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第一話


君に恋をして




2人は幼なじみだった。名前は森こうき、佐々木ミサという名前だった。2人は、同じ小学校、中学、高校に進学し、高校の時に2人は付き合ったが、高校を卒業と同時に離れ離れになってしまった。こうきは、ミサのことを諦めきれず当てもなく探していた。そんなとある日街でミサの兄に会ったのだ。こうきは「お兄さん、お久しぶりです。ミサは元気ですか?」と聞くと兄は、「おお、こうきか!ああ元気だぞ」と言った。こうきは「お兄さんミサをずっと探してて居場所教えてもらえませんか?」と聞くと兄は、「うーん、残念だが教えられないなぁ」と言った。こうきは「どうかお願いします。」と言い頭を下げた。兄は「いや、だがな…うーん」と言った。こうきは、「どうかお願いします。」と言った。兄貴は「…わかった。ここだ。」と言い名刺を取り出し渡した。こうきは「ありがとうございます」と言い名刺を見た。ラグアージェクラブ佐々木ミサと書いてあった。こうきはさっそく名刺に書いてあった住所を辿り、店に着いた。こうきは「ここか…」と言った。そこは兄が経営する風俗店だった。ミサはこの店でホステスとして働いていたのである。だが、店は閉まっていた。

その頃ミサは新居の準備をしていた。兄貴が帰ってきてミサは「兄貴、おかえりなさい」と言った。「ミサこれはどこ?」ミサは「それはこっち」と言った。ミサは高校を卒業して兄の店の手伝いをしていた。2年間勉強し、秘書の資格を取り、朝から夜までは秘書、夜からは兄貴の店でホステスとして働いていた。

なぜ、二足の草鞋を履いているかというと、兄貴が進学するなら、バイトしながらだったらいいと言ったのである。それから、マミママにお金を借りていたため返すためでもあった。

ミサは、明日から、子会社ではあるが、大手の製薬会社の秘書兼事務として働くことになっていた。

ミサは「よし!完成!」と言った。

兄貴は「じゃあ俺帰るからな。またな。明日から頑張れよ。」と言った。ミサは「兄貴ありがとう。うん、頑張る!じゃあね」と言い兄貴はミサの家を後にした。

次の日。

ミサは準備をしてポニーテールに結び会社に向かった。ミサは部屋に案内された。「佐々木さん、ここがあなたのデスクね。この後朝礼あるからここで待ってて」と言った。ミサは「ありがとうございます」と言い、席に座った。

9時。社長が現れた。秘書のメンバーが立ち上がり、「おはようございます」と言い頭を下げた。社長は「おはよう。朝礼を始める。新しい人はどこかな?」と言った。ミサは「はい」と言い秘書官の前に立たされた。社長は「今日から新しい人が入る。名前は佐々木ミサ。よろしく頼む」と言った。全員が「よろしくお願いいたします。」と言った。ミサもお辞儀をした。社長は「俺は、森こうきよろしく」と言い手を出した。ミサは「森こうき…幼なじみでいたような」と思った。

ミサは「あ、はい、よろしくお願いいたします。」と言い握手を交わした。社長は「後よろしく」と言い席に着いた。

秘書官が「佐々木さん、さっそくだけど、資料の選別してくれる?」と言った。

ミサは「はい」といい仕事をした。

お昼。「佐々木さん、きて」と言われ、ミサは秘書官のほうに向かった。「今日は、代表は、ここで食べるから、サンドイッチ作って持って行ってあげて」と言った。ミサは「はい」と言い、サンドイッチを作り社長のところに持っていった。「代表サンドイッチです。どうぞ」というと社長は「ああ、ありがとう」と言った。

17時。

「佐々木さん、もう上がっていいわよ。お疲れ様」と言われた。ミサは「はい、お疲れ様でした。お先に失礼いたします。」と言い秘書官たちは「お疲れ様」「おつかれー」と言われ、ミサは会社を出た。

