(1)永遠の別れ!?~人生の分岐点を間違えた哀れな少女たち~
”ガシャン!!!”
何かに当たる音でバスが止まる。
恐る恐る目を開けると、バスの中は地獄と化していた。
こんばんわ。栗池恵子と言います。
現在、私たちの乗っているバスは、何か大きなものに当たり、口では言えない状況に陥っています。
肩にのしかかる重みに気付き、横を向いてみれば、隣に座っていた湊秋葉ちゃんがぐったりとしています。よく見れば、体中のあちこちが複雑に骨折しているようだ。何やら赤く染まった白い棒状の〝モノ”が、あちこちの皮膚を突き破っています。
私の制服には、秋葉ちゃんの血がべっとりを付着しています。秋葉ちゃんの制服は、…既に原形を留めていません。
数分後、秋葉ちゃんは息を引き取りました。
…秋葉ちゃんの席には、大きな岩がバスの車体を突き破って顔を出していた。秋葉ちゃんはあの岩の直撃を受けたのだと悟りました。
その後、生徒会副会長の武城君の一言で、落ち着きを取り戻した私たち。クラスのみんなと、いろいろな事を話し合いました。
その話し合いの中で、誰から言った一言。
『ここは地球ではなくどこか違う世界である』
これについては意見が真っ二つに分かれました。
私は、反対側の意見。
『地球の大地の上の何処か』
に賛成だった。
『異世界に行く』なんて話は、何処かの小説の中だけにしてほしかった。
しかし、この意見に反対だったのが、今宮光莉ちゃん率いる『異世界派』のグループだ。
曰く、『周りの景色は、私が知りうる地球上のどの景色にも該当しない』だった。
光莉ちゃんは、今宮家のご令嬢。私たちが住んでいる地域では、『お姫様』と言う2つ名があるほど有名な存在です。その由来は、江戸時代、ここら一帯を治めていた大名家の子孫だという事からきていたと思います。
そして翌日。
「昨日言ったように、私はこのバスを降りて、冒険の旅に出ます。こんな所にいても仕方がないですからね。
バスに残っている人、さようなら。何時か何処かで出逢う時があるならば、その時はお互いの事を語り明かしましょう。その時が来るまでお元気で。」
光莉ちゃんは、こう言い残して、バスを降りて行ってしまった。
この時、光莉ちゃんを始め、クラスの約半数である13人と、担任、副担任、校長先生、バスガイド運転手の大人5人も降りて行ってしまった。
そして、バスににこったのは、大岩の直撃を受けて既にこの世にはいない5人と、生徒ばかり14人だけだった。そのうち男子7人は、私たち女子たちの『暴言と言う名の悪口大会』に耐え切れずにバスを下りてしまい、その結果、女子7人だけがバスに取り残されてしまう。
私もこの途にに、男子とともにバスを降りていれば、今の子の境遇にはなってなかったんだろうが、そんな事は後の祭りだ。あの時、一緒に降りて行かなかった私の『自己責任』なのだから。
それから3日間、私たち女性陣は、ぶつくさ文句を言いながら、ひたすらバスの中で過ごしています。すでに食料はなく、絶賛絶食2日目に突入しております。
その日、とうとう事件が起こりました。
太陽が西?の大地に沈むころ、突然いかつい男たちがバスの周りを囲みました。男たちに手には、剣やら斧やらが握られています。開けっ放しの入り口から、数人の男がバスの中に乱入して、私たちを外に引きずり出します。突然の出来事に、抵抗する間もなくバスの外に引きずり出され、地面に直接座らされてしまいました。
「これで全員か?」
盗賊の頭らしき人物が確認をしている。
「ヘイ、あとは死体だけです。」
2日間の絶食の反動で、動く事もままならない中、私たちのリーダー格であった寺門聖子さんが、盗賊たちの目を盗んで逃走を図ります。しかし、すぐに見つかり、200メートルほど行った場所で捕まってしまいました。そしてその場で、身に付けていたモノすべてを剥ぎ取られ、全裸にされて後ろ手に縛られた状態で私たちの前まで連行されてきました。鞭に打たれながら。
「ほら!さっさと歩け!」
聖子さんが、私たちの前まで連行れれてきます。口の中には、何やら白っぽい布が押し込めれています。聖子さんは、無造作に私たちの目の前に放り出され、地面に倒れ込みました。うつ伏せに倒れた聖子さんの背中やお尻には、鞭で打たれた跡が無数についており、所々から血が噴き出ています。
盗賊の頭が急に、声を張り上げて私たちに命令をしてきました。
