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獣鬼戦線part2

あらすじ

イベント開始、開幕ぶっぱでどうなるかな?



……明日引越しなのに俺は何やってるんだ?



放たれた弾幕は敵にかなりの打撃を与え、僕はMP吸収によってMPを回復しさらなる弾幕を持って爆撃をするはず(・・)だった。


「MPが回復しない?」


一向に回復しないMPを不審に思い神乃瞳を飛ばして着弾予定地を確認すると、杖を持った敵が半透明な壁を展開している。

ふーん、あれで防がれたのか。なるほど……現状では遠距離爆撃は不可っと。

識別で彼らを調べる。



__________


ゴブリン・マジシャンlv37

〈火魔法〉〈風魔法〉〈マジックガード〉

__________

__________


ゴブリン・シャーマンlv39

〈樹木魔法〉〈防御魔法〉〈支援魔法〉

__________

__________


ゴブリン・クレリックlv36

〈光魔法〉〈回復魔法〉〈支援魔法〉

__________

__________


オーク・ウィザードlv46

〈炎魔法〉〈風魔法〉〈闇魔法〉

__________

__________


オーク・ナイトlv50

__________

__________


オークジェネラル


__________


敵の後衛にいたのはマジシャンやウィザードなどの攻撃魔法職とクレリックやシャーマンなどの回復魔法職。そして、少ししか見えなかったけど今回のボスと思われるジェネラルとその取り巻きのナイト。ナイトは現在のプレイヤーのレベル上限と同じlv50。ジェネラルに至ってはレベルがわからない。識別は自分と同レベルまでなら名前とレベルを表示できる。つまりレベルの表示されないジェネラルは確実にプレイヤーのレベル上限を超えた存在だということ。


「いいね、ワクワクするよ」


さしあたっては前線に出ようか。爆撃も封じられちゃったし、MPも自然回復で回復した僅かな量しかない。そういう状況なら魔法の矢を作るより実弾をばら撒いたほうが強い。アーツもMPを消費するから暫くは使えないけどまあ、なんとかなる。


さぁ、いこう!


神業で超強化された脚力で一気に駆け抜ける。その際に久し振りに矢筒を取り出していつでも毒矢を使えるようにしておくのも忘れない。

全く、誰かな?こんな戦場から離れた場所で開幕爆撃しようなんて考えたのは。お陰で戦地までが遠いじゃないか!










よし、戦場が見えてきた。

けどプレイヤーが邪魔だな、はじめての大規模イベントということでかたくさんの人がひしめき合っている。これじゃあスルーアローでも意味が無いな。


だからこうする。


「頭上失礼しまぁーす」

「な、おま!」


神業と跳躍で強化された跳躍力でプレイヤーの頭を飛び越える、ただこれだけだと単純に飛距離が足りないのでここで使う!『二段ジャンプ』!

無事にプレイヤーの壁を飛び越え、敵兵の前までやってこれた。

振り返り、お礼を言う。


「失礼しました♪」


この時少し上目遣いで、おどけた感じで言うと……


「「「可愛いのでゆるす!」」」


この通り、簡単に許される。男って単純だなぁ。

危機察知が反応したので頭を下げて避ける。

危ない危ない、ここはもう戦場だった。

毒矢を手に取り抉り殴る。そのままの勢いで番え、引き絞り、放つ。

うん、やっぱり本来の使い方の方が強いよね。手に持って鏃で殴っても怯みもしなかったのに弓に番えるだけで敵を一撃で屠る威力になる。


「MPはギリギリ『鎧通し』が使えないか」


ここから先は距離を取って射撃、が出来ない乱戦が予想されるからね、近距離で真価を発揮する『鎧通し』が使えないと厳しい。MPポットを使ってMP持続回復をつける。

……ポーションで回復しないのかって?時間がなかったんだよ、ポットは取り出して握り潰せば効果を発揮するけどポーションは飲む動作が必要なんだ。それにほら、もう次の敵が来た。










……どれくらい倒しただろうか、少なくともわかっているのは毒矢を最初の99本を使い潰して今は二つ目を使っていることぐらいだ。


「『鎧通し』」


背後から奇襲になっていない奇襲を仕掛けてくるゴブリンの頭を射抜く。


「『スプレッドショット』」


横並びにスクラムを組んで飛びかかってくるゴブリンを射抜く。


「『ペネトレイト』」


盾を構えて突進してくるゴブリンを、その背後についてくる数匹のゴブリンをまとめて射抜く。


「『アローレイン』」


前衛のゴブリン達に隠れて魔法を使おうとしていた魔法使いゴブリン達を射抜く。


「『バーストショット』」


毒矢を使いつぶすことを承知でオークの心臓を射抜く。


射抜く、射抜く、射抜く、射抜く。

だけどどれだけ射抜いても焼け石に水、少しずつ射抜いても終わりが見えない。


ふっ、と少し魔が差した。『現在の乱戦状態なら魔法使いゴブリン達も防御魔法が使えないんじゃないの?』『ユー、爆撃ヤっちゃいなよ』と。


「『火』『風』『土』『水』『光』『闇』『ディカプル』!」


もちろん僕はすぐに乗った。

そして、悪魔のささやきは的確でもあった。


「アハ、あははは!うん、これだよ!近接戦も楽しいけどやっぱり無差別爆撃こそが正義なんだ!」


殺戮が加速する。




















◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


『彼』は一人森の暗がりに潜んでいた。

『彼』は自身の爪牙から逃れた『彼女』のことを思っていた。

『彼』に覚えのないはずの、しかし『彼』の感情を強くかき乱す『彼女』を。




ふっ、と北のほうから『彼女』の魔力を感じた。

相変わらず『心』を掻き乱す。

忌々しくも愛おしい、矛盾した感情だ。

空を見上げると微かに『彼女』の魔力の残光が見える。

神々しくも禍々しい、見覚えのない、しかし覚えのある奇妙な感覚。

漠然と思う、「そうだ、あれこそが我を滅ぼした光だ」と。

……滅ぼした?いや、我は今なお健在である。

いや、そうか、全て思い出した。

我が前世を、我が因果を、我が宿敵を、そして、我が役割を……。

我が名は『ーーーーーーー』

故に行動を開始しよう。我が宿命に従って。









色々書きたかったけど時間がないので割愛。

活動報告で色々書くかもしれないので暇な人は後日活動報告を見てみてください。

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