表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

470/592

7-22 「キミの気持ち」(7P)




「────ずっと、こんなのが続けばいいよね」


「──ん? こうしていたい、じゃなく?」

「ふへへ。

 ここで暮らしていけたら幸せだなって思ったのが、漏れた。

 ぽろっとした。」

「なんだよ、暮らしていけばいいだろ? ノースブルク諸侯同盟国は、君を歓迎するよ。出て行けなんて誰も言わない」



「──────ん」



 軽く笑って首を振るエリックに、ミリアは視線を逃がして相槌を入れた。


 口元は笑みをかたどったまま。

 奥底にたゆたう懸念から目を反らすように、ぱっと顔を上げ、言う。

 


「────ねえ、そうだ。

 昨日、起きたら食べようと思って、作っておいたんだけど、食べる?」

「────? これ以上?

 いや、スープにパンに、腹がいっぱいで」

「そ? プリンあるけど、いらない感じか〜」

「────食べる」




 困惑の顔から一転。

 くるりと意見を翻し、真面目な顔で述べた彼に、ミリアはくすりと笑ったのであった。









 重ねていくのはなんだろう。


 時間か、努力か、研鑽か。

 信頼か、友情か、理解か。

 本音か、嘘か、偽りか。


 

 始まりは『利害の一致』に見せかけた取引。

 言葉を 時間を 気持ちを重ね、彼女は穏やかな日々の続きを願った。



 



 



 ────これは、       の話




































 息を潜めて闇に溶ける。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