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やせいの とうぞく があらわれた!!

ないんだ、跳弾たちの設定をまとめていたノートがないんだ……。ちゃんと資料系はまとめておいたはずなのに……。どこにもないんだよぉ……。

。・゜・(ノД`)・゜・。


そう言うわけで本編進めます。登場人物まとめはノートが見つかるか、俺が記憶に残っている設定の断片をつなぎ合わせて復元できたら投稿します。

ただ、跳弾は何度も設定変更が入っているため思い出すのは難しいかも。


よろしくお願いします



現在現在いましがたついさっき、僕はエリアボスを撃破し。少し締まらない終わり方をしたものの気持ちを切り替えて越境しようとしていたんだ……。


なのに……。




「貴様!この先に何の用だ!」


ご覧の通り絡まれている。面倒だなぁ。


「国境を越えたいだけなんですけど……」

「そうか!ならば貴様の装備、荷物、金全てを没収する!」


本当にメンドくさいなぁ!

遠目(視力強化なし)に関所が見え始めたから走る速度を落とした途端絡まれたんだ。

……?!っていうかどこから湧いたんだ!?よく考えてみたら割と全力で走っている僕に追いつけるとは思わないし……。



……とりあえず話をしてみよう。何かわかるかもしれない。


「……理由をお伺いしても?」

「貴様が私の許可なく我が領地を通過したからだ!」


おーっと?初っ端から訳がわからないぞー?

なお、僕がエリアボスを撃破してからここまで街や村などは無く見渡す限りの湿地帯だったことをここに記す。


「我が領地では通行する際に全財産の半分を徴収すると私が定めている!しかし貴様はそれを支払わず……ーーーー!」


おーけー。よくわかったよ。君の話は聞くに値しないね。思わず途中からシャットアウトしてしまった。


とりあえずこのモノがプレイヤーなのかの確認をしよう。プレイヤーだったら通報すればいいし、プレイヤーじゃなかったら……。


……プレイヤーじゃなかったらどうすればいいんだ?



ま、まあとりあえず調べてから考えよう!

臨界観測眼で目の前のモノを識別する。



____________


NPC : ダグザ

LV:42

種族 :人族

JOB :盗賊

SUB :犯罪者


HP :810

MP :300


STR :50

VIT :35

AGI :40

TEC :55

INT :10

MND :5

LUC :20


称号

賞金首

指名手配犯

____________




あ、住人の方ですね。しかも地味に強い。

……マジでどうしよう。プレイヤーだったら通報すればよかったんだけどNPC……住人って言うことは跳弾がこの世界にいる事を許した存在って事だよね。そう言う役割って事だし……。


職業とか称号を見る限り倒してしまっても問題なさそうだけど、絡まれたからといって自分から攻撃するのもなぁ。相手が先に手を出してくれれば『正当防衛』で弾幕できるのに。


「ーーーー!ーー!ーーーーーーー!!!」


あ、僕が聞き流している事に気がついて顔真っ赤になってる。


「ーーーー!『ーーーーー』!」


突然目の前のモノ。えーっとダグザだっけ?が剣を抜いて切りかかってきた。剣が赤い光を放っているから何らかのアーツを使っているのだろう。

『臨界観測眼』『人外観測眼』起動。

世界が急速に色を失い、スローモーションに変わる。


臨界観測眼で映し出された攻撃予測は頭から正中線に沿って振り下ろす唐竹割りか……。

横に一歩……念のため三歩ほど避けて右手に絡みついている鎖をいつでも使えるように準備しておく。


両観測眼終了。世界が色を取り戻す。


「ーーー!?ーー!ーー!」

「『絡みつく』『拘束』『締め上げ』!」


弾幕は今回使わないことにして鎖で繋いでしまおう。

そして……。


「ーーー!ーー!んぬあぁぁぁぁぁ!」


筋力の限り振り回す!地味に高い僕の筋力値ならば人一人ぐらい簡単に振り回せる!


「あぁぁぁぁぁ…………」


さて、このまま関所に行ってそこでこいつを突き出そう。『賞金首』とかあったし、お金貰えるよね。










はい、関所に到着しました。

ふぅ、まさか振り回しが仇となるとは……結構鎖を長くして振り回していたから最初関所に近づけなかったんだ。結構な速度が出てたから関所にぶつかると関所の壁が壊れちゃうかも知れないし、かと言って地面に叩きつけたら確実に死んじゃうから……。

最終的には関所にいる兵士さんたちに協力してもらって、僕が若干斜め上にダグザを放り投げて兵士さんたちがキャッチするという方法で解決した。

兵士さんたち、本当に申し訳なかったです。



「はい、ユウさんこちらがダグザの賞金です」

「ありがとうございます」


ダグザの賞金は……50万ギルか。結構多いね?


