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掲示板の皆さま助けてください  作者: いそがばまわる
4.祭りだ、料理人
42/191

どうすんだこれ

【おふざけは】この世界の神話誰が書いたんだよ3【ゆるさない】


46.名無しの錬金術師

 ぶふぉの神話って、なんであんなみょうちくりんなんだろうな

 さんざん意見しあったけど、なんでああなったのかわからずじまい


47.名無しの剣士

 確かにふざけすぎだよなぁ


48.名無しの盗賊

 この前松村を見かけたから聞いてみたんだ

 無言で踊るだけで何も答えてくれなかった


49.名無しの魔法使い

 松村が知っているわけないだろいい加減にしろ


50.名無しのサモナー

 松村は松村であって松村以外の何者でもない

 だから何を聞こうとも答えないんだ


51.名無しの釣り人

 松村だよ、知っているわけないじゃないか


52.名無しの祈祷師

 (暗黙の了解なんだよなぁ)


53.名無しの剣士

 (ちくわ大明神)


54.名無しの漁師

 (誰だ今の)


55.名無しの盗賊

 結局、あの神話はスタッフの悪ふざけってことでいいんだろうか


56.名無しの重戦士

 悪ふざけ以外の何物でもないだろ

 まあ、スタッフ的にも神話は重要じゃないから

 古代文明の方がストーリー的にもメインだからな


57.名無しの探偵

 神話は本筋には全くと言っていいほど関係ないからね

 ストーリー的にも神話のほとんどが古代文明の戦争で失伝している

 例のふざけた部分と、像がある三柱の神様についてだけ後世に伝わっている設定


58.名無しの踊り子

 だからって悪ふざけ神話だけ残すのはどうなんですかねぇ


59.名無しの遊び人

 そもそもなんであんな修羅場っている神話を語り継いでいるんだ


60.名無しの舞妓

 神話も大抵修羅場やし


61.名無しの狩人

 アチキ的には神話って、痴情のもつれかなって


62.名無しの旅人

 ギリシャとかもっとひどくない?


63.名無しの剣士

 ※個人の意見です


64.名無しのサムライ

 色々と、適当なのはここの運営開発らしいといえばらしいが


65.名無しの農家

 神話関連のクエスト面倒なの多いけど、俺は結構好きだよ

 なんというか、あほらしくて笑える


66.名無しの忍者

 俺は共感できない


67.名無しの騎士

 まあ、神話の方は本筋に関係ないからおまけ扱いだし

 古代文明関連がストーリークエストの主題って何度も言われているし


68.名無しの魔法剣士

 森の奥地でクエスト達成

 あと、神話の一片を発見。リノセキの歌ってアイテムを手に入れたんだけど……使ったらBGMが主題歌になったのはどういうことなのか


69.名無しの僧侶

 BGM変更アイテムあったんだ……


70.名無しの剣士

 噂では、この神話実際の人物がモデルらしいよ


71.名無しの釣り人

 まっさかー


72.名無しの重戦士

 でもリノセキの歌で主題歌がBGMになるんだよな


73.名無しの探偵

 吾輩も、今のところそのあたりは調査中だ

 一番有力なのは、今後のイベントで女神の格好をして主題歌を実際に歌うイベントがあるんじゃないかということぐらいか


74.名無しの踊り子

 ああそっか、そういうコラボもありうるのか


 @@@


「それで最近話しかけてくる人が多かったのか」


 松村は、掲示板を閉じてどうしたものかと悩む。

 いつものように踊るために……ではなく、GM業務のためログインしたのはいいが、ここ最近プレイヤーから話しかけられることが多くなったため、情報収集をするつもりで掲示板を見ていたのだが、そこに書かれていたのはBFO内の神話についての考察や、愚痴など。

