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〜運命はいつだって突然に〜  作者: 勿忘草 玲夢
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ロボットに育てられた齢十歳の令嬢の大冒険?!

まず興味を持って頂き誠にありがとうございます。本当にありがとうございます。

こんな今時ありふれた設定ばかりを寄せ集めて勢いだけで書いてみたら、主人公令嬢なのに元気が良く勝手に動き回るので思いの外長くなってしまいましたw

しかし書いている間は楽しく、この楽しさやワクワクを伝えたく投稿しました。

ESN大賞

~第1章〜再会〜


とある未来…

人間以外の動物達が進化を遂げ、頭脳に頼って暮らしていた人間では武器無しで勝てない程脅威となっていた…。

中央の都市部ではロボットによって全ての動物は管理されており、最早野生動物は一匹もいなくなってしまった…。

しかし、他の街の事はほとんど関知しておらず、自由を謳ってそれぞれの国にまかせきりにし中央とは名ばかりで、挙句ロボットを普及させる為と重税を課し搾り取って行く、昔と変わらない統制を続けていた…。

実際払えた街にはロボットが送られたが、今はそれが街を支配しているそうだ…。

そんな世界の片隅で、とある少女が今日も文句を言っている。

ロボットに支配されつつある世界を憂いて非力な自分が嫌なのか…

しかし文句を言っても始まらないぞ!

世界は君の小さな肩に掛かっていr

「お嬢様、今は数学のお時間ですよ…御本はしまってください。」

「イヤー数学何て必要無いわよー!」

とたたたたたててててててて…

「…はぁ、何で…態度はあんなんでも小3で全ての小学生の授業課程を終わらせ、まだ小さいのに両親に付いてアメリカへ留学…物覚えは良いから道に迷っても困らない程度の英語もしっかり身に付けついでに飛び級に必要な課程も済ませ、現在小五で中学生の数学さえもほとんど理解している天才少女…私が、教えるコトなんて…」

…とたたたたたててててててて…

「ねぇ、おやつにしましょう!今日は私が作ったのよ!」

「まぁいつの間に!私が見ていないトコで台所はまだ使っちゃいけませんって言ったでしょう!」

「ごめんなさい、でもちゃんと片付けもやったから!」

「まぁ…成長しましたね、よしよし。ではダイニングへ行きましょうか。」

「私がお皿出してくる!」「走らないで!お皿は危ないから辞めなさい!テーブルクロスを敷いてちょうだい!」「…」

「聞こえたのかしら…?急がなければ…しかしこの身体ではこれ以上はスピードが出せない…あぁ、もどかしい…」

カチャカチャ…「あっ!食器の擦れ合う音が…!テーブルクロスだけで良いですよ!」

そう叫びながらまずは片付けの様子を見る為にダイニングの横にあるキッチンへ入ると…

さっと見渡すといつもと変わらない綺麗なキッチンであり、食洗機が回っていましたが終わったらお皿は自動的に仕舞われるので放っておけばいい状態になっておりました…。安心したと同時に鼻をくすぐるバターと砂糖の甘い香り…。

(この香りは…!小さい頃彼女の本当のお母様が良く作っていらっしゃったマフィン、いつの間に…)

「まぁっ!ずいぶんたくさん!ちゃんと個数設定はしたのですか?」

「ううん、機械に頼らずに自分で作りたかったから…」

「まぁ…これ全て自分で…?!」「うん」

「良く膨らんでいて美味しそうですね、本当に…お菓子作りまで出来るなんて…」「えへへー♪」

「でもこの量は流石に2人では食べきれないですね…そう、ご近所さんに配りましょうか!」

「いいね!マザー!私準備して来る!」

「はい、マフィンよ♪くれぐれもお気を付けて、特に足元には…!」

「分かっているわ!行ってきまーす!」「あ!虫除けスプレーして行きなさい!」「近所だよ、要らないって!」「あぁっ…もう曲がって行ってしまった…」


…より便利に、より快適に…ロボット開発を続けて行く過程で出て来た汚染物質は全て中央から遠く離れたこの街へ、ほとんど処理されるコト無く捨てられ流された。そのせいで豊かな水の街、唯一水道から直接水が飲める街と言われていたこの辺りは、たったココ数年ですっかり綺麗だった川は毒を含んで紫色に変わり、時々何故か沸騰した様にボコボコいう様になってしまい、辺りの森に住んでいた昔は助け合って共に生きて来たと言う動物達も、毒に強い種だけが生き残り人間を襲う様になってしまったと聞いた…。

(今はまだ、人間にはそんなに毒沼自体は脅威では無いとは言え、動物には気を付けないと…

でも…お姉ちゃんからその話を聞いた時は残念だったな…だってお姉ちゃんは動物と遊んだコトあるって…一度だけ、見せてくれたもの…カエルだっけ?かわいかったなぁ…今も元気にしているかなぁ…)

トコトコトコトコトコトコ…

(お姉ちゃん…どこに行っちゃったの…ううん、考えても仕方無い…ほらお隣さんちが見えて来た…!)

