そうだ、上位職になろう
前回のあらすじ
何だかんだのすったもんだでエリアボスを突破したユウ一行、王都到着と同時にパーティーから退出し一人王都探索に向かうユウきゅん、しかし即行で迷子になり強面のおにーさんに助けてもらい何とか雑貨屋にたどり着いた←イマココ
そんな感じでよろしくお願いします。
あ、なんか評価が6000突破したとか、ランキングに載ってたとか色々あるんですけどもとりあえず皆様ご愛読?ありがとうございます!ユウきゅんの冒険はまだまだ続きます、これからも全力で妄想を吐き出して行く所存でございます!
王都の雑貨屋『フレイムヒール』。外観や内装は他の街の雑貨屋と変わらない、シンプルにコンパクトに、だけど必要なものは用意され機能的に動くように設計されていた。
唯一違うのは今までの店主さんは女性の方だったけどここは男性だと言うこと。
そう、男性、さらに言うと、とても執事さんです。うちにはメイドさんしかいないのでとても新鮮な感じです。ピシッとした燕尾服を着こなしシルバーの髪をオールバックでまとめ上げたイケオジ様です!カッコいいなぁ。
「お嬢様どうなされましたか?」
「あ、はい!すみません見惚れていました」
おぉーお嬢様と言われて悪い気がしない!新しい!
「はは、嬉しいですね。ですが要件はそれだけではないのでしょう?」
「そうですね、確か『邪道に光あれ』でしたね」
「はい、承りました。装備をお預かりします」
「お願いします、しかしよくわかりましたね」
「それはお嬢様がわかりやすい装備をしていたからです、これはイザベラのでしょう?」
「イザベラ?リーフヒールの店主さんですか?」
「はい、それがイザベラです」
へえ、そうだったんだ覚えておこう。
「じゃあ修理が終わるまでお店見させてもらいますね」
「どうぞごゆっくりと」
さて、王都まで来たんだ王都というぐらいだし物流が集まっていて色んなものがあるんだよね?
色々あったけど、僕が使えそうな新しいアイテムはこのぐらいかな?
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『MPポット』
品質 : A
使用後三分間の間MPを持続的に回復する。
『HPポット』
品質 : A
使用後三分間の間HPを持続的に回復する。
『螺旋矢』
品質 : A
螺旋状の溝を掘り矢を回転させることでより安定性を高め同時に貫通力の増加を図った意欲作。
『短矢』
品質 : B
機械弓の為に作られた短い矢、通常の矢と比べると威力や射程が落ちてしまっているが速射性に優れた機械弓の連射で補うことが可能。
『文矢』
品質 : C
文筒が取り付けられた特殊な矢、特別な加工が施され放つと宛先まで転移する。ただし品質が低いと届かないこともある。
品質Cだと50%の確率で宛先に届き、25%の確率でどこか別の場所に飛び去り25%の確率で次元の狭間に消失する。
『魔拳のセスタス』
INT値+25 MND値+10 STR値+20 VIT値+10
拳保護
己が拳に魔法を込める特別な一品、しかしその性質ゆえに拳を保護しなければならない。
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全体的に見て、とても良い!ポットがどれくらい回復するのかわからないから検証が必要だけど、一度使用すれば従来のポーションみたいに一度弾幕を解除して使用しなくていいのがポイントだね。
文矢、何に使うのか全くわからないけど一応買っておこう、でもなぁ五割か…信用しきれない。
螺旋矢は何だろう、スゴくドリルです……。漢のロマン!って言う感じで羽根が無いのが特徴で、鏃が波うち刺さった時の傷口がズタズタに汚くなりそうで、殺意が増しましです。
短矢、ボルトと読むようですがはっきり言って使い物になりません。いくら規格外品取り扱いスキルがあるとは言えここまで短いと引いた時に矢が宙に浮いた状態になってしまいます。なので要らない。
そして魔拳のセスタス、これはアポロさんにお土産ですね。どうやら彼も僕と同じ匂いがします。僕が紹介して壊れ装備を手に入れるのもアリでしょうけど、ここは自分で見つけてもらいましょう。ただこういうのがあるよと匂わせる程度で……。やっぱり遠回りで面倒なので紹介してしまおうか。
あ、余談ですが僕のメインウェポンとなった毒矢も置いてありました。しかも品質A!大人買いじゃあ!
