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鳥人間の日常は何かがおかしい  作者: じゃーまんすーぷれっくす
2/2

10:30~1:00

 少し短いです

10・30~1・00


「おーい鳥人間のダンナ」

 カラスさんですね。たまに会話するのですが…今日は何かおありになる様子だ。

「これ見ろよ。ペットボトルのキャップだ」

 ほぅ。

「これで水を少し運べるんだぜ」

 それも確かに可能ですが、私はこれの秘密を知っています! 知っていますとも、皆さん。鳥頭と馬鹿にしないでくださいよ。

「失礼ながら貴方はこれの本質の理解が乏しいようですね」

「何だと!」

 フッフッフ。やはり知らないようですね。

「なんと人間は、これを集めて『ワクチン』なるものに変えるのです」

「…なんだよそれ」

「知りません。街でポスターを拝見しただけなので。しかし…」

「しかし?」

「ワタクシの聞く所によれば『~ちん』というのは人のアダ名の一つだそうです。『なおちん』とか…」

 つまり、ワクチンは人物。

「こんなちっさいのから人が生まれるのか」

 カラスさんもなかなか理解力がありますね。

「しかも、白鳥の方々が行くよりはるか遠い場所にいる子供達一人を救えるそうなんです」

「ケチだな。数人くらい救えるだろ。しかしそんな遠いところに行けるなんて…相当泳いだりできる、マッチョな人間なのかな」

「病気を治すのですから、なにやらすごい知識を持っているのかもしれません」

 想像が広がります。一度お会いできればいいのですが。

「すげぇなー。俺生まれ変わったら『ワクチン』になりたいかもしんねぇ」

「フフッ。それも良いやもしれませんね」

「きっとガキを救うくらいだから優しくて子供好きな人なんだろうな」

 カラスさんはキャップを宝物のように持ち帰りました。いやはや知識の共有とは素晴らしいですね。

「すいません、ワクチンってなんですか」

 通行人に聞いてみましょう。もしかしたら会えるやも……

「注射です」

 中社……? 何かの会社でしょうか。もしやワクチンの製造、そして他のところに送る事をしている会社とか、そういうことでしょうか。

 ワクチン……謎は深まるばかりです。


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