次回予告second
「ミリアがいなくなった」
聞いたエルヴィス──いやエリックに戦慄が走った。相棒のミリアがいなくなるなど、想像もしなかったからだ。聞き取り調査の結果、彼女はあのスラム街『アルトヴィンガ』に向かったのだという。
にわかに信じられないエリックだが、「あんな場所に行くのはなにか理由があったに違いない」と、アルトヴィンガに乗り込む決心をする。
その最中、舞い込んできたのはもう一件。
アルトヴィンガで起きているという──抗争の情報だった。
なんということだろう。
ミリアが何をしに行ったのか知る由もないが、抗争の真っただ中に居るなど『相棒として看過できない』。
慌ててアルトヴィンガに向かったエリック。そこで彼が目撃したのは
金をばらまく成金と
それに群がるスラム人と
なぜか人質扱いされているミリアの姿だった。
いったいどうしてそうなった!?
誰かこの状況説明してください!
金配りおじさんの財源はどこ!?
そんなに配っちゃっていいんですかおじさん!?
”改革貴族ファンタジー STEP6”
「みりあのゆくえ」
!!星の輝きに ターゲオンッ!!
※ fake.
↓↓↓↓ IF ↓↓↓↓
「……なあミリア。
どうして人質に取られているんだよ。
君。何をしたんだ?」
「だって鶏肉のいい匂いがしたんだもん」
「──はっ?」
「鳥の、焼ける匂いがして、
いいにおい~って入ったら、
カシャーーン! って降りてきた」
「なんで?」
「さあ? 誰でもよかったみたい?」
「………………」
(”誰でもよかった”でそれに捕まるミリア……)
「…………」
(……やべえこれお説教の雰囲気……)
「…………なあ、ミ」
「あああああああーっ!
いっけない!
わたしスフィーに話しかける時間だった!!
じゃーねおにーさん!
またフィルニン~!!」
※Needless to say, Eric would not let go of Miria after this, and he was tightly lectured.




