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金曜日のバックアップ  作者: 希恵和
第一章 始まりのイマージング
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彼女のプロローグ。後から私が思うに、これは伏線だったんだと思う。

――彼の素敵な所。


こんな私に挨拶してくれるところ。優しいところ。いつもピンチの時に助けてくれるところ。

私のことまんざらでもないと思っているところ。結構素直なところ。

 

――優良物件。

 

 確か『真面目な女子がスキ』って言ってたよね。私、真面目だけがとりえの女子だもの。だから、脈ありっぽくて好き。大好き。大好きな『一条くん』


 なのに最近、私の世界をジャマするものがいる。私よりかわいい女の子。

 

 ――そう、あいつが嫌いなの。


 嫌い。大嫌い。あの人のせいで私は幸せになれない。

 

 なら、あいつを壊さないと。あいつの世界ごと壊さないといけないの。ずるいずるいずるいずるい、何もかもが憎い。あいつが笑っているのを見るだけで腹が立つ。私をいじめたくせに。私の運命を狂わせたくせに。のうのうと生きているのが腹立つ。


 あ、イライラは体に悪いよね……うっかりしてた。駄目だよ私。せっかく天気のいい日の朝だもん。もっと素敵な気分で学校に行かないとね。


 ――今日は木曜日。


 これから登校します。今日も楽しくいってきます。

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