 たしかにアレはふざけ倒した神話である。というか、神話と言っていいのか微妙なものだ。


「いや、一応ちゃんとした経典もあるんだっけか」


 とはいうものの、掲示板で言われていたようにゲーム内のストーリーにはあまり関係ないのだ。

 魔法的なものや、教会においてファストトラベルが出来る理由など、裏設定的な部分でこういったものがあります、という話を展開するために用意したものであった。

 たしか開発者の一人が用意したはずだ……


「あの人も変わり者だからなぁ……管理者用のアバターでログインしているみたいだし、メールを送れば気が付くか?」


 流石にプレイヤーの間でも色々と言われているみたいだし、今後はどうするか相談するだけしてみよう。そう思って、松村はオプションメニューから管理者のアバター「チェシャー」へメールを送信する。

 返事が来るかはわからないが、とりあえず行動は起こしておこう。まあ、返事くらいはするだろうから、その間暇をつぶしておくか。

 そう思って、BGMをスタートさせる。

 軽快なリズムでステップを踏み、ノリノリで踊り出した。


「ほっほっほっほ」


 息遣いがあたりに響き渡る。

 そんな中でも頭の中に浮かんでいたのは、今後のゲームの運営について。

 先日まで開催されていた【ビーチファイターズ】はプレイヤーがより積極的に動いた場合や、一か所に大量のプレイヤーが集まった場合の負荷テストの意味合いもあった。

 そのため、クラーケンの仕様が参加可能プレイヤーの制限なしというとんでもないもので送り出したのだ。バグが発生しないかも確認していたが、問題なく動いていた。

 いや、一部プレイヤーの起こした行動はある意味問題だったが。


「ソイヤッソイヤッ」


 踊りもクライマックスへ突入していく。

 今後の更新としては、今回得られたデータを反映していくことになるだろう。大人数のクラーケン戦でもサーバーは問題なく動いたが、負荷軽減のための処理。

 メニュー画面の調整や各種UIを見やすくするためレイアウトそのものも見直すだろう。

 イベント用のデータの更新もあるし、流石に人数が多すぎるのも問題だったのでレイドボスの最大人数に制限をかける話も出ている。

 このあたりは既に決まっていたり、作業自体は時間がかからないものだ。


「……ハァー!」


 フィニッシュを決めて、次の場所へ向かうことにしよう。

 一通り踊って、このあたりには特にバグもないようだ。

 メールはまだ届いていないが、そのうち届くであろうと松村は管理者用メニューで次のポイントへとワープした。


 そして、その様子を見ていたプレイヤーが一人。


「…………なに? あのレオタードきたオジサン……っていうか海底で踊りきっていなくなったって何だったんだ」


 素材集めに来ていたロポンギーである。

 世界には知らないことがまだまだたくさんあったのだ。詳しく知りたいとも思えないが。


 @@@


「久々に来てみたけどー、ここは質素な感じなのねー」


 ディントンはエルフの里へやってきていた。

 いよいよ始まった【BFO音頭で踊ろう!】だが、今回は村のみんなで何かするということもなく、各々が好きなことをするという話になっている。

 ただ、ヒルズ村で販売している物品がなくなりそうなら補給に気を付けるように、というのが村長のお達しであった――もっとも、その村長が一番素材集めに走っているのだが。


「いつの間にあの子、【料理人】に転職したのかしらねー」


 料理アイテムを出品していた時点で【料理人】に転職できるんだろうなとは思ったが、いつの間になっていたのだろうか。【村長】でも料理スキルを覚えられなくはないが、出来上がった料理の性能を考えると確実に転職して作っている。

