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「ミリアが居なくなった?」(2P)
「ぴあああああ! それ、触らないでくださいぃ! りりーさんなんですぅ!」
「………………はっ?」
──突如。叫ぶように言われて手を止めた。
何を言われたのか分からない。
(……何を言っている?)
シンプルに言っていることが理解できず、訝し気な顔を向けるエリックの前。桃色の髪のピィはぴえぴえと泣き叫んで言うのだ。
「ピィ、呼ばれたんですぅ! そしたらリリーさん、ぼわあああああ! ってなって、そこにこれがあって、だから、りりーさん、いなくなっちゃったんですぅ!」
「…………は? はい?」
「りりーさんが消えちゃったああ! ぴええ!」
「────────は……?」
言われ、想像し、そして──停止した。
突拍子がなさ過ぎて、理解も思考も、追いつくどころか置き去り状態だ。スパイ組織ラジアルのボスであり、ノースブルク諸侯同盟をまとめ上げる盟主の彼だが、こんな報告も、相談も受けたことがない。
(──いや……、何言ってんだ?)
完全に固まり、ぽかんと瞬きをひとつ。
現実脳の総力を以って「ぼわああでミリアが石」を想像してみるエリックだが────




