『洞窟』。

ガン爺は『渓谷』と『洞窟』。

ルーレットさんは『山岳』と『洞窟』。

それぞれ獲得票は、

『渓谷』5票

『山岳』3票

『洞窟』6票

となった。


「じゃあ行くのは渓谷と洞窟だな。先ずは比較的に近い渓谷の方から行こうか」


こうして僕らの最終日が始まった。























「いやー、凄かったな!流石アポロが見つけた絶景なだけはあったな!」


アポロさんセレクトの絶景旅行を終えて、今はカウントダウンモニターがよく見える場所でのんびりと談笑している。


「ええ、渓谷はどういうわけか川を挟んで桜と紅葉が咲き乱れてましたし、洞窟は七色に発光する光苔がとても綺麗でした」

「だよなぁ、あの渓谷とかこの世界じゃないと絶対に見れないしな。行った甲斐はあった」

「うむ」

「あの二つが超絶景だっただけに山岳の方もどんな場所だったのか気になりますねぇ」

「「「「「「「あぁ、わかるぅぅ」」」」」」」

「あ、じゃあスクショ共有しておくわ、もう『実際に目で……』とかは出来ないんだし」


アポロさんからパーティーに一枚のスクショが送られる。

そこにはいくつもの奇峰群が雲を突き抜け白桃色の花弁が舞い散る幻想的な景色が写っていた。

何というかコレぞ仙境。みたいな浮世離れした景色だなあ。


「……凄いですね、なんか仙人とかいそう」

「あ、実際に仙人の住民がいたぞ」

「「「「「「居たの!?」」」」」」


思わず呟いてしまったが本当に居たとは……。

なんでもその仙人に職業クエストを出されていて、それが終わると『職業:仙人』の上位職に転職できるようになるんだとか。



そんな風に駄弁っているといよいよイベント終了の時間が迫ってきた。

モニターに表示されている残り時間は3分を切っている。


「あー、楽しかったなぁ。って、そう言えばここに居るのってだいたいソロだったっけ?」


唐突にニアさんが切り出す。


「?私はソロですよ」

「俺もソロだな。基本的に賭博場に入り浸ってるから」

「私もソロ」

「僕は野良パーティーが基本のソロですね」

「うーむ、職人コミュニティに所属しては居るがステータス的にはソロだな」

「私は『検証班』のギルマスとして登録されてるぞ」

「あー、そっか教授はギルマスだったっけ?まあ、なんだせっかくトップソロ陣が集まったんだしソロ陣でギルド作らない?って誘おうと思ったんだが……」


あー、ギルドシステムね?特にご縁が無かったからすっかり忘れてたけど王都に行った時になんか話してたような気がする?


「うーん、それってどれくらい拘束される?」

「基本は自由にする予定。でもギルド対抗戦とかあったら協力して欲しいぐらいかな?どっちかっていうとしつこい勧誘からの風除けがメインになる予定!」


あー、有名人特有の……。二つ名持ちの人は大変そうだね。


「あ、それなら私入る」

「うむ、わしも入りたい」

「あー、俺は……一応入っとくか」

「僕はパスします。なんだかんだ今の根無草が気に入ってるので」


お、意外とみんな入るんだ?断ったのは既に自分のギルドを持っている教授とバウアーさんか……。


「ユウはどうする?」

「じゃあ、私も参加しようかな?よろしくお願いします」


みんな入ってるし僕も入ろうかな?とりあえずさっき聞いた話からするとここにあるメンバーが参加で後から新しいメンバーを募集って事もなさそうだし。


「ん!了解だ。とりあえずまだ参加の意思を聞いただけで実際にギルドがあるわけじゃないからな。またギルドを開設したら連絡する」



了解ですっと。


気がつくとモニターのカウントが10を過ぎていた。


「よし!じゃあ7日間お疲れ様でした! 9!」

「 あ、8 」

「「 7! あっ……」」

「「「「「「「「…………。」」」」」」」

「いや、なんでみんなビビってるんだよ、被ったぐらいで動揺するなよ。4」

「じゃあ、3!」

「 2!」

「 1!」


「「「「「「「「ゼr



 ──ぐしゃり──



カウントが1から0に変わる、その間際に異音が響き渡った。

夕日が当たりを赤く染め上げる中で黒々とした触手がカウントダウンモニターを握りつぶした音だ。


触手の登場から少し遅れて、遠くに微かに見える海から何かが這い出てくる。







 ── warning warning ──


 ──【海神】『???』が襲来しました──


 ──全プレイヤーが【強制依頼ミッション:海神討滅戦線】を受注しました──




 ──当ボスは特殊レイド戦となっております、通常のボスよりも遥かに強大です──


 ──その分報酬は非常に豪華となっております──


 ──皆様死力を尽くして討滅してくださいませ──

 

 ──それでは皆様、ご武運を──




 ──イベント時間が延長されました──








後書きにあった裏設定とか全部活動報告に移動させることにしたのでよろしくお願いします。


普通の設定とかはまた個別にやります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] あの竜さん呼んで焼却せんと!
[一言] フレアさん速攻で呼ぶ流れ? フラグ回収早いなぁ(笑)
[気になる点] いや、もう十分休暇とったじゃんw(便乗) 体調に気をつけて毎秒投稿しやがれください [一言] 触手………いや、相手海神だしそんなコメディは無いよね〜 …無いよね〜?  ……え?ほんと…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