夏が終わる
もうすぐ夏が終わる
あと数時間で秋が訪れる
あんなに煩かった蝉たちも
もうこの場所にはいない
七日限りの声を振り絞って
もがいて還った
代わりに奏でる鈴の虫が
涼しげに秋を呼び起こす
今朝は少し肌寒く
猛暑の影どころか陽が無い
潤んだ空から夕焼けには出逢えず
次第に深い蒼に包まれる
するすると日は落ち
先の帰路は暗い
宿題に追われゆく日々に
戻りたいとは思わないが
今のように感傷に浸りたくもない
ただの一日として感じたい
夏の終わり
ありがとうございました。
もし少しでも共感してくださるところがあれば嬉しく思います。