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第7話「オーディション会場を決めよう!」

ユニ「すみませーん。討伐パーティのオーディション会場使用の申し込みに来ましたー。」

いつもの受付「あら、勇者側近のユニさん、ちょうど良かったわ。」

ユニ「はい?」

いつもの受付「魔王の側近ゾンさんからのお電話です。」

ユニ「え? でも私、オーディション会場の申し込みに来たんですけど〜。」

いつもの受付「はい電話。」

ユニ「え? え?」

受話器手に取るユニ。

ゾン「もしもし!」

ユニ「もしもし?」

ゾン「あ、この間はどうも。こちら魔王の側近のゾンです。」

ユニ「あー、ゾンさん! お久しぶりです! 勇者の側近のユニです〜。いかがお過ごしですか〜。」

ゾン「いえ、まあ、なんとか。ところでちょっと次回の対決のドラフトの事で伺いたいんですけどー。」

ユニ「あー、レジメ打ち合わせですね。了解デス。お互い限られた予算で、頭痛いですからね〜。」

ゾン「ちょっと打診ですか、今回、空からの攻撃はどうしましょう。」

ユニ「と言いますと?」

ゾン「一応、陸地戦だけではなくて、空中戦はいかがしようかな、と。」

ユニ「ですね〜。空中戦も有効にすると予算かかりますからね。でのその場合、ジャンプからの浮上攻撃はありですかね?」

ゾン「それはいいと思います。ですが実はドラゴンかサラマンダーも編成しようと思ってるんですけど、航空戦力、高くつきますので、どうかと。」

ユニ「う〜ん。予算配分による編成でありかと思いますが、今は一応持ち帰りという事でいかがでしょうか?」

ゾン「持ち帰りと。承知いたしました。」

ユニ「何回戦制にします? ハーフタイムとか導入しますか?」

ゾン「そうですね。今考えてるのは、基本デフォルト方式で、5ターン制で職種は5種。人数は最大20名までとか。」

ユニ「あ、それでいいと思います。ハーフタイムはお互いの体力が心配なのでなしと言う事で。

それと、精霊やゴーストはどうしましょう? 実態扱いにします?」

ゾン「ちょっと面倒ですね。不可視透明攻撃の疑いがあるので、精霊やゴーストは無しで。」

ユニ「はい、承知しました。それと今回も第三者審判は省略で。」

ゾン「ですね。私たち側近の判断で良いかと。」

ユニ「ですね〜。側近ユニオンの制約がうるさいですから、不正して職種剥奪されると、路頭に迷いますしね〜。」

ゾン「ですね。とりあえず、レジメまとめてみますね。」

ユニ「ええ。はい。私もレジメまとめておきます。」

ゾン「でわまた〜。」

ユニ「お疲れ様でした〜。」


ああ、面倒。

なんでこんなに細かい取り決めあるんじゃい。

だが、文句を言ってはいけない。

勇者の側近を続けられれば、失業して食うに困ることはないのだから。

引き分け、引き分け!

とにかく引き分けに持っていくのよ!


ユニ「お電話ありがとうございました。」

ニコ。

いつもの受付「いえいえ。で、勇者の側近ユニ様、オーディション会場の予約、ですよね。」

ユニ「はい。希望日はこんな感じなのですが〜。」

カサカサ。

いつもの受付「あー、結構お部屋埋まってますね。ドワーフユニオンの賃上げ交渉会議とか、

魔法使いの熟練ワークショップとか、ヒーラーの特別レッスンとか、結構埋まってますねー。」

ユニ「ほんとだー。どうしようかなー。」

いつもの受付「ちょっと離れたギルド勤労会館アネックスなら空きが多いですね。」

ユニ「あ、この日で、これでお願いします!」

いつもの受付「わかりました。ギルド勤労会館アネックス3階の中会議場で。」

ユニ「はい。」

いつもの受付「あと、ギルド勤労会館アネックスは結構できてから古くなってるので

ところどころ、床が抜ける心配がありますが。」

ユニ「大丈夫です! たぶん! 善処します。」

いつもの受付「はい、予約完了です!」

ユニ「ありがとうございましたー。」


とぼとぼ。

てか、アネックス言えばかっこいいと思うな。別館は別館じゃん。

しかも遠くてボロくて汚いし。

事前にきれいにしなきゃ、パーティメンバー集まらないじゃん。

見てくれも重要だし。

うーん、だがしかし、ドラゴンかー。航空戦力による空中戦ありなのかー?

めんどだなー。お金かかるなー。

うーん。

募集メンバー、組む立て直さないとー。

ま、いいや。宿に帰ろう。

とぼとぼ。

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