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ティーパーティー 4
ジュリオ
「どんな方なのだろう…」
もう、来てもおかしくはない時間なのに…。
『あっ、お待たせしました。』
この声は…
「レティですね?」
『ごめんなさいね、ちょっと準備に手間取っちゃって。』
見ると、レティの他に付き人…にしては優雅なドレスを着た女性が1人。
「いえいえ。どうぞ、立ち話も何ですから。」
『あ!そうそう。私の友人を連れてきたの』
横にいるのはご友人か。
「こんにちは。私はジュリオ・ベイリアル。どうぞお見知りおきを。ダミアンの…お目付け役、といったところでしょうか。」
『あら!ダンの…。ご愁傷様です。ぼく…いえ私はアリエル・シュガールといいます。王家のリアンクス隊に属しております。』
え、マジですか。
『エル、すごいのよ。配属半年で副隊長』
「それはそれは。是非ともお手合わせ願いたいものです。」
『そんなこと言っていただけて光栄です。』
それにしても…
「ダニエルを知っているのですか?」
『はい。私達は幼馴染みなので。』




