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鳥人間の日常は何かがおかしい  作者: じゃーまんすーぷれっくす
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8:00~9:00

 初投稿です。あまり長く書く予定はありませんが、よろしくお願いします。

 8・00~9・00


 こんにちは。ワタクシ鳥人間と申します。

上半身鳥、下半身人の変わった生き物です。ワタクシの生活を知りたいと仰る物好きなお方がいるそうなので、解説していきたいと思います。まずアパートの一室で起き、スーツに身を包み、人間と同じように朝食へ行きます。どこへ行くかって?決まってるじゃないですかやだなぁ~もう。

 ……公園ですよ。近所の。

「キャーーーーーーー」

 なんでこんなに叫ばれなきゃならないのでしょうか。全く鳥人間には生きづらい世の中になりました。

「あわわわわわわわわわわわ」

 おや、俗に言うOLですね。言い忘れましたがワタクシの主食は……

「あの」

「ひゃ、ひゃい!」

「鶏肉頂けませんか?」

「……」

 なんかマズイこと言いましたかねぇ。

「共食いとか…そういうのは?」

「はい?何のことでしょう」

 ついぞ頂くことは出来ませんでしたね。

「な、何?」

 おや、可愛らしい坊っちゃんだ。

「鶏肉頂けませんか」

「うわーん」

 何故泣かれなければならないのでしょうか。

 (イメージしてみよう! 鳥男が鶏肉よこせと言ってくる。しかも自分よりはるかに背が高い)

「おばちゃーん」

 叔母を呼ぶとは…私も嫌われたものですね。

「あんた何だい!」

 坊っちゃんの叔母でしょうか。

「鳥人間です」

「はぁ?人の子供泣かせて何が鳥人間だい」

「それは申し訳ありませんでした。所で鶏肉頂けませんか?」

「あげないよ!」

 はぁ…残念です。次はあの老人に致しましょう。

「お前…ブラックルシファーの手の者だな」

「はい?」

 どうやらこの老人、俗に言う『中二病』のようですね。

「改造人間か…生物兵器か?しかし俺の正義の拳は誰にも止められるもんじゃねぇぜ」

「鶏肉ください」

「鶏肉?取引というわけか…鶏肉を渡せばここらに手出しはしないと。いいだろう。俺も無益な戦いは避けたい」

 戦うつもりはありませんよ。

「俺のファイナルバスターを制御できるか分からねぇからな。本当は夕飯だったんだが…ほらよ」

 (注 老人です)

「何言ってるんだろうあの人」

 生で鶏肉をかじる。こうして食べるって人間らしい行為ですよね。ベンチでゆっくりと食べるなんてなかなか他の生き物じゃあることじゃないです。

 (注 鶏肉を生でかじっています)

「え? アレ着ぐるみじゃ無いの? いやあああああああああ」

 うるさいですね。皆さん。私と遭遇しても叫ばないでくださいよ。鶏肉用意していてください。

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