表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

影と少年

作者: 暗蝶

優しいあの人が好きだった。

あの赤く綺麗な髪、長くて細いが少しゴツゴツとした指、優しく話しかける声。

一目惚れだった。


もっと早く話しかけていれば、こちらに振り向いたのかもしれない。

そう後悔するのは、彼の指に婚約指輪がはめられた時だった。


それでも諦められないのは俺っちだった。


「……キース…。」


結婚してからも優しい彼、キースからもらったネックレスに触れる。

首輪替わり、愛人だと言ってくれた。

嬉しかった、凄く。

それでもやっぱり、もっと欲しかった。

キースが欲しかった。


ある日、キースは婚約者と一緒に寝るため、シャドウを己の形にして傍に置いてくれた。

キースと違う黒髪に少しドキッとした。

普通に、キースだと思いながら抱きしめて寝た。


「すき、だ」


次の日、そんな事を言われるなんて思わなかった。


シャドウは前、キースの命令にしたがって俺っちを犯したことがある。

俺っちはトラウマだった。

でもシャドウは凄く優しかった。

可愛い所もあったし、優しかった。

だからこそ、許せたんだろうね。


「……好き、なのかな……。」



一瞬だけ、心が揺らいだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