2-4「そういうのよくない!(1)」
ナンパ男が現れた!
きれいなお姉さんが現れた!
「なぁーん♡ いいだろぉ?
おれっちとー、レンアイしようってぇ♡」
「……困りますっ……、離して……!」
きれいなお姉さんは困っている!
「ナタリー! ごめんね遅くなったー!」
なんと! ミリアが場に躍り出た!
ミリアのこうげき!
「ごめんごめん! 歌劇の時間大丈夫だよね!?
急いだんだけど! 遅れちゃってっ」
「なになにぃ♡ トモダチ!?」
「……!?」
『ひっさつ さるしばい』!
ナンパ男はうれしそうだ!
きれいなお姉さんは驚いている!
「そーなのー、だから早くいこっ。
ね、ナタリー♡」
ミリアの『助け舟』!
きれいなお姉さんは驚いている!
「時間に遅れちゃーう♡」
ミリアは逃げ出した!
「へへへへ、待てって♡」
しかし、回り込まれてしまった!
ナンパ男のこうげき!
「へぇえ、ナタリーっていうんだあ、きゃわいーね♡」
「うんあのそういうわけだからお兄さんとは行けないんだなぁ♡」
ナンパ男の『からみつく』!
ミリアは引きつっている!
「オトモダチはぁ、なんて名前ぇ?」
「うんあの、だからあっ♡」
「────へえ?
俺の女とその友達に…… 何の用?」
なんと!
エリックが場に割り込んだ!
ナンパ男に02のダメージ!
ミリアはびっくりしている!
きれいなお姉さんはびっくりしている!
(いや、誰がキミの女だってっ!?)
ミリアはツッコミを我慢した!
エリックのこうげき!
「…………遅れてごめん、ナタリーさん?
ミリア……置いていくことないだろ?」
「ごっめーんえりっくんっ。怒らないで?」
ミリアは空気を読んだ!
ミリアに01のダメージ!
「ははっ、怒ってないよ、ミリア」
「えりっくん、やさしい~っ」
ふたりは『さるしばい』を繰り出した!
ミリアに02のダメージ!
ナンパ男は混乱している!
きれいなお姉さんは驚きうごけない!
「ミリア……当たり前だろ?
……俺はいつでも、君の味方だから」
「……エリッくんっ……!」
エリックは『流し目』をつかった!
ミリアは『うっとりしているふり』つかった!
……ツッコミが不足している!
エリックのこうげき!
「……にしても、アンタなんなんだ?
俺たちと彼女に何か用がある?
アンタが入る隙間なんて、これっぽっちもないんだけど?」
「…………ぐっ、くっ……! こいつ……!」
こうかは ばつぐんだ!
ナンパ男に15のダメージ!
ナンパ男はまごまごしている!
エリックのこうげき!
「ああ、泣き言をいうならどうぞあちらで。
これ以上、俺たちと彼女の時間を奪わないでくれないか?」
「…………男連れならそう言えばぁーか!!
ぶーす!!!」
ナンパ男は『負け犬の遠吠え』を使った!
ナンパ男は逃げ出した!
「なんだとこいつ!
そういうの! そういうのよくない!」
ミリアはぷんすか怒っている!
エリックはきれいなお姉さんに気を使った!
「……悪いな、ナタリーさん、大丈夫だった?」
「…………あ、あの……
私、ナタリーじゃないです……」
「え?」
きれいなお姉さんは困っている!
エリックは困っている!
ミリアのこうげき!
「あ、うん、見知らぬ人~。はじめまして~」
ミリアの『あいさつ』!
きれいなお姉さんを逃すことできた!
♪ ♪ ♪ トゥルルルルー ♪ ♪ ♪




