運命の出会い
初投稿になりますので生暖かい目で作品の成り行きを見守っていただけるとうれしいです。
「ギギギィー…」
もの凄い音がして振返るとトラックが横断歩道を渡っているカップルに衝突する所だった。
トラックが当たるその瞬間、トラックは有り得ない軌道をしてそのカップルのすれすれを横切る。
その瞬間、僕は確信した。
「この二人は絶対に… 」
僕の名前は星野波留友だ。高校2年生。童貞。超能力者だ。
え、そんなわけないって?
いや、僕は嘘をついてない。正真正銘、嘘偽りなく、神に誓って童貞だ。
冗談はこのくらいにして正直な所僕も未だに信じられてない。
しかし真実は残酷で本当に超能力が使えるのだ。
10歳のころある日突然人の考えていることが分かるようになった。
僕は内心浮かれていた。
だってそうだろ。超能力なんてみんなも一度は夢見たはずだ。
でも現実はそううまくいかないもので、超能力なんてくそだ。
人の心を読めたって何もいいことなんてない。
人の心を読めるより空気を完璧に読める方が何十倍も実用的だ。
僕は神様を呪った。
だから神に誓おうが仏に誓おうが僕は何度でも嘘をつくことが出来るのさ。もう怖い者無し。
ほんとこんなしょうもないこと考えないとやってられない。まじで。
ちなみに童貞は嘘じゃない。