1-11 パートナー
商業ギルドに戻った。
露店を指定されている場所に戻す。
打ち合わせをするため、会議室を借りることにする。
カウンターに行き、露店を戻したこと、会議室を借りたい旨を伝えた。
会議室に入ると、早速、今日の売上を数え始めた。
「すごいにゃ。」
銅貨が560枚あった。
銀貨56枚分だ。
「これ、シーラの給料ね。」
とシーラに銀貨5枚を渡した。
「こんなに貰えるのにゃ?ありがとうにゃ。」
と銀貨を受け取ったシーラは嬉しそうだった。
「これからどうするにゃ。?」
「そうだね。自動販売機のレベル上げを兼ねて露店を続けようかな。」
「そうにゃ。それなら、私も手伝うにゃ。」
「え、いいの。他にすることがあるんじゃないの?」
「別にないにゃ。その日ごとにいろんな仕事をして板だけだからにゃ。」
「そうなの。だったら僕の仕事を手伝ってよ。給料払うし。」
「いいにゃ。よろしくにゃ。」
「それじゃあ、これからよろしくね、シーラ。」
「こちらこそよろしくにゃ。」
「じゃあ、食堂へ行ってお祝いしないとね。今日うまく行ったことと、シーラと仕事をするようになったお祝いを兼ねてね。」
「それいいにゃ。さあ、いくにゃ。」
とシーラが早速ギルドを出ていった。
僕は、慌ててシーラの跡を追った。
シーラについて行ったところは、僕が寝泊まりしている宿だった。
宿には「やどり木」と書いてあった。
「着いたにゃ。マーサさん夕食2分分、少し豪華にお願いにゃ。」
と宿に入るなり、シーラが受付にいたマーサさんに言った。
「わかったよ。テーブルについて待っていな。」
テーブルについて、しばらくするとマーサさんが料理を出してきてくれた。
「お待たせ。注文通りちょっと豪華にしておいたよ。何かいいことあったのかい?」
「露店を出して、うまく行ったのと、アキラに雇ってもらうことになったお祝いにゃ。」
「そうかい。それはよかったね。で、露店で何をだい?」
「冷たくて美味しい水とお湯です。」
と僕が答えた。
「水とお湯?」
「そうです。後で試してみますか?」
「そうだね。今は忙しいから後でお願いできるか?」
「はい、わかりました。」
ということで、早速食事を始める。
いつもよりも肉が多く、食べ応えがあった。
「美味しいにゃ。」
「そうだね。美味しいね。」
僕たちは食事を楽しんだ。
そして、食事が終わる。
「明日からよろしくにゃ。」
「こちらこそよろしくね。」
「アキラは、どこに泊まっているにゃ?」
「ここだよ。」
「そうにゃ。じゃあ、私もここに泊まるにゃ。マーサ、部屋空いているにゃ?」
「空いているよ。」
「それじゃ、今日から私もここに泊まるにゃ。」
「わかったよ。後で鍵を渡すよ。」
「了解にゃ。ということで明日からは、一緒にゃ。」