20時。こうきは店に着いた。店に入り使用人が現れた。こうきはミサを指名しようとしたが、ボードには名前はなかった。仕方なくランダムを選んだ。こうきは席に案内され席に座った。すると金髪の髪で、胸が大きく開いたミニスカートを着た女が現れた。女は「ご指名ありがとう。よろしく」と言い席に座った。こうきは振り向いた。ミサは驚き「え!なぜ、代表が⁉︎」と思った。こうきは、ミサをまじまじと見つめた。そして近寄り「君、かわいいね。なんて名前?」と聞いた。ミサは「仕事と割り切らないと」と思い「佐々木ミサ…です。」と答えた。こうきは「佐々木ミサ?え?マジで?」と言った。ミサは「ど、どうかしたの?」と聞くとこうきは「あれ〜?いや、今日新しく入ってきた俺、社長なんだけど秘書がさ、佐々木ミサさん、だったんだよな。」と言った。ミサは「まずい」と思った。ミサは「同棲同盟…なんじゃない?」と言った。こうきは「待てよ。俺はお兄さんに紹介されてここにきた。確実にこの子はミサのはず…」と思った。こうきは、「ああ、そうだなあはは。」と笑った。そして近づき「かわいい…そりゃそうだよな。ミサだもんな」と言いハグした。こうきは「みさ、俺ずっと探し回っててさ、やっと会えた。ていうか、いい匂いがする。フルーティな匂い」と言った。ミサは「ええ、香水つけてるの。きつくない?」と言った。こうきは「めっちゃいい匂い」と言った。そして、ミサにキスしようとした。すると使用人が現れ、「ご注文は、どうなさいますか?」と言った。こうきは、「チッ」と舌を鳴らした。ミサは「何か飲む?なんでもいいわよ。」と言った。こうきは、「コーラ」と言った。ミサは「生ビールとコーラ一つ」というと使用人は、「はいかしこまりました」と言った。

こうきはタバコを取り出した。口にくわえ、ライターで火をつけようとした。ミサは「どうぞ」と言い火をつけた。こうきは「ありがとう」と言いタバコを吸った。

ミサは「へぇー代表もタバコ吸うんだ…」と思った。使用人が現れ、生ビールとコーラをテーブルに置いた。

ミサは「どうぞ」と言った。ミサはビールを一口飲み、テーブルに置いた。こうきはミサのビールを飲んだ。ミサは「え!」と驚いた。こうきは「ああ、ごめん。これ口つけてないから飲んでいいよ。」と言った。ミサは「ええ、ありがとう」と言いストローをだし、少し飲んだ。ミサは使用人に「生ビールちょうだい」と注文している間に「ズゴーーーーーーー」と音をたてコーラを飲み干してしまった。ミサは呆れた。「この人何!!」と思った。こうきは「ああ、ごめん、なんか喉乾いちゃって。」と言い頭をかいた。

ミサは「どうしてここへ?初めての方ですよね?」と聞くと、こうきは、「おう、ミサ探しててさ、昨日お兄さんに会ったんだ。で、ここを紹介してもらったんだ。」と言った。ミサは「あんのバカ兄貴」と思った。ミサは「社長というのは?」と聞くとこうきは「子会社なんだけどな大手の製薬会社の社長なんだ。」と言い、名刺を見せた。ミサは「やっぱり。。。代表だわ。ありえない」と思った。2人は黙った。こうきは、時計を見て「もうそろそろ帰ろうかな。ミサ、今日はありがとう。じゃあな」と言い出ようとした。ミサは「玄関まで送るわ」と言った。こうきは「おう」と言い玄関に行きミサは「ありがとうまたね」と言った。こうきは店をあとにした。

その夜。ミサは兄貴に電話をかけた。「もしもし、ミサ、どうした?」と言った。ミサは「どうした、じゃないわよ。私の上司なんだけど!」と言い怒った。兄貴は「ああ、ごめん、ごめん、こうきがさ、どうしてもっていうからさ、つい…」と言った。ミサは「こうきって誰?」と言うと兄貴は、「ほら、幼なじみでいたじゃないか。高校の時付き合ってたやつだよ」と言った。ミサは「誰だっけ?それ、そんな人いた?ふーん」と言った。7年前のことである。覚えてなさいるわけがなかった。ミサは「兄貴、すぐに店を変えて。お願い!」と言ったが、兄貴は「悪い、それはできない。まぁ上手くやってくれ。じゃあな」と言い電話を切った。ミサは「ちょ、兄貴、兄貴」と言ったが電話は切れてしまった。ミサは「はぁ…これからどうすればいいのよ…」と途方に暮れていた。



続く

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