その時!「あっ…」ずるっ…「きゃあああー!」

………

……

「うぅーん、ココは…イタタ….!

何このベッドチクチクするぅ!藁を積んであるのかしら?どうりで!でもまるでお話に出てくる様なメルヘンチックでステキなベッドね!」

「目覚めた第一声が文句かよ、元気なこって。」

……

「…はっ!起こしちゃったかしら、ごめんなさい!私は猫宮望桜ねこみやまお。あれ?どこかでお会いした事あったかしら?」

「おや、こんなどこにでもいる様なカエルに会った事があるなんて気の所為でも嬉しいねぇ、それともナンパかい?ははっ。」

「な、ナンパって…!なーに?」

「お嬢ちゃんにはまだ早かったな、気にしないでくれ。」

「?ま、いっかwあ!ねぇあなたが助けてくれたの?」

「ココにはオレとお嬢ちゃんしかいないから多分そうだろうねぇ…。」

「まぁどうもありがとう!夢だと思っていたわ、野生動物が人間を助けるなんて!しかもこうして話せるなんて!毒のせいで夢だとしても幸せだわ!」

「ははっ!毒消し使ったから安心せい、夢じゃねぇ。」

「本当にどうもありがとう!あ、そうだマフィン!ちょうど良かったわ、あげるわ。」

「えっ!マフィンだって?!」

「そう、それをご近所さんに配る途中だったの…カゴに入れて持っていたはずなのよ…」

「…あのー…ひょっとして、コレかい?」

「あー空っぽになってるー!食べたの?って言うかよくよく考えたら地面や毒沼に落ちちゃったかも知れないわね!良く全部食べてくれたわね!ありがとう、大丈夫?」

「あ、あぁ…大丈夫さ、毒にも耐えるカエルだからねw」

「アハハ♪そっか、毒も平気なんだものね!w良かった♪美味しかった?って地面に落ちちゃったし私初めてだったから不味いよね!アハハ!」

「いや美味しかったよ、懐かしい味がしたな…思い出せないが。」

「そっか!お世辞でも嬉しいわ、ありがとう!」

「いやお世辞なんかじゃ無いさ、自信を持ちなさい。」

「ありがとう!じゃあカエルさんが思い出すまでまた作って来るね!」

「そいつァ楽しみだ、ありがとう。」

「あっ、今何時かしら?寂しいけれど帰らなきゃ…マザーが心配しているわ…」

「そこのドアを出たら真っ直ぐ行って右に曲がれば君の家が見えて来るよ」

「ありがとう!本当に…どうもありがとう!このご恩とご縁は一生忘れないわ!帰ったら神様にもお礼を言わなければ!」

「おーげさな、お礼はマフィンで充分さ…わっ⁉️」

…ふわっ抱きっぎゅっ…「チュッ」

「えへへ、またね!」


〜第2章~動き出した運命〜


「マザーただいま!遅くなってごめんなさい!全部配って来たわ!」

「…」「マザー?」

「はっ!お帰りなさい、望桜。」サッ!!

「どうしたの?そんなに心配してくれていたの?ごめんなさい…。」

「えっえぇ、もう大丈夫ですよ。無事で何よりでした。あらっもうこんな時間!お夕飯にしましょうかしらね♪」クルッヒラリ…

「私も手伝うー♪あれっ…マザー、何か落としたわよ!あぁ、聞いてないわ…」

<動物研究の権威○○さん逮捕される!>

『今日未明、動物研究の権威とも言われていた○○さん所属研究所ハッピーアニマルライフラボが検挙されました。建物ごと検挙されるのは異例の事で、調べによりますと何でもココ数年で凶暴化した動物を自分の意のままに操る研究をしていたらしく、脅威と見なした中央政府が検挙に至ったとの事だそうです…。