「オラ!貴様らも、こいつと同じように全裸になりな。自分で脱ぐか、俺たちに脱がしてもらうのか好きな方を選べ!自分で脱げば、只縛り上げるだけだが、どうでないなら、こいつみたいになるぞ。制限時間は5分だ。」
そう言うと、盗賊の頭は、聖子さんを縛っている縄尻を持っている盗賊に顎で合図をします。すると、その男は、聖子さんを立たせると、何処から持ってきたのか、角材を組んだだけの木枠に固定します。そして、いきなり薄汚れたズボンを下げて、立派にそそり起つ男の象徴で、聖子さんを襲い始めました。私たちの目の前で。
「俺たちも混ぜろよ。」
数人の男が加わり、完全に強姦と化していきます。
しばし呆然とその光景を見ている私たちに、盗賊の頭は追い打ちをかけました。
「ああなりたくなかったら、さっさと脱ぎな!俺たちはどっちでも構わないがな!あと30秒だぞ。30!29!28!…」
いきなりカウントダウンを始めた盗賊の頭。気が付いた時にはすでに20秒を切っています。私は急いで服を脱ぎ始めました。他のみんなも同じです。脱いだ服を畳んでいる時間などありません。脱いだ服は足元に散らかし、裸足になります。…下着姿になって手が止まってしまいます。
「俺は『全裸』だと言ったぞ!布きれ1枚身に付けていたら、あいつと同じ運命だからな!残り5秒だ!5!4!」
私たちは急いで下着を脱ぎにかかります。
「1!0!」
カウントが0になる前に、私は、何とか全裸になれました。他の子たちも、何とか全裸になっていました。聖子さんには悪いのですが、こんな男どもに、”処女”を奪われたくはありません。これから先は、それも解らないですが。
その場で私たちは、後ろ手に縛りあげられてしまいます。
脱いだ服を回収した盗賊たちは、それらすべてをバスの中に放り込み、私たちの荷物ごとバスに火を放ちます。これで私たちは、この世界で私物を含め、身に纏うモノをすべて失いました。
その後、私たちは、腰の部分で一繋ぎにされ追い立てられるように、草原を抜け、森の中をほとんど休みなく歩かされました。
森の中で一夜を明かします。
私たちは、後ろ手に縛られたまま、足が完全に地面から離れた状態で、森の木々に吊るられます。その状態で、浅い眠りにつきました。
朝になると、盗賊たちは、私たちに鞭を打ちながら起こします。何処から狩ってきた獣の肉を焼いて、朝食を食べています。私たちは、木に吊るされたまま、その光景を見ているしかありませんでした。
その後は、再び森の中を歩きます。途中、小川が流れている場所があります。私たちは、川に直接口をつけて水分補給をしました。後ろ手に縛られたままなので仕方がありません。
昼過ぎに街道に出ると、そこには、荷馬車の荷台が鉄格子で囲っただけの馬車があります。私たちは、その馬車に乗せられました。
それから一昼夜馬車は走り続け、次に日の夕方、辿り着いた場所は盗賊団のアジトである砦でした。
門を潜った先の、広場のような場所に卸された私たちは、そのまま奥にある階段を上ります。その先にある門を潜ると、男たちが円陣を組んでいました。円陣に囲まれた広場の中心には、盗賊たちに捕まったのか20人ほどの若い女性が、全裸で磔にされています。
私たちも彼女たちと同じように、キの字に組んだ角材に両手両足を固定され、大の字磔にされ広場に立てられます。そうして磔にされた私たちの下を、男たちがとっかえひっかえやって来ては、じろじろと見てきます。そう、大きく開いた股間を見ているのです。
そうそう、聖子さんだけは何故か磔にされずに、盗賊の頭に連れられて、奥の建物へと連行されていきました。
盗賊の頭は、1人づつ競りにかけていきます。順番に、磔台から降ろされ、競りが行われているお立ち台に連れていかれる女性たち。
私は、最後まで磔台に残されました。
磔台から降ろされ、後ろ手に縛られた私は、お立ち台へと上がります。
「本日最後の女です。最初は1000からです。」
「1050!」
「1200!」
どんどんせり上がっていきます。単位は解りませんが。
「2000!」
2000で止まります。
そして、それ以上は上がる事無く、私は、2000で競り落とされました。
その後私は、競りがあった広場に隣接する建物の中に連行されていきます。
その建物の中で私は、この先1年と数か月間、私を苦しめるあの忌まわしい拘束具を付けられる事になるのです。
光莉ちゃんに外してもらうまで、2度と外すことが出来ない拘束具を。




