動ける人
ちょっと忙しい日々が続くので時々更新が途切れます。
【俺たち】あの動きについて語り合おうぞ【一般人】
1.774の冒険者
このスレは、PVPイベントで明らかになった人間の限界を超えちゃった動きをする人たちについてあれこれ適当に語り合いながら傷をなめ合うスレです
2.774の冒険者
書きなぐりスレなので完全匿名進行
とりあえず、愚痴りたいこととか言い捨てたいことがあればどうぞ
3.774の冒険者
なんでジェット移動とかできるんですかね
4.774の冒険者
初期プレイヤーはみんなできるってホント?
5.774の冒険者
ジェット移動とは言っても、直線だけとかスピード出したい時に使う程度
戦闘で使いこなしているのは極々一部の変態だけ
具体的に言うとガーディアン勢などの上位陣のみ
6.774の冒険者
上位陣も全員出来るわけじゃないけどな
村長さんとかもジェット移動を戦闘に利用しているところは見たことない
7.774の冒険者
泡移動っていう別の意味不な行動はしているけどな……なんで転ばないんだよ
8.774の冒険者
探偵さんとか超スピードで動けるのもよくわからない。あれ、産廃アイテムじゃなかったの? あの時計よォ
9.774の冒険者
そのふたりはひたすら練習したらしい。ジェット移動の元祖ちゃんは初日で使いこなしていたという頭のおかしい話があるが
10.774の冒険者
その話題、何度目だよ……
とりあえず俺たちも素早く戦えるようになる特訓方法を考えようぜ
11.774の冒険者
検証スレで一定以上の運動能力というか、センスが必要なことが分かっている
相当時間をかけて練習しても出来なくはないが、本人のセンスマジ重要
12.774の冒険者
某動画サイトの大手動画投稿主が、知り合いの格闘家に頼んでBFOを遊んでもらった結果、スキルなしで暴れ回る化け物が誕生していたからな……まあ、ステータスの差があるから同レベル帯に限った話になるけど
13.774の冒険者
それでも同レベル帯で抜きんでたプレイヤーが出るのよくない
14.774の冒険者
いや、気持ちはわかるけど全員が平等に横並びになるなんてありえないから
15.774の冒険者
持たざる者の妬みなのじゃ
16.774の冒険者
でも実際のところ、試したら酔ったんだけどw
17.774の冒険者
わかるw ジェットコースター苦手だから無理だわアレ
18.774の冒険者
気持ち悪くなって強制ログアウト喰らったw
19.774の冒険者
※使いこなしている人たちは特殊な訓練を受けています
20.774の冒険者
実際、訓練しているって言われても驚かねーよ
21.774の冒険者
飛んでいる矢をピンポイントで射抜く
超高速で動いているのに細かい動きも可能
複数の召喚獣を的確に制御する
どれかひとつでもできたら人間卒業です
22.774の冒険者
他にはレイドボスのソロ討伐とかもあるな
23.774の冒険者
いや、アレは低級のレイドボスならレベルのごり押しで勝てるから
24.774の冒険者
基礎レベル50以降でベヒーモスソロ討伐はほぼ必須だから
25.774の冒険者
俺、50でも無理だったわ……
26.774の冒険者
レベルに合わせたステータスになるから低レベルで挑むのもひとつの手なんだけど、こっちの火力が低いから結局ジリ貧のジレンマ
低レベルで倒せる人はどういうプレイヤースキルをしているのか
27.774の冒険者
低レベルって言い方、嫌な意味で聞こえるよな
28.774の冒険者
思ったけど言ってやるなよw
29.774の冒険者
発見した。ジェット移動で空に飛び上がってから斧スキルで落下距離が威力に加算されるスキルを使えばかなりの高火力が出る!
30.774の冒険者
知ってる
31.774の冒険者
それ有名なやつ
32.774の冒険者
ある程度スキルがそろったらまず覚えた方がいい基本コンボだから
33.774の冒険者
(´・ω・`)
34.774の冒険者
他には何かないのか?