「いやー、ユウさん見た目によらず強いんですねぇ。ダグザってここら辺じゃ有名な盗賊で何人もの商人が被害にあってるんですよ。護衛を雇ってもみんな倒されたって聞くし……」


なるほど……被害が多かったからその分賞金も多かったのか


「あはは、相性が良かったんですよ」

「そうですか、確か鎖術でしたっけ?結構使い勝手良さそうですよね」

「ええ」


ごめんなさい、まともに使ったのって今回が初めてなんです。


「あ、そうだこれ」


そう言って僕はダグザの賞金から五万ギルを取り出して兵士さんに渡す。


「……どうしたんですか?」

「いえ、ダグザを降ろす時に迷惑をかけてしまったでしょう?そのお詫びです」

「あぁ、その事ですか……。うーん、ちょっと待っててください、兵士長に聞いてきます。このまま受け取っちゃうと賄賂になってしまうかもしれないので」


あ、その辺りのことまったく考えてなかった。

少しして兵士長さんを連れた先程の兵士さんが戻ってきた。


「君が『お詫びをしたい』と言った奇特な者か」


奇特とはなんだ奇特とは。そこまで清くないぞ、むしろ俗だぞ。


「はっきり言ってそのお金を受け取ることは出来ん。金銭をそのまま受け取ってしまうと賄賂になってしまうからな」

「そう、ですか」

「ただ、金銭を受け取るのが問題なんだ。だからこれからこの兵士、ランセが買い出しに行くからその時に酒を買ってくれないか?それなら直接お金を受け取ったわけではないから誤魔化しが効く」


……結構柔軟な人だな。この兵士長さん。


「わかりました」

「それではランセ、頼んだ。ついでにユウさんの護衛もしていけ」

「了解、ユウさんよろしくお願いします」



こうして、僕は兵士さんに護衛されながら国境を越えた。













「へえ、じゃあユウさんの本来の武器は魔弓なんですか」

「はい、ただ威力が問題で……」

「あー、弓って1発1発の威力が弱いですよね」


うーん、ちょっと、いや、正反対だけどそういうことにしておこう。


「……!ユウさん、敵襲です」


ランセさんの声に合わせてフェイルノートを構える。

って、ランセさん凄いな。僕の索敵範囲だとまだ敵がいるのかわからない。


「これでも国境守備を任されている兵士ですからね、そこらの兵士よりも優秀じゃないとダメなんですよ」


……正直国境警備って左遷先だと思ってました。でも、国内に入るものを取り締まっているのだから信用できる者を配備するのが一般的なのか?


ランセさんの警告から少し経ってようやく僕の索敵範囲に入った。この距離なら弾幕が届くな。


「ランセさん、先制『殲滅』します」

「お願いしま……え?殲滅?牽制ではなく?」


若干混乱しているみたいだけど気にしない。


「曼荼羅展開、『十華』」


僕が一人だったら、プレイヤーだったら近くまで待って敵を識別したんだけど今回は同行者がいる。それも住人の方。






このゲームを始める前に必読を勧められるβ時のスレッド。そこの一番目立つところにこう書いてある。


『住人は生き帰らない、彼らはこの世界に生きているんだ。この世界からしたら死んでも生き返る俺らの方が異物なんだよ』

『故に彼らをこの世界に生きている誇りある人達『住人』と呼ぼう。』






だから殲滅した。


「ちょ、ユウさん!?やり過ぎです!って、威力の問題って低いんじゃなくて高すぎるほうですか!!」


あ、その少しは反省しています。やり過ぎました。




その後は特に襲撃とかもなく、無事に街に着けた。

ただ、街に入るための門は順番待ちで人が溢れていたけど。


「ランセさん、ここの門っていつもこんな感じなんですか?」

「あー、そうですね。だいたいこんな感じです。一応ここって『商都・ディオン』っていって交易の拠点の一つなんです」


あー、なるほどじゃあここにいるのは商人さんなのか。貿易の窓口だから色々と面倒もあるんだなぁ………いや、まて?もしかして今後ディオン?に入る時は毎回ここに並ばないといけないのか?

そう恐れ慄いていると安心してくださいとラセンさんが言う。


「流石に狩人や冒険者など、よく外に出る人が中に入るたびにあそこに並ぶのは非効率の極みということで、ちゃんとべつに門があります。あそこは商隊や行商人などが利用する『商用の門』です」


こっちです、と案内されたのは何というか、勝手口と言ったようなこじんまりとした扉だった。と言うか扉の上に『勝手口』って書いてある。


「じゃ、色々手続きとかしちゃうんで中に入って少し待っててください」













街に入った後は少しフラフラした後、ランセさんと合流。ランセさんの買い出しは建前とかではなく普通に当番だったらしく、それに付き合い。約束通りお酒を買って別れた。

何だかんだ楽しい人だったなランセさん。またどこかで見かけたら声を掛けてみよう。







じゃあ、大きな街に来たことだし。ここでも裏通りの雑貨屋さんを探してみようかな?









ちょつとぐだぐだした話が書きたかったから書いた後悔は少しだけしている。

あ、皆さんブクマありがとうございます。なんか日に日にじわじわと増えるブクマにニヤニヤが止まりません。





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