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金曜日のバックアップ  作者: 希恵和
第二章 体育祭のノックアウト
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彼女のジェラシー。この興味が後々の私たちの物語につながる。

――一条くんにフラれた。


 彼は男の子が好きなんだって。知らなかった。皆は知っていたに違いない。私が大嫌いなあいつも知っていたのだろう。私はあいつが嫌いだ。


 でも、この案件のせいで一条くんのことがもう分からないよ。


 本当は一条くんのことも嫌いになりたいよ。私のこころに大きな空き地が出来たのは君のせいだ。優しさも全部ウソなら良かったのに。好きなのに、こんなにも、私。一条くんが好きだった。


 大好きだって言ってよ。本当は私のことが好きなんでしょ。あんな女のコよりも私が好きだって言ってよ。君になら傷つけられたって構わない。


 私は、何物にも代え難い愛がほしい。

 やっぱり一条くんが好きだよ。好きだ。大好き、私と付き合ってよ、ねえ。ねえ、今ならまだ間に合うよ。私達、ずっとずっとそばにいたんだもん。心くらい繋がっててほしいよ。


 君の好きな人が、私に変わる魔法が欲しい。

 私だったらどんなによかったのだろうか。

 一条くんが好きになるくらい魅力的な人って、男の子限定なのだろうか。そんなことさえも分からないって。私って何なんだろう。


 ――――そもそも一条くんが好きな人って、一体誰なんだろう。


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