裏通りから戻るのは簡単にできた、なんで行くときはあんなに迷ったんだろう?
まあいいか、気にしても仕方ないし。
さて、気を取り直して転職に行こう。
……字面だけ見ると社畜さんみたいでヤダなぁ。僕はニートだけどね!
やっと着いた…転職場、なんというか役所?みたいな雰囲気です。とりあえず窓口に行けばいいのかな?
「すみません、転職したいんですけど」
「はい、転職ですね?上位転職と初期職転職どちらになさいますか?」
「えっと、上位転職になるのかな?」
「わかりました、ではこちらの赤い石版に手を乗せてください」
言われるまま石版に手を乗せる、すると、いつか見たウィンドウが開いた。
「そこに表示されたものが今の貴女が選択できる上位職です」
なるほど、意外と多いな?
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弓術士→
『剛弓術士』・『機構弓術士』・『魔弓術士』
特殊派生
『弾幕魔術士』・『移動砲台』
拳闘士→
※条件未達成の為上位転職先が有りません
特殊職
『神秘神の化身』・『鏖殺の暴君』
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先ず『剛弓術士』『機構弓術士』『神秘神の化身』は絶対に有り得ない。先の二つはスキルで習得しなかったこともあるし、譲り受けた魔弓をわざわざ殺す必要もないだろう。
『神秘神の化身』……ぱっと見良さそうに見えるけど多分選んじゃダメだと思う。特に理由は無いんだけど漠然とそんな感じがした。
残ったのは『魔弓術士』『弾幕魔術士』『移動砲台』『鏖殺の暴君』の四つ、一つずつ見ていこう。なにやら二次職から職業ごとに特殊効果が付くようだし。
『魔弓術士』大本命、イザベラさんからも勧められた職業でINTやTECに高補正、欠点は弓術士時代よりもVITに補正がかからなくなること、ただし元より紙装甲の僕には何らデメリットにならない。特殊効果は最大MP値増加。
『弾幕魔術士』、これはINTに高補正がある魔法使い系の職業、ただしTECに補正はかからない、選んだら楽しそうな職業ではありそうだけどTECの補正が無いのが減点、これにするには決め手が弱いかなぁ。特殊効果は消費MP削減。
『移動砲台』、見たときは良さそうかな?と思ったけどやっぱり無いな。どうやらMP消費を増やして一撃の重さを増す職業のようだ、はっきり言って僕の弾幕魔法の対極にある存在だと思う。選ぶことはないだろう。特殊効果はクールタイムの短縮、MP消費の増加、魔法攻撃威力の増加。
『鏖殺の暴君』、僕の称号にある鏖殺の暴君とほとんど同じ効果、敵を倒せば倒すほど強くなっていく職業。称号の効果と重複するからより強くなっていくんだけど、デメリットが大きい。なんと周囲の敵からのヘイト値増加、戦闘状態になくても効果が出るみたいだしなんか誘引効果もあるみたい。紙装甲の僕にとって囲まれるのが一番の致命傷なので選び辛い。特殊効果は称号強化、称号『鏖殺の暴君』での上昇値が増加する。
うん、並べてみたけど実質一択だよね、『魔弓術士』を選択、上位転職開始。
拳闘士はまだ変えない、もしかしたらもっといい条件の職が出てくるかもしれないし。
「お疲れ様でした、これで転職は終了です。またのお越しをお待ちしております」
さて、どこか落ち着いて座れる場所でスキルを弄ろう。
うん、やっぱりギルドの二階席が一番落ち着くな、では始めようか。
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『魔弓術』→『魔弓術の秘奥』
『弾幕魔法』→『弾幕魔法の深淵』
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ヤダ、ものすごくカッコいい!
