《閑話その1》チートな野郎ども!!冒険者パーティ『炎帝の鉾』の面々
「ケイトさん!!魔法、いきます!!」
「解った!!ヒロツグ。みんな」
「了解!!」
前衛で戦っていたケイト、アイリーン、タカノリが一斉に横に跳んだ。
「これで終わりだ!『極太雷光』」
ヒロツグが放った魔法は、全長150メートルはある天空竜を、すっぽりと覆うほどの極太の雷光となって襲い掛かった。数秒遅れて爆音と爆風が討伐者に襲いかかるが…。
「相異結界」
ミノルが創った結界に阻まれて、全くの被害無く阻まれる。ただし、周囲には甚大な被害があるのだが。
視界を真っ白い覆った極太の雷光が晴れると、そこには、鱗には傷が一つも無いのだが、確実に死に絶えている天空竜が地面に横たえている。
「今回もうまくいったね~。」
「ほんとうだね~。タカノリたちが私たちのパーティに来てから大事な素材を傷つけずに倒せれるようになったよ。このサイズのドラゴンを討伐しようとしたら、普通なら100人単位でフルボッコにしないと倒せれないのよ。それがったったの6人で討伐してしまうんだものね。」
「ケイトさん。ヒカリちゃんなら、こいつ程度なら首を切り落として瞬殺ですよ。」
「ヒロツグ君。ヒカリちゃんを例に出してはダメ!あの子は遥か高みにいるバケモノだからね。」
「それもそうだ!!」
「誰がバケモノですか?」
「おお!!!」
いきなり背後から懐かしい声がかけられ、びっくりして後ろを向く6人。
「ヒ、ヒカリちゃん、久しぶり。いつからいたの?」
いきなり現れた人物に驚愕しながらも、声をかけるケイト。
「ヒロツグ君が極太の雷光を、天空竜に放ったあたりからですね。それよりも、誰がバケモノなんですか?」
「もちろんヒカリちゃんの事だよ。」
アイリーンが、口に出してはいけないことを口にする。
「みんなして、か弱き乙女に、変な二つ名ばかりつけるんだから。
まあ、いいです。今日は、旅立ってから3か月が経ったので、確認のために来ました。ケイトさん。3人とはうまくいっていますか?」
「もちろんうまくいってるよ。さっきも話していた通り、3人が仲間になってから素材をすべて持ち枯れれるようになって、お金に困る事もなくなったからね。
今日もこいつを倒したから、討伐報酬として晶金貨1枚(100億テラ)プラス素材の売却益があるからね。すでに全員が、使いきれないほどの金を保有している次第だ。今、この金をどうしようかとみなで算段中なのさ。」
乾いた笑みを浮かべながら、現状を話すケイトさん。
「そういえばケイトさんたちは、何処かに腰を落ち着ける場所はありますか?別に根無し草じゃなくても、冒険者として活動できると思いますが。」
「そうさね~。今は、ミノルの空間魔法で、何処にでも一瞬で行けるからね。何処かに大きな屋敷でも買って暮らすのも1つの出だね~。
ヒカリちゃん。つかぬことを聞くが、何処かにいい物件なんかはあるのかな?」
「物件ですか?カランやドンドリアには、お取り潰しになった貴族の屋敷が十数件。後は、統治する貴族がいない土地が5か所ほど。後は、国が1つありますね。この2つは住んでいる民ごとなので、背イ金収入で遊んで暮らせますよ。もちろん貴族の爵位がついでについてきますけど。
今ならより取り見取りですよ。どうします?何なら国王様に進言しますよ?」
面白おかしく話すヒカリに、ケイトは乾いた笑いしかできない。
「貴族になるのなんかまっぴらごめんだ。ロンドリアにある旧貴族邸を1つ見繕ってくれたらそれでいい。」
「解りました。まずは、天空竜を換金してから案内します。ではいきましょうか。」
1か月後、彼らは、ロンドリア郊外にある旧侯爵の別荘を、そこで働いていた使用人ごと購入した。
その金額100億テラは、一括で払ったそうだ。それでもまだ彼らの財産は、一生遊んで暮らせるほどある。だが、今日も彼らは、魔物を狩りにコロラド王国全土をまたにかけるのだった。
《冒険者パーティ『炎帝の鉾』》
〈パーティメンバー〉
【ケイト=アラカイズ】
17428年9月20日生
ギルドランク…SS
使用武器…オリハルコン製ロングソード
魔法属性…風・水・無・精霊
【ランディー=ワイカス】
17428年3月11日生
ギルドランク…SS
使用武器…ミスリル製ボーガン+魔鉄製鏃
魔法属性…火・地・無
【アイリーン=キャンベラ】
17427年11月10日生
ギルドランク…SS
使用武器…オリハルコン製ショートソード
魔法属性…風・水・火・地・無
【タカノリ=ソノダ】
17430年4月30日生
ギルドランク…SS
使用武器…オリハルコン製ロングソード+ミスリル製大盾
魔法属性…闇・風・水・地・無・重力
【ヒロツグ=リュウセン】
17430年12月15日生
ギルドランク…SS
使用武器…オリハルコン製日本刀+ミスリル製小太刀
魔法属性…光・闇・風・水・火・地・無・重力・精霊
【ミノル=ワタナベ】
17430年9月5日生
ギルドランク…SS
使用武器…オリハルコン製錫杖(ロングソードに変形可能)
魔法属性…光・闇・風・水・火・地・無・空間・重力・精霊
〈財産〉
ロンドリア郊外の屋敷
もともとの所有者は、ヒカリたちが行った『盗賊団壊滅作戦』の時にお取り潰しにあった貴族。その際、取り潰されたすべての貴族の財産が、使用人を含めてすべてが一旦ヒカリが預かる事になり、不要な物件の売り先としてケイトたちが選ばれた。
敷地…東西200M×南北300M
使用人…執事3人・専属侍女(各1人につき3人)・メイド20人・料理人2人・その他15人
元所有者だった貴族が所有していた工芸品や美術品、魔導具など、屋敷内に保管してあったすべての物品もそのまま保有する。




