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第一話:世界の狭間で

初投稿です!

「よっしゃあ!!SS(ランク)装備魔銀の鎧(ミスリルアーマー)だぁ!!!」


人気のない道路に、喜びを全力で表現しているかのような一人の少年の叫びが轟く。

彼の名前は南谷 海斗(ミナミヤ カイト)。今年で17歳になる高校2年生の男子で、得意なことはお菓子を作ること。そして、見れば分かるだろうが好きな物は...ジャンルを問わずゲームである。


「これがあればもっと強いモンスターを倒せるかな?」


彼が熱中しているのは、()()()3()()()1000万ダウンロードを突破した全世界で流行しているMMORPG世界(リーズンオブ・)の理(ゼウスワールド)だ。魔物と呼ばれるモンスターたちがおり、当然それぞれに強さがある。強ければ強いほど討伐することで得られるリターンが大きいため、強力な装備を求めるのは必然だろう。


「そういえば、寿(コトブキ)さんもリズゼルやってるんだっけ...今度誘ってみようかな」


自身の意中の人である少女を脳裏に思い浮かべながらも、無意識のうちに改札を通り駅のホームへと入る。数分ほどゲームをしていれば電車が到着し、スマホの画面から目を離さずに乗車した。


「魔銀シリーズって強化素材なんだっけなぁ...とりあえず、これとこれと...」


彼はゲームに夢中だ。当然、少しの違和感には気づかないだろう。

だからこそ...()()()()()電車に違和感を持たず、電車に仕掛けられたある物の音にも気づかない。


「討伐隊の情報は...おー、またあの人か。やっぱり竜装・双剣(ドラゴ・ツインソード)強いな」


カチカチと時計のような音が鳴る。それは時間を計測しているようでもあり...命が消え去るカウントダウンを刻んでいるようにも聞こえる。


「僕も特殊なスキル欲しいなぁ...ん?何だこの音────」


気づいたときにはもう遅い。カウントがすでにゼロになった爆弾(時計の音)が、車両内いっぱいに響くように鳴る。

次の瞬間、それらは無情にも()()の命を刈り取った。




はずだった。






...?あれ、生きてる?


目を覚ますと、視界一面に白い空間が広がる。見渡す限り白以外の色が存在せず、神秘的だがどこか不気味な空間に、僕は体を横たえていた。


ここ、病院なのかな?でもベッドはないし...やっぱり死んだのかな


体を起こし、ぼんやりした思考で現状を整理する。こういう展開はよく異世界に転生する小説などで見かけるが、自分が対象になるとどうにも困惑した気持ちが勝ってしまう...いや、これは関係ないか。


「...誰かいないのか?」


白い空間にただ1つ存在する”個”。それが僕だけなのか?その答えは...意外にもすぐに返ってきた。


「お目覚めかい()()()()くん?もう少し寝ててもいいけど」

「えっちょ、誰!?どこにいるんだ!?」


眼の前の景色に変わりはない。だが、まるで頭の中に直接響いているような声が、どこからとも無く聞こえてきて、思わず声を出してしまった。男性のようではあるが、少し高めの声は女性とも取れる。確実にわかるのは、相手は僕のことを知っており、こんな声をした知り合いはいないということ。


「あぁ、そうか。君は僕のことを知らないのか...なら直接話そう。」


声の主がそう言うと、変わりのなかった白い空間に、一人の...少年?が現れた。

容姿としては深みがかった銀髪に、ペリドットのような明るい緑色の目を持っている。服装は白っぽい銀色のパーカーに濃い藍色のジーンズの、いかにも庶民的なんだが...それを引いても、思わず「イケメンだ」と呟いてしまうほどに整った顔と、少年のはずなのに大人っぽい雰囲気を醸し出している様子は、確実にただの人間ではないということを如実に表していた。


「僕は世界の理の制作者で、この空間を治めているゼウスという者だ。よろしく頼むよ」

これで1話分は流石に短いですね...次はもうちょっと文章増やします。

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― 新着の感想 ―
前にもう少しあった様ななかった様な。 確かにこれで一話分は少ないかもしれませんね。しかし、修正も効きますでしょう。そう増やしたりと思わずに、物語に合わせてもいいんじゃないのでしょうか。 私の感想、私は…
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