表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

354/592

7-6 レッツ!カルミアフェスティバル(6P)






(……お客さん…………?

 ……じゃない……よね……

 こんな強烈なひと、忘れないもんな……)


 と、こっそり眉間に皺。

 




 戸惑い包まれるミリアに、構いもせず。


 ぬっとりとした髪の男は

 

 ニヤッ……と口元を上げ、

 にゅら~っとスカイブルーの瞳を細めると、


 


「あぁ☆

 違うって~、『おヒメ様のように綺麗な人だな』と思ったんだょ♡」


「……はあ…………」

「よくそう言われるだろぅ?」

 

「…………言われないですけど…………」

 

 

  

 ぬっとり髪男に、ぼっそり答えた。


 

 幸せ気分のところに水を刺されたのも不快だ。

 しかしそれ以上に、ベンチの隣に座られたのが気味わるくて仕方ない。



(……なぜ笑われているのか……なんなのこの人……)



 と、訝し気に”そろ~”っと退きながら、ちらりと目を配らせ、伺うのは『あたりの様子』。

 


 ベンチに座って串焼きを食べている自分と

 その隣に腰かけたぬっとり髪の男を

 

 気にかける通行人など誰もいない。



(…………うーん…………。…………なぜわたしなのか。)


 

 デジャヴュである。

 若干状況は違っているが、エリックと出会った時の『ナンパ男』も、最初はニヤニヤしていた。

 

 重なる記憶や状況に、表情を平たくしつつ呟いて、瞳をめぐらせ考える。

 


 エリックに言わせれば『相手にするな』一択なのだろうが、こう絡んでこられたらどうすればいいというのだろう。

 

 

 ミリアとて、本当ならば素早く立ち上がり雑踏に紛れたいが──






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