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女同士とかまぢ無理しぬwww  作者: 傍観者せな
5/11

計画とかまじ無理www

とある日、(しずく)はある計画を立てていた。


(今日はむに、遊びに行ったりしないって言ってたからね……!

やるんだ…!あの計画を実行するんだ……!)

そんなことを思いながら夢弍羅(むにら)の家へ向かう。


ピンポーン…!


雫がインターホンを鳴らすと、夢弍羅が出てくる。


「しーちゃんおはよ!」

「おはよ!」

夢弍羅は9月ということもあり、まだまだ露出度の高い服を着ている。

そして今日の服は、部屋着だ。

だるっとした黒の半袖Tシャツに、ピンクの短パン。


対して雫は、隣だとしても一応外出なので、部屋着ではなく、だるっとしたアニメの半袖Tシャツに、これまただるっとした長いズボンだか、

正直部屋着と大差はない。

足を出してるか出してないかぐらいだ。



2人は夢弍羅の部屋へ行く。


夢弍羅の部屋は、わりと簡素というか、レイアウトに興味がないような部屋で。

モニターやキーボードなどを置いても広く使える大きな机と、簡単に寝返りをうてそうな、これまた大きなベッド、そして壁に付けられた横長いポールに洋服がたくさんかかっている。



2人はベッドに座り、壁を背もたれにして喋る。


「なにして遊ぶ?」

夢弍羅がそう問うと、雫は計画を実行に移す。


「愛してるゲームってなに……?」


この計画はズバリ、夢弍羅に雫を意識させようというものである。

「限りある命を君だけに」を見たことで、雫の中ではもう、夢弍羅は女同士に抵抗がない、という認識になっている……つまり、告白しようと思えば出来る状態。

がしかし、雫は、希望的観測にしろ、女同士がOKになったからと言って、まだ夢弍羅に好きだということを伝ることはできない。

これは雫が、夢弍羅は恋愛的に私を好きではない、と思っているからで、

だからこその意識させる計画なのだ、

意識させて惚れさせようということなのだ。



そして今回の計画の名前は、

「告白まで後一息!愛してるゲーム作戦!!(名前は雫がつけたもの)」

計画の内容は、()()な感じで愛してるゲームに誘導、そして愛してるゲームをする。

これだけである。

これだけで夢弍羅が惚れると思っているのである。



さて、計画の全てを話した上で、先程のやりとりに戻ろう。


「なにして遊ぶ?」


こんな夢弍羅の問いに雫はまさかの、


「愛してるゲームってなに……?」


と、自然な感じとは?なんてことを問いたくなる不自然さである。


勿論この不自然さに夢弍羅も疑問を抱く。

「いきなりだね!どした?」


雫はその問いに意表を突かれたかのように驚くが、

「え……!?あっ……いやさ……なんかどこかしらで聞いてさ……むになら知ってるかなぁって思ったからさ……!」

せんばやまのたぬきがちらつく感じで、なんとかごまかす。


「なるほど~!うん知ってるよ~……!

しーちゃん…!私の目みてね~!

そんで、私がなに言ってももう一回って言って!」


「え!?う…うん!」

雫はまさかのカウンターをくらう。

知らない(てい)で聞いた都合、断るわけにもいかず、雫は夢弍羅の目をしっかり見る。


そして夢弍羅も雫の目をしっかり見つめて言う。


「しーちゃん…愛してる♡」


「ウッ…!」

雫はベッドに頭を落としてうずくまり、

(やられた……これは効く……間違いなく効く……うぅ……好き……うぅ……うぅ……)

心で一人、夢弍羅の愛してるがリピートされ、悶え苦しんでいる。


そんな雫を見て夢弍羅が言う。

「あれ?恥ずかしくなっちゃったw?

しーちゃんは恥ずかしがりやさんだねぇ、可愛いねぇ……♡」

煽り口調でそんなことを言う夢弍羅だが、


(危ない!!!!!!

ベッドの上で愛してるとか!!

抑えきれなくなっちゃうよ!!!!!!

3回言ってたら終わりだったね……

危ない……!

しーちゃんが恥ずかしがりやさんで助かった……

でも……ちょっと勿体無い…………!)

夢弍羅も夢弍羅でかなりくらっていた。



少し経って、雫がなんとか復帰する。

「むに……愛してるゲームはやめよう。」


「そうだね!しーちゃんにはちょっと難しいかもね!」



こうして計画は失敗に終わり、この後は普通にゲームをした。

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― 新着の感想 ―
あまりの破壊力に計画が一瞬で失敗しちゃう雫ちゃん可愛い! でもすでにむにちゃんはしーちゃんに惚れてるから失敗とか関係なかった!!
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