今現場付近におりますので、近隣住民に話を聞いてみましょう。この度の事件、どう思われますか?』

『信じられないわねぇ、そんな恐ろしい研究をなさっていたなんて。ねぇ?』

『えぇ、良く研究所内で飼われていた動物も子供達に見せてくれたし、触らせてもくれたわよね。』

『何言ってんのよ、そうやって油断させておいてこの街をつぶすつもりらしかったわよ!』

『えぇっ?!本当なのビックリねぇ!』

『まぁ?!そんな事って…あぁそうだねぇ…。』

『そんな噂があったとは…恐ろしい研究所でしたね、無事に検挙されて本当に良かったと思います。以上、現場からでした!』

……

「望桜ちゃんどうしたの?はっどうしてそれを?!」

「…えっあっあぁ、落としたわよ、マザー」

「中身…聞いてしまわれたのでしょう?」

「えっ?なっ何の事かs…」「正直に答えなさい!私にウソは通用しませんよ。」ぎゅっ…

「マザー、痛いわ…。」「えっあぁごめんなさい…!つい…」

「聞いてしまったら…どうなるの?別にただのニュースだったじゃないの。」

「そうですけれど…この動物研究の権威は…」

「えぇ、忘れるはずは無いわ、お姉ちゃんでしょう?でも勝手な行動ばかりして、家族を捨てたお姉ちゃんなんか知らないわ!バチが当たったのよ、いい気味だわアハハハ!」

「辛い事を思い出させてしまい、大変申し訳御座いません…。」

「良いのよ、マザーは悪くないわ。私の方こそスグに届ければ良かったのよ、ごめんなさい。さぁ、お夕飯にしましょう!今日は何かしら!」

「ビーフシチューでございます。」

「まぁステキ!ミルクを掛けましょう!」

「もうご用意してあります。」「流石ねマザー!」

……

こうして不思議な再開を果たした夜は更けて行きました…。果たしてその再開は偶然なのでしょうか…?しかし彼女は気付いていないでしょうけれど、確実に運命は動き始めていました…。

……

…~蛙亭~

「……

……あぁ…まだ夢を見ている様だ…可愛かったなぁ…。小さい頃のあの子そっくりだった…しかし彼女は良い子に育っているな…。とても…ロボットに育てられているなんて…いやそれは偏見だな…。嫌なコト思い出しちまって素っ気無い態度を取っちまって悪かったな…。

……

…ふぅ、今夜は月が綺麗だな…。」

そう呟くと、彼はどこから持って来たのか、手にしていた四角い瓶に入った青い液体をひとくち飲みました。

「あの子はもう、覚えちゃいないだろうな…。何しろ今は…まだ11歳だったかな?初めて彼女に会ったのは…あの子の3分の1位の身長しか無かったからな…。何か遠くへ引っ越して環境が変わっちゃうからってオレを…一番最初のパートナーだったオレを…!

…クソッ、酒が不味くなるっ!しかし彼女は…泣いてくれたっけ…自分がまだ幼いからって…そんな当たり前のコトで…。

……

…また会えるなんて思わなかったなぁ…。

もし…彼女が…助けを求めて来たら…いや、人間なんて身勝手な生き物だ!」

そう叫ぶと、彼は飲み干した瓶を空いた窓から沼へ放りました。投げられた瓶は綺麗な弧を描いて遠くへ飛び、月明かりが反射してキラキラと沈んで行きました…。

……

「あれっ流れ星?!あーあ、沼に入っちゃった…。」

「望桜ちゃん…?まだ起きているのですか?」

「ごめんなさい、マザー!トイレに行きたくなって…。」

「あらあら1人で行けたのね、偉いわね。」「ちょっマザー?!私もう2桁超えたのよ!いつまでも子供扱いしないでちょうだい!」

「あらあらごめんなさい、嬉しいけれどちょっぴり寂しいですわねー…うふふ。」

「…じゃ、じゃあ久しぶりに…私のベッドで寝る…?」

「あらぁー嬉しい!じゃあお言葉に甘えましょうか♪」「ちょ、うるさいっ!!」

「だってぇー嬉しいんですもの♪♪」

「本当マザーって特に夜になると性格変わるわよね…。しっかりしなさいとか偉そうなコトばかり言っても、自分が子離れ出来てないじゃないの…。」

「何か言いましたかぁー?ココ廊下長すぎですよねぇ…お化け出そう…。」「ちょっと!変なコト言わないでちょうだい!」「あれー?怖いんですかぁー?ニヤニヤw」「うっさいわよっ!マザーなんてもう知らないっ!」タタタタタタ…!

「あぁっごめんなさい!待ってぇ~…!」

……

「今夜は賑やかなこってw」

上を見上げると、お月様も笑った様に周りの雲が風で震えていました…。


~第3章~運命はいつだって突然に~


ココまで読んで頂き誠にありがとうございます。

いかがだったでしょうか?

楽しんで頂けたなら本当に大変嬉しく思います。

主人公が勝手に動き回るので書いていても楽しく、最初の方はサクサク書いておりましたが、まとめるのがこんなに大変だとは思いませんでした…。

でも、今度は別なジャンルも挑戦してみたいですね♪

ぜひ、別作品でもお会い出来るのを楽しみにしております。

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