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プロローグ~異世界に来てみたら奴隷にされました~
私の名前は、栗池恵子。
元鷺宮学園高等部2年1組の生徒です。
…でしたと言った方がいいかもしれません。今の私は、過去も、現在も、未来すらも何もない『奴隷』なのだから。
私はあの日、人生における分岐点において、進むべき道を間違えたのかもしれない。それは、1年数か月ぶりに再び『袂を分けたあの人』に、再び出会った時に思い知らされました。
…私は、あの日を境に、『奴隷』というすべての権利を剥奪された”生きているモノ”になっていた期間、『あの人』は自由を謳歌し、尚且つこの世界において『最も身分の高い』存在に登りつめていたのですから。
私の人生が狂ったのは、あの日、あの場所からだった。
そう、『あの人』こと、『今宮光莉ちゃん』についていかなかった時から…。