 ロポンギーは長い洞窟暮らしが染みついたせいなのか、たまにいなくなってソロ活動したと思ったら何か新しいスキルやらアイテムやらを持ってくることがある。

 村民たちも特に気にすることはなかったが、一度彼の動向を聞いてみたほうがいいかもしれない。


「ディントン、こっちこっち」

「あら。ロミロミちゃんとヨっちゃんじゃない。久しぶりー」

「……ん」

「ディントンも元気そうね」

「そうねー、まあ色々あったけど楽しく遊んでいるわよー」


 彼女がゲームを始めた頃に知り合ったフレンドの「ロミロミ」と「ヨ▽ヨ」である。

 長身で髪が長く、前髪で片目を隠しているのがロミロミ。

 無口でゴスロリを着ているのがヨ▽ヨだ。どう呼んでいいのかわからないからか、フレンドからは大抵ヨっちゃんと呼ばれている。

 どちらもエルフの女性プレイヤーだ。


「…………クラーケン、すごかった」

「わたしらも参加したけど、あれなんだったの」

「あ、あはは……あのことは触れないでほしいかなー」


 二回目も含めて。

 正直あの話は彼女としても思い出したくないのだ。

 ちなみに逃げやがった和風コンビはキッチリ処しておいた。具体的にはディントンの趣味全開の衣装を着せて撮影会である。

 流石にやり過ぎたのか、村長と鍛冶屋が必死に止めたほどだ。「それ以上はハラスメントじゃすまないから!」「やめるのじゃ、犯人になってしまうぞ!」失礼だと思ったディントンである。

 最近あたらしいおもちゃ……もとい、住民も増えそうだし色々と充実はしていた。


「ふふふ」

「まーた、悪い顔している」

「……どうせ、ロクでもないこと」

「だよねぇ」

「…………何か、欲しいものある?」

「あらー? また唐突ね。でも今は特にないのよねー」


 アイテム類は足りているし、素材やスキル関連も【サマーファイターズ】のポイント交換で大量に手に入っている。

 今回のイベントでの村使用の報酬も色々もらえるし、その方面では困っていないのだ。

 村の住人で今のところ物欲に取り付かれているのは村長ただ一人だ。【BFO音頭で踊ろう!】でもおみくじ券狙いで頑張っていることだろう。

 彼の場合、切実に設備環境を整えたいのだけども。


「ふーん……ああ、そういえばアンタらの村も祭り会場の一つだっけ」

「……気になる」

「目玉商品は浴衣よ」

「それ、アンタの作ったやつでしょうが」

「…………別に着てもいいけど、きわどいのはやめてね」

「わかっているわよー。そういう感じの担当の子が入ってきたから、モデルも間に合っているし」

「あんまり人に迷惑かけないでよ、アンタ結構踏み込むタイプだから」

「わかってるわかってる……まあ、今回のモデルの子の場合、嬉々としてやっているけどね」


 あの踊り子(あるたん)は自分の趣味できわどい格好しているみたいだし、と心の中で付け加えた。

 でもまぁ、彼女もイベント中はあっちこっちに出かけているし、村に引っ越してくるにしてもイベント後だろう。

 とにかく、今はヒルズ村に行くことに。ディントンもイベント用の村にはまだ行っていなかった。プレイヤーの家に入れないようになっていたり、イベント仕様の飾りつけやBGMが流れているのだが話に聞いていただけなので気になってはいた。


「そういえば二人はなんでイベント会場のエルフの里にいたの?」

「んー、まあスクショ撮りに。普段のマップはいつも通りの里だからね」


 イベント仕様になっているのは、あくまでもファストトラベルを使用していける会場のみ。そのためヒルズ村を含めて、通常マップではいつも通りの風景となっている。

 アイテム補充などはメニュー画面から行えるようになってはいるのだが。


「……行ってから話せばいい」

「そうねー」

「それじゃあ、出発で」


ぶっちゃけた話、ゲーム内のメインストーリーにはほとんど関係ないのが神話関連。


今後も古代文明が絡んだ時はストーリークエストに関係したエピソードとなります。

ストーリークエストはいくつもある設定ですが、ゴールは同じになっています。

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― 新着の感想 ―
[一言] 写真撮ってるだけなのに犯人になるとは如何に…… ハラスメントコードに引っかかる服だったのか、撮影の角度がダメだったのか。
[一言] 松村、気づかれてるんだ
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