表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/72

エリア突破

よろしくお願いします。

 

 ああ、そういえば弓術スキルと魔法系スキルのレベルが上がってたっけ?確認しておこう。



 ーーーーーーーー

 弓技・『スプレッドショット』

 弓技・『フォールショット』

 弓技・『ペネトレイト』

 裏弓技・『破魔矢』

 弓魔法・『トリプル』

 弓魔法・『ツヴァイ』

 ーーーーーーーー


 たくさん覚えていました。1つずつ確認していこう。

 まずは『スプレッドショット』これは複数本の矢を使用して前方を扇状に攻撃する『範囲』攻撃アーツ。そう範囲攻撃。欲しい欲しいと言っているうちにいつのまにか手に入れていたらしい、もっと早く気づいていれば幾分か狼さんとの戦闘も楽になっていたのかなぁ。今更悔やんでも仕方ないか。


『フォールショット』は頭上に矢を放つ時間差の置き攻撃アーツ。指定した場所にしか落ちないので当てるには相当の技術やセンスが必要だが、その分威力は現在僕の使えるアーツの中でも最高峰だ。


『ペネトレイト』はその意味の通り貫通攻撃だ。もっとも物理的に装備や装甲を貫通するのではなくダメージを直接届ける形になるそうだ。


 ただし、下の方に小さく書かれていたがプレイヤー装備の耐久値の減少を大きくする効果もあるらしい。使うことはないと思うけど。


『破魔矢』は『鎧通し』とは違い遠距離からも使えるアーツなんだけど、物理攻撃ではなく魔法攻撃として処理され『鎧通し』と同じように相手の防御力、こちらは魔法防御力を低下させる効果がある。さらに霊体系モンスターへの特攻効果もある。


『トリプル』は弓魔法での魔法矢の数が3本になるアーツで、『ダブル』とはCTが別に設定されているのでより濃い弾幕を張ることが可能になった。


 そして、『ツヴァイ』、正直『ダブル』と何が違うのか。

『ダブル』はアクティブアーツ、CTがあり自分で使わなくてはならない、一方『ツヴァイ』はパッシブアーツ、常に発動されているアーツであるということ。そして、『ツヴァイ』は弓魔法の同時発動を可能にする。そう、同時発動だ、火と風が一緒に使えるようになるんだ!なんともロマンのある話じゃないか、今更ながら光と闇を取らなかったことを後悔している。


 もっとも相乗せずに相克する可能性もあるから検証は必要なんだけどね。





 いつもの雑貨屋でアイテムの補充を済ませ、目的地に向かう。『初心者の草原』を真っ直ぐに抜けてすぐに広がる荒野フィールドのさらに奥、不自然に広がる沼地が目的地だ。





 はい、やってきました。えーとフィールド名は『荒野の沼地』そのままだね。


 それでマッドゴーレムだけど見渡した感じ何人か戦っているのが見える、大きさは大体4メートルぐらい、剣や槍と言った近接武器を使っている人が見えないけどどうしてなんだろうか?


「まあ、そもそも僕近接武器持ってないから関係ないけど」


 さてさて、あ、マッドゴーレム発見、先制攻撃でもしよう。


「『チャージショット』」


 約三秒間のチャージで強化された矢がマッドゴーレムの頭に刺さり、そのまま『沈んだ』!?

 マッドゴーレムは僕に攻撃されたことに気づいたようでこちらに駆け寄ってくる。

 物理攻撃に耐性があるのかな?もしこれで魔法にも耐性があったら詰むんだけど……いや流石にこんな序盤に両方に耐性がある敵は出てこないか。


「弓魔法『火』『風』『トリプル』」


 覚えたばかりの『ツヴァイ』と『トリプル』を使ってみると火でできた矢と風でできた矢が『三本ずつ』計六本発射された。は?


