8-3「お・そ・い〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰……!」(3P)
「…………シャルルは…………
…………幼き頃から…………
…………殿方を…………
…………前にすると…………
…………緊張…………
…………してしまって…………」
すぅ。
うるうる。
くすん。
るるる。
ぽっ。
「…………おはなし…………
…………できない…………
…………のです…………」
「そうだったんですか」
はう。
ふう。
うるる。
くすん。
「…………それを…………
…………懸念された…………
…………お父様が…………」
「お父さまが?」
「…………シャルルを…………
…………まもるため…………
…………お屋敷から…………
…………殿方を……」
「殿方をっ?」
「…………遠ざけたの…………
…………ですが…………」
「遠ざけたんですねっ? はいっ!」
「…………おかげ様で…………
…………大人になっても……
…………恥ずかしくて……!」
「────だと思いました!」
「…………ひとさまと…………
…………お話しするのも……
…………大変……で…………」
「それはそれは! おいたわしい!」
(お・そ・い〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰……!)
喉から飛び出そうになる言葉をなんとか押し潰し、ミリアは間髪容れずに相槌を打ちまくっていた。




