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クエスト3・異邦人と魔術学校2

 次の日、いつもの習慣で早く起きた俺が用意していた朝飯を食べていると、リリアが目を覚ました。

しばらくぼうっとしていたが、こちらを見るなり不機嫌な表情になる。



 「な、何だよ。寝起きを見られたのが不満って言うなら、不可抗力だからな」


 「・・・・・・」



 ぷいっと顔を背け、自分の朝飯を取りだし食べ始める。

おお、今の可愛かったな・・・・・・じゃなくて。

どうやら寝起きを見られたのが不満、という事ではないらしい。

前はそれで冒険中にも関わらず大声で、あっちに行けバカと叫ばれたんだが。

寝起きの顔を見られるのって、そんなに嫌な事なんだろうか? 俺にはよく分からん。



 「おい、なんで怒ってるんだ? 悪い事していたなら謝らせてくれ」


 「・・・・・・別に怒ってない。何やっててもタツキの勝手だしね」



 顔を赤くしながらぼそぼそと喋る。

いや、そう言う人はたいてい怒っている状態だと思うんだが。

しかも顔を赤くしているし、余程イライラしているようだ。


 俺が昨日とった行動を必死で思い出していると、今度はカレンが目を覚ます。

リリアは過敏に反応し、朝っぱらから言い争いでもするのかと思いきや、

俺とカレンを交互に見た後、悔しそうな表情になりやけ食いを始めた。


 カレンも訳が分からないらしく、俺たちは顔を見合わせる。

それを横目で確認していたらしいリリアは更に不機嫌になり、食べるスピードが上がる。

全部食べ終わっても口に運ぶ動作を止めなかったので、少し怖くなって声をかけた。



 「リリア、もう食べる物はないから止めるんだ。というか、止めろ」


 「・・・・・・」



 どうやら聞こえていないらしい。・・・・・・マジで怖いぞ。

このままにしておくのは嫌なので、直接止める事にする。

とは言え女子に触るのも気が引けるので、カレンに頼んでやってもらおう。そう考え、声をかける。



 「カレン、リリアを頼めるか?」


 「ふふ、タツキさんがされた方が効果があると思いますわよ?」


 「いや、男が女子に易々と触る訳にも行かないだろ」


 「あらあら、奥手なんですね。同級生の男子は軽い人たちばかりですから新鮮ですわ」


 

 その後、答をはぐらかされているうちにリリアは正気に戻った。

俺たちが会話していたのは気付いていなかったようで、特に何も言ってこなかった。

理由は見当がつかないが、どうやら俺とカレンが原因らしいからほっとした。

まあ理由は分からないにしろ、正直それ以外に原因をつくる人は思いつかないが。











 しばらく居心地の悪い雰囲気が続く。

思考に没頭する事でそれを回避していると、やや乱暴に体を揺さぶられる。おそらくリリアだろう。



 「起きなさいよ、おいてくわよ」


 「起きてるから揺さぶらないでくれよ。つーか、乱暴だぞ」


 「ふん、いい思いしてたくせに。このくらいどうってことないでしょ」


 「いい思い? なんだそれ。怒ってるのはそれが理由か?」


 「・・・・・・白々しいわね」


 

 吐き捨てるように言うリリア。

いや、白々しいなんて言われても本当に心当たりがないんだが。

これはリリアの勘違いという可能性もあるんじゃないか? 意外に思い込みの激しい所あるし。

そう見当をつけたが、リリアはもう降り口に向かってしまったので、後で確認する事にした。



 ミースの駅に到着し、今は高級住宅街へ向かう道をリリアと二人で歩いている。

カレンの目的地は別らしく、少し前に別れた。まあ、1週間後に魔術学校でまた会うんだろうが。

さて、今いない人の話はここまでにして俺とリリアの現状はどうかと言うと、重い。

ただひたすらに雰囲気が重い。人生最大の重さと言っても過言ではない。

だがここでいつまでも怯んでいる訳にもいかない。

こういう事は早めに解決しておかないと、後のコミュニケーションに支障が出る。

陳腐な表現かもしれないが、信頼関係が重要なパーティでの冒険にそれは致命的だ。

俺は意を決して、声をかける事にした。



 「リリア、何故そんなに怒っている? 理由を教えてくれ」


 「・・・・・・」


 「白々しい、と言ったが本当に心当たりがないんだ。嘘だと思うなら、問い詰めてくれていい。

  その上で誤魔化しだと感じたなら、リリアの好きにしてくれ。

  とにかく今のままじゃ、どうにもならないんだ」


 「・・・・・・昨日、目が覚めた時タツキとカレンがいなかった。どこで何をしてたの?」



 俺の説得に一応は応じてくれたようで、ぼそぼそと話し始める。

あの時、リリアも起きてたのか。でもどこで何をしていたのか、と言われても・・・・・・



 「俺は星座を作って遊んでいた。カレンは俺より先に外へ出て、散歩してたみたいだ」


 「・・・・・・どうせ二人で変な事でもしてたんでしょ」



 おい! なんでそんな考えに到達したんだ! 妄想するにも程があるだろ!

