4-11「むしてたべる」(3P)
「…………甘いものは好きだから。
君が、その
うまいと言うのなら、興味はあるんだけど。
あー、
虫を口に入れるのは……、ちょっと、な」
「…………むしを
くちに
いれる…………?」
「────そう」
真剣。
真顔。
深刻を敷き詰めつつも
言いにくそうに言うエリックを前に
ミリアは彼の言葉を反芻し────
(……むし、を、くちに……
…………入れる…………)
むしを
くちに
入れ
────ぷ!
「あはははははははははははははははははは!!」
「……!?」
それに気がついて
彼女は思わず、吹き出して笑っていた。
いきなりのことに驚くエリックの前で
ミリアはぎゅっと自身を抱きしめるように腹を抱え、大きく息を吸い込み苦しそうに宙を仰ぐ!
「むっ!
昆虫ではなく! 蒸気とか、お湯の熱で!
火を通すほうほうのことだよっ」
「へ」
「ぷ!
今思いっきり勘違いしなかった!?
”虫食べるとかありえない”って考えたでしょっ!
あははは! 違うよっ!?
虫なんか食べないよっ?」
「………………」
「ひーーー!
どんびき! ドン引きしてるしっ!
あはははははは! その顔ーっ!
おーもしろいなもぉー!」
「………………!」
────目の前で。
涙を流しながら笑うミリアに
勘違いを自覚して、エリックは『しまった』を前面に押し出しながら右手で口元を覆った。
──吹き出すのは羞恥心。
自然に眉間に皺が寄る。
(……飛んだ勘違いだ……!)
手のひらの中、苦々しく呟く彼。
勘違いもシンプルに恥ずかしいのだが、今だ肩を揺らしている彼女の前、”やってしまった”感がすごくて仕方ない。
目の端っこに涙を浮かべながら笑うミリアに
プライドの高い彼は、恥ずかしさを押しこめながら眉を顰め、




