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強すぎた装備の代償

よろしくお願いします





__________


夜天骸弓フェイルノート


MP最大値+200 INT値+95 TEC値+90 AGI値+60

VIT値−300

回収自動化 消費MP削減30%

夜間戦闘におけるステータス補正

通常攻撃に『裂傷』『出血』の状態異常付与

使用者固定『YŪ』


かつて夜天を支配した魔狼の亡骸より作り出された漆黒の魔弓

其れは呪詛、敵対者だけでなく使い手すらも蝕む呪いの結晶

其れは祝福、夜天に愛された寵児を導く灯火である


__________

__________


夜天骸のバレッタ


MP最大値+100 INT値+40 MND値+30 VIT値−60

消費MP削減10%

使用者に『暗視』スキルを付与

奇襲成功時クリティカル判定付与

クリティカル攻撃時極低確率で即死付与

使用者固定『YŪ』


夜襲蜘蛛の結晶核と夜天王の魔力結晶が組み合わされた美しい髪飾り

其れは初まり、全ての怨嗟を生み出すもの

其れは終わり、全ての憎悪を飲み込むもの


__________

__________


夜天骸のドレスアーマー


MP最大値+100 INT値+30 AGI値+50 VIT値-50

リキャストタイム短縮10%

被ダメージ20%上昇

与ダメージ30%上昇

使用者固定『YŪ』



夜天王の遺骸を持って作られた防具、いや装備。これは防具の概念を超越した

其れは防具にあらず、その鎧は使用者を守ることはない

其れは武器にあらず、されど大いなる力を与えるだろう

__________

__________


夜天骸のロンググローブ

(合成:夜天王の魔荊鎖)


MP最大値+100 INT値+30 TEC値+40 STR値+20

VIT値-40

器用補正大

魔荊鎖収納

簡易ショートカット『矢』

使用者固定『YŪ』


夜天王の毛で織られた特殊なロンググローブ、右手に巻き付けられた血鎖は使用者の望む場所に絡みつき引き寄せる

其れは救済、その左手は救い求める者たちの為に

其れは破滅、その左手は滅び求める者たちの為に


__________

___________


夜天骸のアーマースカート


MP最大値+100 INT値+40 AGI値+50 VIT値-60

リキャストタイム短縮10%

隠密効果大

血戦主義

使用者固定『YŪ』


夜天王の骸を用いて作り出されたアーマースカート

其れはまるで夜空を切り取ったようで……

しかし、その輝きは血に染まることによってのみ現れる

其れは輝き、数多の生きとし生けるものの営み

其れは暗闇、数多の生きとし生けるものを飲み込む

__________

__________


夜天骸のヒールグリーブ


MP最大値+100 INT値+40 AGI値+50 VIT値-50

脚力補正大

悪路走破

地形ダメージ激減

姿勢制御

使用者固定『YŪ』


夜天王の遺骸を持って作られたヒールグリーブ

その姿は在りし日の王の姿を幻想させる

其れは覇道、道は荊の道なれど我は征く

其れは外道、道は無くされど我が後ろこそが道とならん


__________


__________


夜天王の魔心核


MP最大値+500 INT値+30 AGI値+20 TEC値+60

VIT値-80

心眼

セット装備効果

【装飾品(その他)を除いた全ての装備が『夜天』を含む装備である場合72時間に一度『隔離領域:月下の巨深森』を発動できる】

使用者固定『YŪ』


夜天王の心核を用いたネックレス

心核はその主人が死した今なお輝き続けている

其れは忠誠、己を下した仇敵に捧ぐ愛

其れは反逆、己が宿命を課した神への冒涜


__________



あぁ、何度か見直したけどやっぱり見間違いじゃなかったのか……。

まあ、注文通りと言えばその通りだし『ぱーふぇくと』な仕事なんだけど……やっぱり何度見ても視界の暴力だよねVIT値の−。夜天骸の前身たる夜襲では一応防具としての体裁はあったのにね。


とりあえず装備してみよう。

_________

HP :900

MP :1150 +1200



STR :60 +20

VIT :16 -640

AGI :70 +230

TEC :80 +190

INT :70 +305

MND :35 +30

LUC :18

_________


分かっていたことだけど、僕よりも防具の方が強い……。ちなみに夜襲装備を装備していた時のステータスはこんな感じだった。

_________

HP :900

MP :1150 +270



STR :60 +10

VIT :16 -100

AGI :70 +130

TEC :80 +60

INT :70 +140

MND :35 +20

LUC :18

_________






「さて、装備したようね?」

「はい、ありがとうございました。最高の装備です」

「そう、良かったわ。ああ、そうだ。あなたマイナスステータスのデメリットって知ってるかしら?」

「いえ、初耳です」


ステータスってマイナスにならずにゼロで止まると思ってたからね。ステラのペナルティステータスで減らされた時()の中は0になっていたし。


「そうね、装備の効果や呪いでステータスが下がると見かけ上は0以下になっていないように見えるけど実際は0以下にマイナスになってなんらかの影響が出るの。例えばAGIがマイナスだと『ステップ』を使うと逆に遅くなってしまうといった具合にね」

「なるほど……じゃあ私の場合は?」

「そうね、正直VITがマイナスになる人なんて初めて見たから憶測になるのだけれど……。まずは防御力が無くなるわね、それどころか通常よりも多くのダメージを負うかもしれないわ。あとは抵抗力、状態異常に対する抵抗力が下がったり治るまでに時間がかかるかもしれないわ。それに踏ん張れないかもしれない」