というか、俺って初対面の女子にそれができるくらいのプレイボーイに見えるのか?

だったらモテない高校生活なんて送ってねーよ! ウハウハな毎日を過ごしてるよ!



 「えっと、俺ってそんな軽いヤツに見えるのか?」



 何とか冷静さを取り繕い、確認する。カレンには奥手だと言われたが、万が一という事もある。

もし肯定されたらどうしよう。かなり自己評価を修正する必要が出てくるんだが・・・・・・



 「軽くは見えないけど・・・・・・

  昨日だって、何度もカレンはくっついてたし、タツキは振り払わなかったし」


 「くっつくって言っても、あれは俺に対する好意じゃなく、リリアの挑発目的だったろ?

  振り払わなかったのも、まさか初対面の人に邪魔だなんて言えないからだし」



 ・・・・・・少し楽しんでた部分もあるのは否定できないが、言った事は嘘ではない。

地球でならともかく、この世界で冒険者をやっている以上できる限り評判は悪くしたくない。

冒険者の評判は、ランクアップにも影響するらしいからだ。

単にモンスターを討伐できるだけの荒くれ者は冒険者ギルドの信用に関わる、という事だろうか。

カレン一人を振り払ったくらいで評判が悪くなるという事もないだろうが、

基本的に礼儀正しい行動をするように心掛けているのだ。



 「それにそのくらいで初対面の男女が、その・・・・・・変な事するかよ。冷静に考えてくれ」



 もしかしたら、初対面でも「変な事」に持ち込める超テクニシャンがいるかもしれないが、

少なくとも俺には無理だ。そんな勇気はないし、何か嫌だ。

こう返すと、自分の突拍子もない妄想だと気付いたのかリリアの顔がどんどん赤くなる。



 「あー、冷静になってくれたか?」


 「れ、冷静になんてなれないわよ・・・・・・

  ああお父様、リリアはふしだらな女になってしまいました・・・・・・」



 そう言うとリリアは近くにあった川の方へ、とぼとぼ歩いていく。 ってオイ!



