疾しいやさしさ
掲載日:2026/04/12
(短歌)
木漏れ日の
魔法みたいな煌めきを
ふたりでみたのは寂しい風の日
数万年
まえからひとを好きなとき
ひとは照れたりしていたのかな
なだらかな
坂を登って教会で
海をみおろし鐘を聴きたい
コレがコレ
なものでと笑ってた
大部屋俳優さんの目の奥
讃美歌が
心を洗ってくれたから
そのやさしさに傷つく疚しさ
やさしさが
漂っているこの街の
異国の香りにざわつく古傷
さぁ次は
仮面を外した生真面目な
僕の「誠」をちゃんと聴いてね
息をする
みたいに嘘をつけるよう
振る舞って来た涙乾かし
今までに
出会ったひとのなかでただ
君の目だけが僕をゆるした