あ、軽業とかもレベルマックスまで上がってる、まあ、あれだけ逃げたりすればレベルも上がるよね。
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『軽業』→『神業』
『遠見』→『神乃瞳』
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スキル名に神とか仰々しいなぁ、とか思ったらそんなことなかった、むしろ適切な表現かもしれない。軽業から進化した神業、軽業の跳躍力やバランス補正を強化しつつ『二段ジャンプ』を可能にしたスキル、そう、二段ジャンプ。これでより三次元的な動きができるようになってしまった。
遠見から進化した神乃瞳、こっちは神業よりもヤバい。自分の視界を封じる代わりに別の場所に視点を飛ばせる、または第三者視点から俯瞰したり上空から360度全方位を見渡すこともできる。もちろん元の遠見としてのズーム機能も残っている。使いこなすのは大変そうだけどもし十全に使いこなすことが出来れば……。まあ、どれも練習あるのみだね。
あと、三次スキルになってスキルの後ろについていたレベルが無くなった、どうやらここからは自分次第という事らしい。あの人達のことだ、個人の試行錯誤を好むのだろう。
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PN:YŪ
LV:50
種族 :混血種(森人族/獣人族・狼)
JOB :魔弓術士
SUB :拳闘士
HP :900
MP :1150 +270
STR :60 +10
VIT :16 -100
AGI :70 +130
TEC :80 +60
INT :70 +140
MND :35 +20
LUC :18
残SP:0
種族固有スキル
・大器晩成
・魔眼・魔力視
・孤狼の誇り
・(隠し特性・神製の筐体)
後天性スキル
・魔弓術の秘奥
・矢弾回収
・神乃瞳
・神業
・弾幕魔法の深淵
・蹴撃
・魔力増加
・鑑定
・識別
・狂気耐性
・恐怖耐性
・隠密
・気配察知
・勇猛果敢
・特異弓術・鏖ノ型(二枠消費)
・MP急速回復
・規格外品取り扱い
・跳躍
控えスキル
・鼓舞
・一念岩穿ち
・採取
・奇襲
・乱射
装備
・武器:魔弓フェイルノート
・頭:夜襲のイヤリング
・胴:夜襲のハーフプレートアーマー上
・腕:夜襲のグローブ
・脚:夜襲のハーフプレートアーマー下
・靴:夜襲のグリーブ
・その他1:隠密のタリスマン
・その他2:七栄教のクロス
・その他3:疾風のリング
称号
・特異なる魔弓兵
・非情なる審判者
・職業に反抗する者
・復讐者
・発狂弾幕
・鏖殺の暴君
・神秘神の寵愛
よくぞ私の選択を否定しました、私は神の示すまま盲信する子等を愛しません、自らの意思で持ってわたしを否定する者にこそ愛する価値があると信じます。
貴女の行く道に神秘の輝きのあらんことを
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おっと、また称号が増えた。っていうか運営!僕のイメージどうなってるのかな!?事と次第によっては……その、ほらあれ、そうアレするよ!
何故更新がこんなに中途半端な日になったかだって?察しろ、このじきには何がある?むしろこのクソ忙しい時に何故か書いてるこのバカを嗤え
そんなことより設定だぁー!
設定
宗教のこと
正直考えるのが面ど……デリケートな話題なので後回しにしていましたがそろそろ書いておかないとまた別の宗教が誕生してしまうのでポカ防止のために書いておきます。
この世界にはいくつかの宗教があって、その中の最大勢力が七栄教、跳弾の六人と+αが神様の宗教。現在ユウたちが活動している国は七栄教を禁止しているけどぶっちゃけ信仰対象は同じ神様、つまり浅井さん。
七栄教では浅井さんを主神に六人の副神となっていて七人全員が信仰の対象になっている。
で、今いる国だと神様は唯一神浅井さんのみで他の六人は御使、もしくは天使的な扱いで信仰の対象ではない、あくまでも神様は唯一神浅井さんだけであると言う主張。
このことで宗教戦争には発展しはしないがあまり仲は良くない、地球で言うところのカトリック教会とロシア正教会ぐらいの違いだと考えればふわっといい感じ。