獣鬼戦線〜一足早い帰還〜
世界最多死亡回数保持者アーラシュ様
よろしくお願いします
やり切った、満足した。そんな感情が胸を満たしている。
「それにしても次リスポーン時に適応か……」
『彼』、ロロを倒した報酬は一度死ななければ受け取ることが出来ない。
勿論死ぬ事は簡単だ、高いところから落ちてもいいし自分に向けてアーツを放ってもいい。今なら大量に湧いているモンスターに突っ込んで無抵抗に殴られるだけでも死ねる。まあ、初期エリアのモンスターの攻撃でも若干オーバーキル気味だと言うことには目を瞑りたいけど……。
「けどなぁ〜それはなんかもう違う気がするんだよ」
たしかに他殺であれ自殺であれ死ぬと言うことには変わりはない。だけど『ロロ』を討滅した僕がそこらの十把一絡げのモンスター風情に倒される。それは『ロロ』に対する侮辱なのでは無いか。
しかし、僕はどうにかして一度死ななければいけない。
「それに、普通に死ぬとデスペナルティで素材がいくつかロストするしなぁ」
そう、先程チラリと先に送られて来たロロの素材達を確認したのだが非常に高性能なものばかりだったのだ。それがロストする可能性がある。それは嫌だった。
「倉庫に預ければそれまでなんだけど、早く見たいし」
そこまで考え、ふと『あるアーツ』を思い出した。
たしかにあのアーツならば素材に関してのロストには問題はないし確実に死ぬ事が出来るのだが……。
「その分特別なペナルティが課せられるんだよなぁ」
まあ、いいか。アレは直ぐに取り返せるモノだし。
取り返しのつかない素材を失うよりはマシだよね。
そうと決まれば戦場に戻ろう。
英雄の最後だ、華々しく死んで見せようじゃないか。
今から使うアーツには五つの使用条件を満たしている必要がある。
一つ、HP、MPが全快状態である事
二つ、状態異常にかかっていない事
三つ、いかなるバフもかかっていない事
四つ、単独行動状態である事
五つ、モンスターなどが敵視状態である事
以上全てを満たしていて初めて使用可能になる特別なアーツ。
凄まじい効果を発揮する代わりに使用者に対して莫大な代償を要求する諸刃の剣。
遠くに戦いの中心となっている砦が見える。
普通なら絶対に攻撃の届かない射程の限界の先にある場所。だけどこのアーツなら射程内に十分収まっている。
「『刮目せよ!我が肉体に傷一つ、病一つない!』」
弓には矢を番えず弦だけを引く。
すると光り輝く矢が装填された。
「『されどこの矢放ちし時、我が身は朽ち果てるだろう』」
詠唱を続けるに連れて装填された矢の輝きが増す。
既に最大強化された僕の光弾を超えているだろう。
「『我らが聖主よ!我が最期、我が流星の輝きをご照覧あれ!』」
光矢の輝きが最大になった時、撃ち放つ!
「『終戦ノ流星』ァァア!」
刹那、天にある太陽が二つになり。
次の瞬間、流星が砦に堕ちる。
そして、僕の意識は途切れる。
次に目を覚ますとそこは見覚えのあるギルドだった。
「よし、予定通り死ねた」
ただ今僕の使ったアーツは禁忌弓術・英雄再演『終戦ノ流星』という。
その効果は、まあ先程の光景を見ればだいたいわかると思うけど『超射程超威力の一撃を放つ』と言うものだけど正確には少し違う。正確には『超射程ほぼ即死威力の防御貫通、耐性貫通の広範囲攻撃を放ち自爆する』アーツだ。改めて思うけど何この頭悪いアーツ、いや訂正『頭の悪い』アーツ。
まあ、威力だけを見れば全プレイヤー内最強だろう。
だが、そこは跳弾頭脳。うまい話には裏があるのが当然で……。通常のデスペナルティ自体は課されないけどその分別のペナルティがある。
先ずはステータスの低下。本来のデスペナルティでもあったけどこちらは全ステータスの八割減少。まともな戦闘すらできないし、生産活動で時間も潰せない。しかもログインしていないとペナルティ解消までのタイマーも動かないし、解除までの時間はなんと5時間。設定したのは誰だ、後から自宅凸してやる。
次に全装備品の耐久値減少。これはある程度優しさが入っているのか七割減……。いや、優しさのかけらもねぇわ、通常デスペナルティで半減だからやっぱり酷くなってる。おのれ跳弾頭脳め、今度の差し入れにタバスコ混ぜてやる。
最後、レベル一つ分の経験値消費。この経験値消費によりレベルダウンすることはないようだが次のレベルに到達するまでに実質二レベル上げなければならない。上記の二つに比べると比較的軽いかな?と思うが、そんな事なかった。なんとステラで消費した経験値を稼ぐまで獲得経験値半減という畜生設定なのだ……!跳弾達が留守の間に彼らの拠点でシュールストレミングでも開けて放置してやろうか。拠点ごと臭くなってしまうがいい!
まあ、ここまで重いペナルティを課すのも分からなくはないんだけどね。何せこのアーツ、撃てばそれで勝つことが出来るのだから。戦術もレベルも何もいらない、ただ撃てば勝てるそんな反則技がこの『終戦ノ流星』だ。
ただ、分かるといっても文句を言わないとは別だけど!
