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彼女の名前は奈々、21歳である。そして1人寂しく1日を過ごしていた。
世界は荒野と化していた。
地は枯れ、水も枯れ、花も枯れて、世界は廃墟の世界となっていた。
そんな平和な1日をすごす奈々はコンビニの弁当を食べるために自分の愛車を土に埋めたが、無駄な努力だと悟った。そして絶望した奈々は自分の愚かさを祝い愛車にガソリンをぶっ掛けた。
「今日も一日平和になりますように」
彼女の祈りのライターが愛車に届き、喜んでいるかのごとく燃え上がったのであった。
だがそんな奈々の身に危機が迫る。
車が使えないのでコンビニに行けなくなった、車が無いと300mもの距離を歩かねばならない過酷なものだ。
だが奈々は茨の道を行こうと決心する。
ここから奈々の旅が始まった。