「ランドセル重い」問題を札束で解決するにはいくら掛かるか
小学生のランドセルの中身が重い。これを解決する方法として「置き勉」とか「教科書の電子化」などが考えられるわけだが、以前ここで私は「一日の教科数を減らす」方法を提案した(「さんぽセルの、その前に」 N9886HR)。これへの感想で、「共用の教科書」への賛同があった。実際にどれくらい掛かるか試算してみたら、案外かからないことが判明した。
当地では学校給食の親の負担(小学生で年間53,000円くらい)が無くなった。ふるさと納税を財源として地元市町村が負担している。副次的な効果としては、「学校事務員による未払い給食費の徴収業務が無くなった」というのがあるそうだ。「もしかしたら共用の教科書の費用も出せるんじゃないか?」と思いついて試算することとした。その結果。
25,612円。
子ども一人が小学校六年間で使う教科書61冊の価格を合計したものである。
一年当たりはこの1/6、教科書検定は概ね四年に一度なので4年間使いまわせるから更に1/4。となると実質、子供一人当たり年間1,067円となる。
え゛!、そんなもんなの?。
英語(五〜六年生)3冊で650円、算数9冊で3,992円、国語16冊(書写含む)で5,741円、生活(一〜二年生)2冊で1,911円、理科(三〜六年生)4冊で3,732円、社会(三〜六年生)5冊で3.432円、音楽6冊で1,416円、図工6冊で1,407円、家庭(五〜六年生)2冊で458円、保健(五〜六年生)2冊で458円、道徳6冊で2,415円。合計25.612円を24で割って1,067.17円。学校規模と教科によっては複数人で共用できるから費用を更に抑えられる。
実は中学生も試算したが、三年間の教科書29冊で17,696円、12で割って一人当たり年間1,474.67円となった。