表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

552/592

8-8「持ち込み制だよねどうする!!?」(8P)


「ん~、コンテストがね、あるんだよね。その顔合わせがあるから、ちょっと同席できないかなぁって。仕事忙しくなるし、たぶんいろいろ頼むと思うから、そこから居た方がいいと思って」

「……何日?」

「えっと──」



 ミリアの口から出た日程を聞いて、エリックはまともに表情を曇らせた。


 ああ、なんということだろう。

 その日はノースブルク諸侯同盟領・領主会議がある。

 ビスティーの業務と天秤にかけるまでもない重要案件だが、できることなら行きたくない案件第一位もあった。




「………………すまない。その日は少し用事がある。……外せないな」

「……その顔だと、あんまし乗り気な用事じゃなさそう」

「…………わかる? 当たり。……正直、行きたくない」

「うゎぁ──……、なんか、えーと……」



 先ほどまでの穏やかをうんざりに変えて。

 まともに気を落とす彼に、ミリアは引き気味に呟くと、一瞬。

 言葉を探す様に視線を迷わせ、こくりと頷き──ひとつ。




「頑張れ、”付き人”」

「……気持ちだけ受け取っておくよ」



 ぽん、と背中を叩き同情するミリアに、エリックは軽口で返したのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