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なろラジのお部屋

減る缶コーヒー

作者: スタジオ めぐみ
掲載日:2022/12/10

俺は寒いのが苦手だ。

苦手は大人になっても克服できるものではないことが、最近わかった。

外回りの仕事は苦手だ。

仕事だから仕方ない。仕事だから頑張る。


あっちこっち行くと「寒い中、大変だね。」と温かい缶コーヒーを頂くことが多い。

俺はミルクティーが好きなんだけど、だいたい差し入れはブラックか微糖のコーヒーだ。

ブラックは先輩が先に選んでしまうので、微糖が俺のもとにやってくる。

何がきても寒い時は嬉しい。これで暖まれる。

缶を手で包むように持ち、全力で缶の温かさを盗む。

そうしていると手は暖まり、缶は冷えていく。

温かさを奪われた缶コーヒーは何故か飲みたいと思わない。

外が寒いから、やはり暖かいものを口に入れたいのだ。

冷めた缶コーヒーをリュックにしまった。

車や家にも飲まなかった缶コーヒーがあちらこちらにある。

最近は、缶コーヒーを飲んでくれる人がいるから、少し減ってきたか。

その人とは、仕事の同期で友達のような関係だ。


会社について、缶コーヒーを飲んでくれる同期の彼女に会った。

「これ、あげる。」と冷めた缶コーヒーを彼女に差し出した。

「また微糖じゃん。飲まないの?」と彼女。

「ミルクティーの温かいのが飲みたいんだよ。この微糖は貰いものだから、選べないんだよ。」

「マジ?乙女じゃん。ってか、私いつも貰い物の貰い物してたの?」

大笑いする彼女。彼女の大胆な笑い方が好きだ。

いつも、何気ないことで大笑いしてる気がする。


「今日さ、寒いから鍋しない?」と彼女からの誘い。

「家で鍋?外で鍋?」早く家で暖まりたい俺。

「もう外出かけたくないでしょ?家でどう?」

「うん。それがいい。」返事をする俺。

感染症が流行りだしてからは、俺の家に集合が当たり前になっている。

毎週金曜日になると、同期会という名で一緒にご飯を食べる。

前は2週間に1回のペースで約束したり、しなかったり。

それがいつの間にか毎週の恒例行事みたいになっている。

嗚呼、毎週から毎日にならないだろうか。


そろそろクリスマス。

クリスマスは日曜日か。仕事は休みなので会えない。

金曜日だったら良かったのに。

もし金曜日だったら、恒例行事ということで約束なしで会えるかもしれないのに。彼女に予定がなければ。


鍋が終わったら、思い切ってクリスマスの予定聞いてみようかな。金曜日じゃなくても彼女と一緒にいたいから。

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― 新着の感想 ―
[一言] 缶コーヒーは貰い物だったんですね! なるほど~(*´∀`)
[一言] 「増える缶コーヒー」も読んできました。 男子側の気持ちもわかって、もうニマニマしちゃいますね。ふたりで家で鍋って……それ絶対同期会じゃないです。もう付き合っちゃえばいいのに! 彼女の大胆な笑…
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