「踏ん張れない?」

「ええ、VITと言うのは何も防御力だけを司っている訳じゃ無いのよ。ほら盾職が自分よりも大きな敵を押しとどめたりしているでしょ?普通なら吹き飛ばされてしまう体格差でも踏みとどまることが出来る。それもVITの力なの」


そういえば、イベントで筋骨隆々なオークの剛腕を受け止めている痩身の男の人もいたなぁ……。ニアさん?あの人は違うよ、大楯持っているけど防御しているところ見たことないし。アレは撲殺用の武器だよ。


「貴女の場合、VITマイナスでしょう?ひょっとするとほんの少し掠っただけでもかなりの距離を吹き飛ばされるかもしれないわ。回避はギリギリを見極めるのではなく余裕を持って大きく回避するのを勧めるわ」

「ありがとうございます、じゃあ早速行ってきます!」

「ええ、気をつけてね?」


それじゃ、新しい装備で初狩りだ!


っと、その前にちょっとだけ聞きたいことが……。


「あ、イザベラさん蘇生薬って知ってますか?」

「蘇生薬?ええ知ってるわよ。ここには無いけど……取り寄せる?高いわよ?」

「あ、いえ。要らないですけどアレって自分に使えるのかなぁ?って思って」

「無理ね、昔偉い人が死刑囚達を使って実験したそうだけど。どんな方法を使っても自分自身に使うことはできなかったみたい」

「ええ、ダメかぁ。上に投げて時間差で使ってもダメなんですか?」

「ダメね。お金を投げ捨てるだけになるわ」

「そうですか、ありがとうございました。じゃあ今度こそ行ってきます!」


よし、ソロで蘇生薬は使えない!よかった、あの時蘇生薬を選ばなくて。100ポイントをドブに捨てるところだった。













「それにしてもあの子、蘇生薬を自分で使いたいって……」

「もしかして一緒に戦ってくれる友達がいないのかしら?」

「……不安だわ、いえ、強い事は知っているけど……あぁ、それでもやっぱり不安だわ。もしもの時のために『私の装備』を整備しておきましょう」


久しく表に出していなかった私の全力の装備を引っ張り出すことに決めた。多少のブランクは動き始めればすぐに埋まるだろう。

それに……。


「ここまで成長してしまったのならいくら気に病んでももう遅いわ、それならなってしまった後を支えるしか無いわね」












◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇





よし、本日二度目?三度目だったっけ?いや、ロロと戦った森はこの森じゃないから実質二回目だね。というわけで二回目の森。

早速『神乃瞳』を使って索敵をする。


見つけた、フォレストウルフ四頭のチームだ。


調整には丁度いい、と飛び出した。


次の瞬間、僕はチームの先頭を歩いていた一頭に衝突していた。そしてそのまま立ち並ぶ木に激突。

当然のように僕は死に戻った。


えっと……は?



と、とりあえず何がロストしたのか確認しよう。

ロストしたのは買って以降一回も使っていなかった剣矢だった。

さて、もう少し検証が必要だね。

ギルドに今持っているものを全部預けて持ち物を隣の売店で買った木の矢オンリーにする。デスペナルティは森に着くまでに解消されるだろう。とりあえず街を出てから全力で走ってみよう。










はい、再び死に戻って参りました。

今度は何も無いところで転んで死んだ。いや、正確にはデスペナルティが解消されて半減されていたステータスが元に戻った瞬間、凄まじい脚力で地面を蹴りその反動で顔面から地面にダイブして死んだんだけど……。


出て早々で申し訳ないが、イザベラさんに装備の耐久値を戻してもらって再び街の外に出る。


今度はちゃんとデスペナルティが解除されたのを確認してから始めよう。


やる事は簡単、垂直跳びだ。

先ずは若干恐る恐る飛ぶ。普通に飛べた。

次に先ほどよりも少しだけ力を込めて……。先ほどよりも高く飛んだが想定内の高さ。


こうして少しずつ込める力を強くしていく。

するとある一定の力を込めた時から凄まじい脚力になることが分かった。

街を歩く時や多少急いで小走りになって時ぐらいの力では問題なかったが、戦闘するときと同じくらいの力を込めるとそうなるようだ。

なるほどね、これは……。


「修行が必要だね」


この調子だと碌な戦闘もできないだろうし。しかし、修行か……どこでしよう?

修行場所に思い馳せているとふと、かつての修行を思い出した。


「そうだね、また『先生』を頼ろうかな?」


クレセートに来て以来久しく会っていないからね。

そう思うとなかなかいいような気がしてきた。

思い立ったら吉日、すぐに移動しよう。

幸い(?)にも歩く程度なら問題ないしね。ゆっくり行こうか、懐かしいあの街に。始まりの街ワンファストに!











先生一同「やめて!来ないで!もう虐殺は嫌だぁー!」







祝ドジっ子TSオトコの娘!(中身真性の女装男子)!

最近また新しいゲームをしています。TS好きならやってるよね!魔女兵器だよ!レンちゃん大好き!ちなみに5鯖民だよー、変態ばっかり!






ちなみに一定以上の力を込めた時なんて面倒な設定を作ったのには理由があります。

というかこのリミッター(?)が無かったら満足に移動もできませんし街を歩くたび顔面ダイブしていたらゲームにならないでしょう?街のNPCにも危険だし。せっかく稼いだ名声やら友好度が無駄になっちゃう。


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