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女同士とかまぢ無理しぬwww  作者: 傍観者せな
4/11

コミュニケーションとかまぢ無理2www

きれいになった黒板を背に、教卓で先生が意気揚々と話す。

「さぁホームルーム始めます!

まずは出席とりますね~!」


「先生……!」

突古見(とつこみ)さんが世界においていかれたような顔で言う。


「どうしました突古見さん?」

先生は凛として聞く。


「いや……いっ…今何が起きたんですか…?」


「あぁ……簡単な話よ、ただ話数を重ねただけ。

百合海(ゆりうみ)(しずく)さん、川井(かわい)夢弍羅(むにら)さん。

ほら、ルピがふってあるでしょ?

これは話数が変わったから起こる現象よ。」


「ほ…ほんとだ……!」

突古見さんが状況を理解し驚いていると、


バァンッ…!


教室のドアが勢いよく開けられる。


「いや!メタいからぁっ!!!

ちょっとメタネタ長引かせ過ぎだからぁっ!!」

突然現れた女性がいきなりツッコミをいれる。


「お母さん!?」

突古見さんのお母さんが、長引いたメタネタに見かねて、ツッコミに来たのだ。


「先生もあんたも!もう終わりよ!

さっさと次に進みなさい!」


「いやよっ!これから点呼ボケがあったのにっ…!私はまだここで笑いをとっていたいわ!!」

先生が、往生際悪く残ろうとすると、


「先生諦めましょう…ツッコミは時に場面を変える力を持つ……そしてお母さんのツッコミレベルはもう既に先代を越えています……

私達与えられた出番はもうこれで終わりです……」

突古見さんがそう諭す。


「そんなぁ……」

先生が諦め腰を落とすと、


そしてそれを見た突古見母が、娘の成長に微笑み、

大きく息をすって話し始める。


「はい!今回の教室編はもうここで終わり!!

場面転換よ~!!」


「いや、お母さんもメタいんか~い!!」



突古見家、

ツッコミに困ると、その空気を察して出てくる便利な家系。

親戚兄妹を含めると、とんでもない数になるらしい。



学校が終わり、放課後一緒にポリクラをする約束もあるということで、雫と夢弍羅は一緒に帰っている。


「しーちゃん…!今日はごめんね…!」


「ん……?

なんの話し…?」

いきなりの謝罪に雫がぽかん…?としながら聞き返すと、


「今朝人に話かけられたでしょ…」

夢弍羅が朝のことを言い、


ビクッ…!


ドンッ…!

バァンッッ…!!

雫は今朝のことを思いだし、離れたところでモブオが無茶なことになる。


「あぁ……ね…………」


「あれ、あたしがうまく断りきれなかったから、しーちゃんのとこ行っちゃったんだ……!

だからほんとにごめんね……!」


「いやっ…だっ…大丈夫だよ!!

私よりもさ……飛ばしちゃった方になんかしてあげて……話かけられただけであんな風になっちゃうのすごく申し訳ないし……」

雫は今まで、数えきれないほどの人をぶっ飛ばしてきたため、アンコミで被害を出すことに、結構な罪悪感を感じている。

ちなみに、今まで忘れていたのは、アンコミの忘却機能によるもの。

今朝のことを刺激されたため、塞き止められていたアンコミ関連の記憶が流れ込んできたのだ。


「いや、あいつはいいよ!

全然いい!気にしなくていい!!

罪悪感から最も遠い存在だと思っていいから!!

めっちゃ無理矢理だったし!!」

夢弍羅はかなり罪悪感を感じているっぽい雫をフォローしようとするが、


「……」

雫は黙る。


(どうしよう~……!

田中飛ばしてこんなに罪悪感を感じるなんて思ってなかったよ~……!

田中なのに!

しーちゃん優しすぎだよ~…………

あ~……でもそっかぁ……こういうのって仲間内だけの話だよね……それに、しーちゃんはあんまし人にキョーミないから…教室でのノリとかみてないだろうし……

てか、人に(なす)り付けるとか……それがましてやしーちゃんに……

それも、めんどくさいと思ったからって……

しーちゃんとこ行けば簡単に終わる話だから……って……

最低じゃん……

私最低だ…………

……………

……………

……………)

「しーちゃん……」

夢弍羅がちょっと震えたような声で雫を呼ぶ。


「ん…?」

雫はその声に反応して夢弍羅の方を見る、


「ごべんね……」

見た先には、あれやこれやと色々考えすぎて泣いている、夢弍羅の顔が見える。


「なんで泣いてるの…!!」

そんな夢弍羅へ雫は驚いたように言う。


「いやっ…ごべん……なんか…色々たくさん考えてたらっ…涙出てきて……」


「いや…ほら……泣かないで~!

大丈夫だから~……いや何が大丈夫かはわかんないけど……でも!多分大丈夫だから~!ね~……!」

雫がへたくそながらになんとか夢弍羅をあやそうとする。


「ごべんね……」

夢弍羅がまた泣きながら謝ると、


「えいっ!」

どうすればいいかわからない雫はとりあえず抱きつく。


すると夢弍羅は自分よりそれなりに背が小さい雫の、胸元まで顔を落とし、泣く。

「うぅぅ……」


(う~ん?

これが正解か……?

むにが泣くとか久しぶり過ぎて超ビックリしたよ………………?

いや、この前かぎきみ見た時泣いてたか……

いや!そういう泣くじゃなくて!!

なんかこういう風にね…!ガチで泣くみたいな……!)

「よしよし…!」

雫はモブオを飛ばしたことを忘れ、とりあえず夢弍羅を撫でる。

(昨日とは全く逆だね!

うんうん!

なんかこっち側は気分が良いかも知れない!

基本泣いてばかりだけど、泣かれるってのも悪くないね!

なんか頼られてる的な?弱み見せても良い的な?)

「むにちゃんよしよ~し……たくさん泣いて良いからね~!」

(うんうん!楽し!)

そして雫は今の状況をかなり楽しんでいる。



ちょっと経って夢弍羅が泣き止んだ頃、


「ごめんね泣いちゃって…!」

目を赤くした夢弍羅が雫へ言う。


「いや気にしないで!

もっと泣いていいんだよ!!

人生で泣きつかれることとか、みなもが赤ちゃんぐらいの時しかなかったからね!!」

雫が夢弍羅の気も知らず楽しそうにそんなことを言うと、


「しーちゃんもしかして、あたしが泣いて楽しんでた?」

正にな質問を夢弍羅がする。


それを聞いた雫は、

「うん!

むにが泣くとか、泣きつかれるとか、新鮮ですっごい楽しかった!!」

堂々とこんなことを言って笑う。


そんな雫を見て夢弍羅も、

「あはっ……w

じゃあ…!泣いたかいがあったってもんだぜ~……!」

笑いながらそんなことを言う。



こうして2人は田中モブオのことを完全に忘れ、仲良く家に帰り、たくさんポリクラをして、雫は結局全ロスが確定し、また枕に埋まり泣いて、夢弍羅にたくさん慰めてもらった。



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