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飛行機で

「ご搭乗の皆様にお知らせいたします」


機内アナウンスの事務的な女声が、マーロンの目を覚ました。


「当機は只今、地上より三万フィートの高さを飛行しております」


スピーカーを通す過程で、どこかざらついて温度の下がった声が続く。


いつの間にか、寝入っちまってたか。

マーロンは寝違えて微妙に痛くなった首筋に手を当てる。

昨日の晩は一睡もしてなかったから、当然といえば当然だが。

伸び上がるついでに、歩いてきたブロンドの女性アテンダントに手を上げる。


「おひやください」


本当は一杯やりたいのだがと思いつつ、注文を付け加える。


「炭酸入りで」


明日の昼前と夕方にも面接があるから、どうしても飲むわけにはいかないのだ。


再来月の誕生日には、バービーの家を買ってやるとあの子たち二人に約束したし、来月の半ばには失業手当が切れる。


それまでには何としても仕事を見つけないと、俺たちがアパートを追い出されちまう。


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