35.774の冒険者
死人に鞭打つなw
36.774の冒険者
あとは、格闘系なんだけどアッパー系のスキルを使う時に錐もみ回転すると威力が上がる
37.774の冒険者
知って……え、それ知らない
38.774の冒険者
知らないんだけどそれw
39.774の冒険者
昇○拳! え、マジで?
40.774の冒険者
今試してみた。マジだw
41.774の冒険者
ホントだw え、バグじゃないよね?
42.774の冒険者
仕様だと思う。というか小ネタ枠だなw
このゲーム、たまにこういう微妙な小ネタ仕込むの好きだから
43.774の冒険者
なんで今まで誰も気が付かなかったんだよ……
44.774の冒険者
ダメージの通り具合的に、倍率を実感するのが結構レベル上がってからだから、アッパー系スキルを習得したときに気が付かなかったんだろうな
あと、単純に使いどころが少ない
45.774の冒険者
これは明日から流行るヤツ
46.774の冒険者
すでにPVPで使い始めている奴がいるんだけどw
47.774の冒険者
ちょうど、ガーディアン村長夫妻戦が始まったんだけど、開幕使いやがったw
@@@
「お、トルネードアッパーに気が付いた人がいるみたいですね」
「あれってお前が趣味で入れた設定だよな……上昇率微妙なヤツ」
「そうしないと通らなかったんだッ」
放送席ではチェシャーがドン、と机をたたいた。それっぽい雰囲気を追求するあまりこの数日間で放送席は当初の中世古代ローマ風の内装からゲーム内の世界観に合わせて中世ヨーロッパ風、そこからさらに利便性とより放送席らしさを求められた結果、現在の机にマイクが置かれたスポーツの試合を実況するつもりにしか見えない見た目へとたどり着いた。
本日の実況解説はチェシャーとマキシマーでお送りしている。昇○拳はチェシャーの趣味だったようで、非常に悔しがっていた。もっと威力を上げたかったのだと呟いている。
「でもまあ、小ネタ程度でいいだろうに」
「でもアレじゃ昇○拳にならないだろ! っていうかピー音タイミングいいな!?」
「言うと思ったから。で、解説を頼むよ解説を」
「うーん? なんか微妙な雰囲気だったからチームワーク乱れているかと思ったんだけど、ロポンギーふり切っているのかー。なんだー」
「なんで残念そうな顔をしているんだよ」
「家庭の事情だ」
「持ち込むな」
「まあ、寸劇はここまでにして真面目な解説をするかな」
「最初からしてくれよ」
もっとも、チェシャーにとっては3割ぐらいは本気だったが。というより、先日であったとある少年の正体にもしやと思ったからなのだが……姪っ子の様子からして、少年は何も知らないようなのでひとまずスルーすることに決めたのである。
そんなわけでちょっとした寸劇ぐらいはしておきたい気分だったチェシャーはそれでその話題は頭の隅に追いやり、目の前の戦いの解説に集中した。
「今回もふたりにはインスタント種族変更アイテムを使ってもらっているぜ」
「正式名称まだ決まっていないんだけどね。第一候補は【幻想の小瓶】だけど」
「各種族ごとに名前を微妙に変えるかもしれないし、まだ仮の名前だけどな」
「見ての通りステータスも変動するから、微妙に火力が足りないとかそういう時にも使えるかもしれないアイテムだね」
「公式がそう言っていいのか? そういうのユーザーが自分で模索する感じの話じゃないか?」
「考えたらすぐにわかることはさっさとアナウンスするに限るから。でも、見ての通りロポンギーは元々高い俊敏値を活かした連続攻撃や、高いMPでスキルを連発するタイプのプレイヤーだから実際のところオーガになっているの弱体化なんだよねぇ」
