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8-11「ボア・ドミニオンは知っているか?」(7P)




 すぐに思いつくのは、奇妙な恰好をしている連中だ。

 もしくは、同じ衣装を身に纏っている・人相が悪いなど。加えて形が歪であることも『薄気味悪い』に入るだろうが、それならそれでもっと騒ぎになっているはず。


 個人的な見解でいうのならば、人の地位や金欲しさにネバついた視線を絡ませてくる貴族の令嬢や親どもも十分気味が悪いし嫌悪の対象であるのだが、オースティンは彼らを「そう」とは見ないだろう。


 だとすれば──、『あのオースティン』が『薄気味悪い』と忌み嫌う相手……、その集団……

 

 思考の奥深く。

 探り潜りゆくエルヴィスに、ヘンリーは澱みなく話しを続けるのだ。



「──で、です。オースティンの話から察するに、原因は配布物の連中がひとつかなぁ~と思っちゃいるんですが…………どうも結びつかないっつーか、ピンとこないっつーか。そもそも『薄気味悪い連中』ってどんな奴らだよって感じで、」





「……[幸せお兄さん]……」

「────はいっ?」




「……幸せお兄さんかもしれない……」

「──は、はいっ??」








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