さて、ではステータスを確認しよう
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PN:YŪ
LV:50
種族 :混血種(獣人族・魔狼/森人族)
JOB :魔弓術士
SUB :拳闘士
HP :900
MP :1150 +270
STR :60 +10 (13)
VIT :16 -100 (0)
AGI :70 +130 (40)
TEC :80 +60 (28)
INT :70 +140 (42)
MND :35 +20 (11)
LUC :18(4)
残SP:0
種族固有スキル
・大器晩成
・魔眼・魔力視
・狼王の血脈 : 単独行動時ステータス補正特大
・魔狼の誓い : 物理攻撃力up大魔法攻撃力up大
・夜天の魔核 : 【それは謎に包まれている】
・(隠し特性・神製の筐体)
後天性スキル
・魔弓術の秘奥
・矢弾回収
・神乃瞳
・神業
・弾幕魔法の深淵(二枠消費)
・蹴撃
・魔力増加
・鑑定
・識別
・狂気耐性
・恐怖耐性
・乱射
・気配察知
・勇猛果敢
・特異弓術・鏖ノ型(二枠消費)
・MP急速回復
・規格外品取り扱い
・跳躍
控えスキル
・鼓舞
・一念岩穿ち
・採取
・奇襲
・隠密
・王威lv1
・立体機動
・夜天骸(二枠消費)
装備
・武器:魔弓フェイルノート
*変質が起こりそうです、雑貨屋へ移動してください
・頭:夜襲のイヤリング
*変質が起こりそうです、雑貨屋へ移動してください
・胴:夜襲のハーフプレートアーマー上
*変質が起こりそうです、雑貨屋へ移動してください
・腕:夜襲のグローブ
*変質が起こりそうです、雑貨屋へ移動してください
・脚:夜襲のハーフプレートアーマー下
*変質が起こりそうです、雑貨屋へ移動してください
・靴:夜襲のグリーブ
*変質が起こりそうです、雑貨屋へ移動してください
・その他1:隠密のタリスマン
・その他2:七栄教のクロス
・その他3:疾風のリング
称号
・特異なる魔弓兵
・非情なる審判者
・職業に反抗する者
・復讐者
・発狂弾幕
・鏖殺の暴君
・神秘神の寵愛
・夜天を堕とした者
夜天の王を弑し、その身に宿したもの
憎悪は転じて祝福となり汝の力になるだろう
・種族改変者
種族因子を変化させてしまったもの、されどそれは太古では一般的だった
ps.ロリエルフからケモロリっ子だよ!やった!これで勝つる!
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()の中の数字は減少中の数値のようだ、まあVITは減少してなくても0だけどね。
種族特性は増えたね、一つ効果のわからないブラックボックスがあるけど、現状気にしても意味無いか。
スキルも増えた、つけたいスキルもあるし後でまとめて整理しておこう。調整が大変だね。
装備は何やら気になる物が出てる。変質?イベントが完了したら真っ先に行こう。
称号……最後の何だよps要らないよね!たしかに頭の上の感触がなんかおかしいなぁとかうん?あれ?尻尾がある?とか思ってたけど!誰がケモロリっ子じゃ!18歳です!それにロリ……そもそも女じゃないー!
ステータス関連はこのくらいにしておこう。
次は僕の外見、称号からわかったようにエルフから獣人に変化している。長く垂れていたエルフ耳は凛々しくツンと上を向く狼耳に、小ぶりの可愛いお尻には白銀の狼尻尾が生えている。そして髪の毛も少しへんかがあった。ロロを受け入れた影響か、血で染め抜いたかのようなロロの体毛を薄っすらと主張するかのように、僕の髪の毛の中程から先端に向かって徐々に真紅にグラデーションになっている。
尻尾はフサフサというよりもサラサラで非常に撫で心地がよろしい。自分の尻尾だけどいつまでも撫でていられる。
っと、いけない。いつまでも撫でてばかりだと終わらないからね。
ロロを倒した報酬と強制依頼の報酬を片付けよう。
先ずはロロ本人からドロップしたアイテム
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・夜天の毛皮×8
・夜天の魔力結晶×12
・魔狼の皮×5
・魔狼の爪×4
・魔狼の牙×4
・狼王の体毛×10
・狼王の魔血×15
・狼王の骨×4
・魔狼王の牙×2
・魔狼王の爪×4
・魔狼王の皮×5
・魔狼王の心臓
・夜天のドレス
・夜天のロンググローブ
・夜天のオーバーショーツ
・夜天のヒール
・夜天王の心核
・夜天王の血鎖
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以上18種。それと夜天のドレスとか一見装備できそうなアイテムも装備出来なかった。どうやらこれも素材アイテムの模様。
続いて強制依頼の報酬。
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転職権利【復讐者】
スキル獲得権
夜天のバレッタ
夜天のロングボウ
空のネックレス
1,000,000ギル
強制依頼: 『◼️◼️◼️◼️◼️◼️』参加資格
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強制依頼の報酬はこのほかにも夜天、狼王、魔狼、魔狼王の各素材が五つずつ貰えた、心臓は流石に貰えなかったけど。
さて、これで一区切りはついたかな?あとはイベント終了後に考えよう。
……あ。アバターガチャの整理……。イベントに今から参戦する気もないし終わるまでガチャ結果の整理でもしていよう。
今回も突っ込みどころ満載だと思います。
なるべく対応する気はありますが
途中で面倒くなる可能性微レ存
次回はイベント総括と装備強化の予定ですが別のを打っ込む可能性もあります。
ちなみにユウくんはアバター装備を着ていません
じゃあ、あのアバターの数々はどこに行くんだよ?って言うのは聞かないでください。考えてません。ユウくんがアバター装備を着るのは出した時だけだと考えてくださいお願いします。
裏設定はお休み