「また確認しなくちゃいけないことができた……」


 とりあえず今はゴーレムを倒してしまおう。






 マッドゴーレム……哀れな奴だった、まさか彼、『霊体系モンスター』だったなんて。

 まあ、よく考えたら泥が自分で動き出すわけがないから何かがあるのはわかっていたことなんだけど。

 とりあえず『破魔矢』からの『ツヴァイ』『トリプル』のコンボがよく刺さりマッドゴーレムは僕の元にたどり着くまでにその体を電子のカケラに変えてしまった。

 本来ならその物理攻撃耐性を生かして接近した後からが本番だったんだろうけど……あ、他のパーティーが近寄られて殴られてる。

 戦ってる相手に横から手を出すのは失礼だから見なかったことにしてボスに行こう、確かここからさらに奥に行った場所だったはず。


 ボスに続く道はすぐにわかった、だって少しぬかるんだ地面に一直線に乾いて固まった道があるんだもん。出てくる敵もマッドゴーレムがほとんどだから近寄られる前に倒せてしまえる。

 そんな感じで五体目のマッドゴーレムを倒した頃、道の終点、エリアボスと戦うための広場にでた。


 広場に入った瞬間、少し空気が変わった感じがした。そして体の自由が奪われる。


「ウォォォォオオン!」


 いつのまにか前方に大きな犬が現れ遠吠えのようなものをしていた、そして現れる数頭の犬。

 どうやら真ん中にいる一番大きな犬が目標のグラスドッグリーダーらしい。


 体の自由が戻り、矢をつがえ。


「『破魔矢』弓魔法『火』『風』『トリプル』『スプレッドショット』『フォールショット』」


 開始早々に爆撃を開始する。

 開幕ブッパで一気に減ったMPが吸収により回復する。


「弓魔法『水』『土』『ダブル』『パワーショット』『チャージショット』」


 一度弾幕をやめて、『チャージ』しながら土埃が収まるのを待つ。そこには取り巻きを失い独りとなったリーダーがいた。

 そのリーダーに向けて『チャージショット』を放つ。


 そして再び始まる魔法矢の、アーツの弾幕。


 リーダーは動くこともできずその体を砕けさせた。


 ーーエリアボス『グラスドッグリーダー』を討伐しましたーー

 ーーソロ討伐報酬がありますーー

 ーーソロ討伐報酬『疾風のリング』を入手しましたーー

 ーーエリア2が解放されましたーー




「よし、勝った」


 完封勝利って気持ちいいです。








 エリアボス討伐後にモンスターと戦うことはなく無事に第二の街に着いた、街の名前は『選択の街・クレセート』。『ワンファスト』同様に立派な城壁を持つ大きな街だ。ただ、櫓の他にバリスタなどの対空武器があることも気になります。


 まあ、そこらへんの事情を聞くのはギルドに報告してからにしましょう。





『クレセート』のギルド館も門をくぐって真っ直ぐに行った突き当たりにありました、外見もほとんど変わってないので見つけやすいです。


「はい、マッドゴーレム討伐依頼、グラスドッグリーダー討伐依頼の完了を確認しました、こちらが報酬になります」

「ありがとうございます、そういえば城壁の上にバリスタなどがありましたがあれは何のためにあるのですか?」

「ああ、この近くでは飛行型のモンスターが多く、たまにこの街の近くに現れることがあるので、それらを撃退するためにあるんですよ」

「へぇ、ありがとうございます」


 謎が解けたところで一度ログアウトしよう。




 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 よし、時間はAM 11 : 30やっぱりタイマーは偉大だった。教えてくれた古田さんには感謝しよう。


 お昼を食べ、諸々の所用を済ませて二度目のログインをしましょう。











弓魔法が複数本でてきたのは仕様です。


リーダー戦はあっさり勝ってますが弱体化したのと適正レベルを超えた暴力です。



エリアボス・グラスドッグリーダー

登場と同時に取り巻きのグラスドッグを召喚

時間経過で犬の追加召喚

基本戦術は取り巻きとのコンビネーション攻撃

体力が三分の一以下になると発狂に入り仲間ごとムシャムシャァー!と言わんばかりに無差別攻撃を仕掛けてくる

犬系ならではの俊敏さや攻撃力の高さが厄介

……という設定だったのに、変態ビルドの女装男子に諸共鏖殺されたり、レベル上限まで上げきった廃人どもに袋にされたりと散々な結果になってしまった。


ちなみに推奨レベルは人族20以上

ソロ討伐であれば二十五ぐらい欲しいところ

だったのだがコンボ数=攻撃力増強な変態弓術士が『弾幕を張る』を覚えたため敢え無く撃破された。


さらに言えば夕のステータスは人族換算二十四相当になっているため割と適正帯だったりする。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