JKの間で大ブーム!裸のおじさんを叩く音ゲー!
「僕らわぁ!おんっ!あっ!はんっ!世界でぇ~!んっはっ!」
キモい!マジキモい!こんなのが流行ってるなんて嘘でしょ?裸のおじさんの歌に合わせておじさんの体を叩くゲーム『おじSAN・SAN』。私も色々な音ゲーやってきたけどぶっちぎりでキモい!
「ハッピハッピー。ルンルンいえー!おふぅ!」
お腹を三回撫でて左乳首、右乳首とリズミカルに叩いた。
「ボーナスチャーンス!おじさんのほっぺにキスの連打だ!キスすればするほどスコアアップ!」
「えー!」
キモい!キモいけど……スコアアップと聞いて黙ってやらなかったら音ゲーマーの名が廃る!
「えーい!」
チュッチュッチュッチュッチュッチュッ!
「10コンボ!20コンボ!30コンボーー!」
チューーーー……すっぽん!!
唇に思い切り吸い付いて離れてフィニッシュ!
しゃー!最高得点!ランキング一位!やったね♪
「もっかいやーろおっと」
「おいっ!並んでんだよ!」
「あっ。めんご!」
流石大人気音ゲー。JKの行列が出来てる。そっかもう放課後か。⚪⚪女子高。⚪⚪学園。⚪⚪大付属……超お嬢様学校の生徒ばかりじゃん!マジで人気なんだねー。
もう一回プレイしたいけど……今日はもうプリクラとってかーえろ。
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「お客様。プリクラコーナーは女性かカップルでないと入場出来ません!」
「なぜだ!なぜおじさんを差別する!?」
気分が悪い!どこに行ってもおじさんはつまはじきだ。おじSAN・SANの方をふと見るとJKに叩かれるおじさん。あれ?おじさん。私がプレイした時よりも大人しいというかノーリアクションだ。喘ぐことなく歌っている。おじさんと目があった。おじさんはおじさん特有の深い礼をした。私も癖で深く礼を返す。
「あんたのキス……最高だったぜ!自信を持ちな!あんたは最高のテクニシャンさ!」
「お……おじさん!?」
そうか。私のプレイはJK以上におじさんを喜ばす事が出来たのか。自分で自分が誇らしい。ここにあったんだな。おじさんのユートピア。
「また……明日来るよ」
「奥さんにバレないようにしろよ!」
ハハハッ!おじさんジョークが上手いね!私はおじさんに近づいてギャーギャー喚くJKをおじさんの前からどかしておじさんの頬を思い切りひっぱたいた。
「妻の話はするな!」