 「よせ、止めろ! 何をする気だ!」


 「離しなさい! カラード家の女として、最後は潔く身投げするのよ!」



 急いで捕まえると、身をよじって何とか離れようとするリリア。

俺の強化された筋力から逃れられる筈もないが、錯乱しているせいかとんでもない事を口走る。

自分の舌を噛みきるぐらいの事はしそうな勢いなので、何とか宥める。



 「リリア、お前が死んだら父さんだって悲しむだろ? 少し勘違いしただけだ、思い詰めるな」


 「でも、あんな恥ずかしい事を考えたあたしなんて、お父様の前には出られないわ!」



 自殺しようと本気で考えているらしいリリアには悪いが、面倒くさいヤツだなぁ・・・・・・

これで聞かないようなら、魔術か何かで気絶してもらおう。

流石に強制クールタイムがあれば、冷静になるだろうし。



 「えーと、お前に死なれると俺も悲しい。だから止めてくれ、お願いだ」


 「え? タツキは怒ってないの・・・・・・?」


 「うん、怒ってない。リリアが必要なんだ」



 やべ、ノリで随分気持ち悪いセリフを吐いちまった。

まあいい、今のでよくも悪くも止まってくれるだろう。・・・・・・スルーされたら悲しいが。



 「あたしが、必要?」



 しかし俺の予想とは異なり、恥ずかしがるでもなく気持ち悪がるでもなく、

何か信じられない事を聞いた、と言うような表情をしている。

え、なにこれ。この話題、地雷だったの? さっきまでとは違った重い雰囲気になったんだけど。



 「今、あたしが、必要だって言ってくれたの?」


 「お、おう。リリアがいないと色々困る」


 「本当に?」


 「うん、本当に」



 依頼や冒険が楽になって戦闘経験もたくさん積めるから、とは言わない。

何となく、台無しになる気がした。そういう答を求めている訳ではないだろうし。



 「あたしが必要・・・・・・初めて、お父様以外の人に・・・・・・」



 うん? お父様以外の人に「初めて」必要とされた? それは、おかしくないか。

俺はそんなに優秀ではなかったから、小・中・高校とイマイチぱっとしなかったが、

それでも友だちとアニメやゲームの話題で盛り上がったり、先生と演歌の話題で盛り上がったり、

色々な人に必要とされた、という自覚がある。そう、自覚だ。

この際、本当に必要とされたかどうかというのは関係ない。

どうせ人間は、主観的に感じた事でしか物事を判断できないのだから。

本人が真実だと思うなら、それはその人にとっては紛れもない真実だし、逆もまたしかり、だ。


 要するに何が言いたいかというと、自分を卑下し過ぎているのではないか、と言う事だ。

高い能力とは裏腹に、本人の自己評価があまりにも低すぎる。



 「ゴメンね、思い込みで雰囲気悪くしたり、取り乱しちゃって。

  でも、今からしっかり案内するよ。はぐれないように気をつけてね!」


 「・・・・・・ああ」



 そういえばパーティを組もう、という誘いを受けたときもこんなテンションになったな。

急に元気を取り戻し、俺の手を引っ張りながら歩いていくリリアを見て、

そんな事を考えて釈然としない気分になるのだった。











 しばらくリリアに手を引かれ続け、高級住宅街のそれなりに奥まった辺りまで来た。

さっきの出来事からテンションが高いリリアは、父と会えるとあってか更にテンションが上がり、

今が幸せの絶頂、と言わんばかりだ。



 「リリア、静かにしてくれ。周りの人に見られてるぞ」


 「う、うん、静かにするよ。流石に騒ぎ過ぎたかな」



 やけに素直だな。まあ、それに越した事はないんだが。

・・・・・・でも、どこかおかしい。俺の身体能力を初めて見た時と似たような感じだ。

こちらの顔色をうかがっている、というか・・・・・・

いつもの勝気なリリアと比べると、違和感がある。



 「リリア、無理はしなくていいぞ」


 「無理? 無理はしてないよ?」


 

 うーん、俺も1ヶ月しかリリアを見ていないから、こっちが素という可能性もあるからなぁ。

態度を押し付けるのも悪いし、迷惑をかけられてる訳でもないんだから気にしないでおくか。



 「あ、そろそろあたしの家だよ。歓迎するよ!」


 「すげえな、ここら辺デカイ家ばかりじゃないか」



 リリアが案内してきてくれたのは、人生で初めて見るような大きい家ばかりが立ち並ぶ場所だった。

流石は高級住宅街、と言ったところか。俺には全部金持ちの別荘に見える。

ん? 実際「高級住宅街」なんだから、金持ちばかりなんだよな。

リリアの家だってここにあるからには、金持ちなんだろうし。

ファディア国立魔術学校に通えるんだし、ある程度以上の財力は持っているのだろう。


 門に近づき、ベルを鳴らすリリア。少しして、埋め込まれていた水晶状の物体から応答が返る。

内心驚いたのだが、魔術を応用したインターフォンのような物か、と納得する。

リリアは一時的に帰って来た事とパーティメンバーがいる事を伝え、門を開けるように言う。

すると、かしゃんと小気味良い音をたてて鍵が外れ、門が開放される。

・・・・・・便利だな。魔術があるとはいえ、技術は地球よりは劣っていると思っていたんだが。

少なくとも今のシステムは、俺の家には勝っているぞ。



 「タツキの事も歓迎するって、お姉様が言っていたわ」


 「お姉様? 親じゃないのか」


 「両親はあまり家に帰ってこないのよ。お父様の休みは定期的にあるけど、お母様は不定期だから」


 

 共働きなのか。なんかこういう金持ちの人が働いているところを想像しづらいんだが、

働かなきゃ金は手に入らないもんな。偏見は良くないな。


 門を抜けて、それなりに長い通路を歩き玄関に到着した。

・・・・・・なんでこんなに長くする必要があるんだろうか。疲れるのに。

あれか? 古墳やピラミッドがデカイのと同じような理由なのか。

そんな事を考えていると、玄関のドアが開く。



 「久しぶりね? リリア。3ヶ月ぶりくらいかしら」


 「はい、レナお姉様。お久しぶりです」


 「隣の細い男が・・・・・・」


 「妹さんとパーティを組ませてもらっている、タツキ・アンドーと申します」


 「駆け出しの冒険者にしては礼儀正しいのね。もしかしたら伸びるのかも。

  私はレナ・カラードよ。それなりによろしく」



 リリアの姉さんは、クールな印象を受ける美人だった。そして、リリアよりも魔力量が多い。

まあ、そんなことより気になったのは「細い男」「それなりによろしく」と言った事だ。

揃って同じような事を言われ、似たもの姉妹だなぁと感じた。



 「歓迎するわタツキ。リリアも今日は泊まっていくんでしょう?」


 「はい。・・・・・・お父様はいらっしゃいますか?」


 「ええ、書斎に居ると思うわ」


 「では、挨拶をして来ます!」



 いてもたってもいられない、とばかりに走って行ってしまった。

リリアがファザコンだという事は知っていたつもりだが、呆然としてしまう。 

それを見て少し勘違いしたのか、レナさんが説明してくる。



 「驚いた? リリアはお父様にやや依存しているところがあるから」


 「依存? 何故ですか?」



 それは俺が元から知りたかった事だ。

こういう事は部外者が簡単に立ち入っていい物ではない気がするが、失礼を覚悟で質問する。



 「・・・・・・リリアが傷付いた時に、いつも慰めていたからだと思うわ」


 