数日で慣れて来てはいるが、元々のプレイスタイルとの差が大きいためか被弾率が高くなっている。防御力も上がっているので多少は持つが……それでもジリ貧になりつつある。
対してアリスのほうであるが、こちらのスピード型のプレイヤーな上にフェアリーは防御力が低い。持ち前の戦闘センスで紙一重で躱してはいるが、かなりギリギリだ。一撃でも喰らえば危険だろう。
「桃色アリスが攻撃を喰らいそうになって――あ、ロポンギーがカバーしましたね」
「防御力が高いから、身代わりになるのもアリではあるか」
対戦相手のひとりが突撃系のスキルでアリスへと迫ったが、そこへロポンギーが飛び出して代わりに攻撃を喰らった形だ。防御力が高くなっており、装備も防御よりの性能なので死にはしなかったが、膝をついてしまった。
「おお、うまいな。アレは『スタンチャージ』か……確率だから確実とは言えないが、成功すれば刺された相手は気絶状態になる」
「あちゃー」
そのままもうひとりのプレイヤーが上空に飛び上り、斧スキルでロポンギーを両断しようと動き――空中でアリスに蹴り飛ばされた。
「なんとぉおおお!?」
「いや、そうはならねーよ」
「なってるだろうが!? っていう、チェシャー。あの子どうなってんの? どういう育ち方したら現代社会であんなグラップラーな女の子が誕生するの?」
「い、いや、ボクに心当たりはないなぁ。ほら、親御さんの教育じゃない?」
「……まあ、そういうことにしておこう」
初期組は割と知っている人が多い話なのだが、暗黙の了解で黙っている部分もある。少なくともクラーケン戦に参戦していた人ぐらいしか知らない話だ。
なので放送席のふたりもその話はそこでやめにして、この場で起きたことについて解説する。
「まずフェアリーという種族ですが、魔力やMPが多いので炎魔法の反動を利用した移動はこの種族が一番速いんですよね」
「炎魔法の威力でスピード、MPで持続時間が違うからな……それに使い慣れているからだろうけど」
「挑戦者は落下距離を加算した一撃を決めるつもりだったみたいですが、そこに反撃を喰らったわけです」
「で、そのまま落下して……あー、ダメだ。落下ダメージで画面真っ赤になってる」
放送席から挑戦者の現在のステータスを確認すると、HPが危険域だ。そこへ復活したロポンギーがバースト系の魔法で追撃をする。アリスが上空に飛んだままだからこそ、彼女を巻き込むことなく全体攻撃が可能なのだ。
それにバースト系は攻撃速度が速く、回避しづらい。
「ひとり落ちたか……」
「あ、ロポンギーがデッキブラシで足払いをかけた」
「なんという地味な――あ」
挑戦者のひとりを転ばせ、背中を打ち付けた彼へと必殺の飛び蹴り(落下距離加算攻撃)を喰らわせるアリス。一筋の流星がコロッセオへと落ち、周囲に轟音を響かせた。
放送席のふたりは静かに黙とうをささげ、今回の戦いに決着がついたことをお知らせする。
「勝者、ガーディアンのふたり」
「実際挑戦者、惜しかったのかね?」
「まあ、惜しかったですね。あそこで勝負を決めに行くんじゃなくて、ロポンギーがやったみたいに全体攻撃でHPを削るべきでした。桃色アリスのHPは低いので回避しづらい攻撃を当てればかなり有利になりましたから。平常時だとロポンギーがかばうか、彼女自身が避けるので絶好の機会だったんですよ」
「挑戦者的にはまずロポンギーを倒してから2対1で挑みたかったんかね」
「でしょうねぇ……それが敗因となったわけですが」
「ガーディアンは通常プレイヤーより弱めのステータスだから、当然HPも低めなんだよな。リスナーのみんな、次のガーディアン戦に挑むやつがいたら参考にしてほしい!」
「でも、残りって明日のイチゴ大福戦だけじゃなかったかな?」
「……みんな、頑張ってほしい!」
「ごり押すなよ……」