 どうやらそれ以上話す気はないらしく、口をつぐんでしまった。

初対面だし、妥当なところだろうな。しかし、慰めていたから、か。

必要とされた、というのもその時に感じた事なんだろうか。


 なかなかリリアが戻ってこないので応接間に案内され、くつろいでいるようにと言われた。

くつろげと言われても、豪華な部屋なので何となく気が抜けない。

メイドの人に出された紅茶のような物にチビチビと口をつけつつ、考え事をしていると

向かいのソファーにレナさんが座る。



 「あなたはリリアとパーティを組んでどのくらいになる?」


 「大体、1ヵ月になりますね」


 「なら、その間で印象に残った冒険について説明してくれないかしら」


 「分かりました」



 初めてのレッサーワイバーン討伐依頼や、ここ最近の冒険について筋道を立てつつ説明する。

スキルや俺の魔術のちょっとした異常性については軽く誤魔化したが。

しばらく会話していると、リリアがダンディな男性を連れて戻ってくる。



 「ここにいらしたんですね、レナお姉様、タツキ」


 「挨拶の割には随分長かったわね、リリア。まあ、タツキから色々と話を聞けましたが」


 「えーと、そちらの方が・・・・・・」


 「ああ、君がタツキ君だね。私はカイルと言う。リリアから色々教えてもらったよ」



 やはり、この人がリリアやレナさんのお父上なのか。

それにしても、色々教えてもらったって、変に教えてないだろうな。

興味深そうにこっちを見てくるんだが。



 「君の事情はある程度聞かせてもらったんだが、

  深い魔術の知識を持ち、更に上級魔術も使用できるらしいじゃないか。

  ぜひ会って話がしたくてね。ディナーの時にでも付き合ってくれないかい?」


 「今ではないんですか? お手数はかけないと思いますが・・・・・・」


 「君もリリアもルガーラから馬車に乗って来たんだろう? 

  しっかり体を休めて、リラックスしてからにした方がいい。

  それにどうやら、君はまだ落ち着けないようだしね」



 俺がくつろげていないのを見抜いていたらしい。

本格的な魔術談義をするには、確かに少し疲れすぎているかもしれない。

体力だけなら別に全然問題はないんだが、精神的な疲れが溜まっている。

せっかくだし、言葉に甘えさせてもらう事にしよう。



 「では、そうさせてもらいます。えっと・・・・・・」


 「こちらにどうぞ」



 俺がどうすればいいか迷っていると、控えていたメイドさんが案内してくれる。

一度カイルさん達に頭を下げてから、俺は応接間から退出した。











 「へ? 手合わせ・・・・・・ですか?」


 

 あの後、用意された客室で仮眠をとったり、風呂でゆっくりしたりして体をほぐし、

言われた通りにリラックスしてからディナーに出席した。

しばらくは普通にカイルさんと魔術談義をしていたのだが、手合わせをしないか、と唐突に言われた。



 「手合わせって、具体的に何をするんですか?」


 「簡単に説明するなら、

  直接的な攻撃力を持たないような魔術を使って相手に負けを認めさせる、という物だな。

  元々攻撃力を持たない補助魔術や、専用の擬似攻撃魔術で行動不能にさせるんだ」


 「行動不能って・・・・・・危なくないですか、それ」


 「なにも痛めつける訳じゃないさ。これ以上の行動は無理だと判断したら、

  負けを自己申告する。まあ、無理に頑張ろうとしたり限度を超えた攻撃を諌めるために、

  専門の審判がつくんだが」



 今の話からするに、魔術を使ったスポーツのような物なんだろうか。

でもやった事ないし、いきなり言われてもなあ。



 「俺はやった事がないし、魔力量も少ないので・・・・・・

  せっかくですが、遠慮させていただきます」


 「最初は誰だってルーキーさ。それに少ない魔力量でも、しっかり作戦を立てれば大丈夫だよ。

  魔力の効率的な運用も分かるし、魔術を使える冒険者ならやって損はない筈だ。

  ルールを教えながらやるから、覚えてみないか?」



 そこまで言われれば、断る要素はない。

自分の戦闘技術に活かせそうな事はなんでも試した方がいいだろう。



 「分かりました。では、ルールを教えてください」


 「まあまあ、広いところに行ってから話そう。実際に見ながらの方が覚えやすいだろうしね」



 そう言うと、カイルさんはレナさんとリリアも促して立ち上がった。

まさか、皆に見せながらやるつもりなんだろうか。ぼろ負けはしたくないなあ・・・・・・

そんな事を考えて、気合いを入れるのだった。



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